ニナ・ファリオン
になふぁりおん
「えぇ、私、文字とか読めないんだけど」
剣神ガル・ファリオンの娘。剣神流の聖級剣士。
剣の聖地でも突出した才能の持ち主だが、剣の聖地からほとんど出たことのない世間知らずで、実戦の厳しさを理解していない甘さから剣神の直弟子にはなれずに剣帝から剣術を教わっている。
短気かつ過激な性格だが、目上に対しては礼儀正しく振る舞い、決闘の順番待ちで大人しく並んだり、ルーデウスがエリスに宛てた手紙に怒るイゾルテに対して「エリスにも責任がある」と客観的な意見を言うなど真面目な常識人。世間知らずな田舎者だということを気にしており、アスラ王国のような都会では変な事やって笑われそうと言っていた。
剣の聖地でも並ぶもののないと評される才能の持ち主で、剣王や剣帝になるのが確実視されている。
「最速で剣を走らせれば勝てる」と余計な事をしない一撃必殺で敵を倒す剣神流の理念に沿った剣の使い手で、エリスに敗北した後も、他流派の技が混ざっているエリスよりも下馬評では上だった。
しかし、まともに実戦で戦った経験がなく、当初はエリスに敗北した後も「剣を落としたり折られたりしたら敗北という、きちんとしたルールでなら、そうそう遅れは取らない」と試合と実戦の区別がついていなかった。
バーディガーディに敗北し、そのバーディガーディをルーデウスが一撃で倒したのを見た後は、軽い付き合いをしていた同年代の弟子たちとも疎遠になり、剣を折られた時の対処として、2本の剣を持つなど、今まで以上の努力を始め、格上で剣神流と相性の悪い水神流王級のイゾルテに勝利するなどの成長を見せる。
しかし、同じ道場の同門以外の相手とほとんど戦った経験がないためか、エリスとの戦いでは魔族の戦闘技法や北神流の技術に対処ができずに何度も敗北している。
ライバル。剣の聖地に訪れた際の手合わせでは、鉄心入りの木刀を使う卑怯な手でエリスの木刀を折るが、即座に殴り倒された。その事を逆恨みしてエリスを嫌っていたが、エリスが目指す強さを理解してからはそれまでの自分を反省して真面目に修行に打ち込む。イゾルテが来てからは3人で修行の意見交換をするなど友人となった。
剣の聖地に来た水神流剣士で修行仲間。柔らかな物言いや助言に何度も助けられる。
イゾルテが来た事をきっかけにエリスと修行の意見交換をするようになった。
父親。ニナを甘っちょろいと評価しているが、本質的にはガルも真面目な常識人で性格は似ている。
- ジノ・ブリッツ
4歳下の従兄弟。幼い頃は子分のように扱っていたが身近にいる唯一の同世代の男なので成長するにつれて意識するようになる。
トラウマを植え付けられた相手。
エリスの想い人のルーデウスを倒して奴隷にしようとラノア魔法大学を訪れた際に同じようにルーデウスに決闘を挑もうとしていた事から戦うがまったく相手にならなかった。