概要
三大流派の一つ。体格に優れない者や身体特徴が人族と違うなど、通常の剣術では強くなれない者が、自分に合った戦い方を模索し、創意工夫で強くなるのを目的に編み出された流派。剣術というよりも兵法で、技よりも生き方や戦い方を流派の主体としている。そのため様々な派閥が存在し、同じ北神流剣士でも、派閥が違えば戦い方は異なる。
怪我の応急処置や追跡術など剣術以外の技術や、身体欠損した状態でも戦う技術が存在する実用的な剣術で、傭兵や冒険者に好まれるが「剣を使っているだけで剣術ではない」「姑息」など嫌う者もいる。
他の流派と違って神級の称号を複数人襲名することができ、二代目北神アレックス・カールマン・ライバックと三代目北神アレクサンダー・カールマン・ライバックの2人の長が存在する。他にも神級クラスの実力者が存在し、生存力が高いため王級だけでも50人と三流派で王級以上の実力者が最も多い。
不治瑕北神流
初代北神カールマンが不死魔王アトーフェラトーフェを倒すために編み出した剣術。
「曰く、その太刀にて負わされし疵、不治なり」の意味する所は一撃必殺で、一撃で命を消し飛ばす無慈悲なる剣。不死身の生命力と再生能力を持つ不死魔族や、通常の王竜よりも二回りは巨体の王竜王カジャクトですら一撃で絶命させることができると言われている。
同じ一撃必殺の剣神流と比較すると、剣神流が速度と切断力を重視しているのに対して、こちらは破壊力を重視しており、剣神流では一撃で倒せない大型の魔物や不死魔族などに有効である。
北神カールマンが不死魔王アトーフェラトーフェに伝授するが、純粋に攻撃力の部分だけを抜き出し、不死魔族の不死性を発揮しつつ戦う強引な剣術になり、フェイントが無くなるなど、元々の戦い方とは異なってしまった。