概要
人の世界で主流となる3つの剣術流派。
スペルド族の影響で槍は悪魔の武器と長柄の武器は好まれず、闘気の存在から攻撃力に頭打ちがある弓は強者には通用しないので、剣術が重要視されて発展し3つの流派が残っていった。
剣士と呼ばれるのは三大流派のいずれかを学んだものだけで、それ以外の流派では剣を使っても剣士ではなく戦士と呼ばれる。
闘気を纏うことで達人になると、岩を一刀両断したり、剣閃を飛ばして遠くの相手を攻撃できたりする。
流派の始祖の通称から三流派とも神級を頂点に帝級・王級・聖級・上級・中級・初級の7つの階位があり、基本的に中級で一般的な騎士と渡り合える力を持ち、上級で闘気を纏う実力者となり、聖級で天才と呼ばれるようになり、王級以上は世界でも有数の実力者とされる。
剣神流
三大流派の一つ。速度と攻撃力に特化した一撃必殺の流派。
先手必勝一撃必殺の理念を持ち、踏み込み一つで全てを判断して決着をつける性質から、即決即断を信条とし短気で好戦的な者が多い。
敵を一撃で倒す流派のため、回避や防御が苦手。湾曲した太刀を使用し、速く動けるように鎧など重いものは身に着けずに軽装でいる。
歴代剣神の研究で奥義「光の太刀」が簡単に修得できるようになったので、現在三大流派最強といわれている。
流派の頂点である剣神は単純に最も強いものが名乗れる。そのため剣神の世代交代では剣帝や剣王などある程度横並びだった者たちが、剣神の地位を狙って勝負を挑む内乱が起きる。そのせいか聖級まではかなりの数がいるが、王級以上は作中開始時点で4人(剣神1人、剣帝2人、剣王1人)と、三流派で最も数が少ない。
主な剣神流剣士
水神流
三大流派の一つ。受け流しとカウンターを主体とした防御特化の流派。
騎士や貴族など守ることが中心となる職業が習得するほか、相手の攻撃に対処するという性質から忍耐強い者や勉強家が多い。
達人になると魔力の流れを感覚で読み対処し、魔術を含めたあらゆる攻撃を受け流しカウンターを放つ。
自分から攻撃する手段は少ないので、挑発して相手に先手を取らせる話術も存在する。自分から動く必要がないので全身鎧など重装備を身に着けることが多い。剣神流に対して相性が良く、ある程度の力量差がないと水神流が勝つ。
流派の頂点である水神は初代水神レイダルが編み出した5つの奥義のうち3つを習得し、代々男性なら「レイダル」女性なら「レイダ・リィア」を名乗る掟がある。この他にも身分を捨てて初代水神の妻になった王女の逸話から、水神の伴侶は家名を捨てるという掟もあるので、敢えて水神にならない者も多い。
主な水神流剣士
北神流
三大流派の一つ。自分に合った戦い方を模索していく剣術流派。技よりも生き方や戦い方を流派の主体とし様々な派閥が存在する。同じ北神流剣士でも、派閥が違えば戦い方は異なる。怪我の応急処置や追跡術など剣術以外の技術や、身体欠損した状態でも戦う技術が存在する実用的な剣術で、傭兵や冒険者に好まれるが「剣を使っているだけで剣術ではない」「姑息」など嫌う者もいる。
他の流派と違って神級の称号を複数人襲名することができ、二代目北神アレックス・カールマン・ライバックと三代目北神アレクサンダー・カールマン・ライバックの2人の長が存在する。他にも神級クラスの実力者が存在し、生存力が高いため王級だけでも50人と三流派で王級以上の実力者が最も多い。