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「この程度で俺を殺せたと思うな!

ヒト──ヒト──! 絶対に殺す! 滅ぼしてやる!

必ずや、俺は、貴様、貴様を……」



概要編集

魔族の頂点に立つ「魔神」。世界で最も強い七人の戦士・七大列強の第四位。


魔大陸に君臨する魔王たちを屈服させ魔大陸を統一した後、人族を滅ぼすべくラプラス戦役と伝わる百年間の戦争を引き起こしアスラ王国とミリス神聖国以外の人族の国を滅ぼす。

最後は七人の英雄とルイジェルドにより封印される形でおよそ四百年前に敗北した。


戦争に負けはしたものの、人魔大戦の敗北から人族の奴隷扱いだった魔族の地位を向上させた英雄として、現在でも魔大陸では「魔族史上最高の偉人」と崇拝されている。

魔王や魔帝は歴史上多くいるが「魔神」と呼ばれるのはラプラスただ一人。


いずれ復活することが示唆されている。


またラプラスを封印した魔神殺しの三英雄の一人である甲龍王ペルギウスの功績を称えて『甲龍暦』が使われるようになるなど、文化的な影響も大きい。


容姿編集

緑色の髪と魔眼を持っていたとされるが、正確な容姿は不明。

他者を恐怖させる呪いを持ち、自分を見たものに「心の奥底が震える」ような感情を与える。


人物像編集

人族を異常なまでに敵視しており、絶滅を目論んで戦争を起こすなど苛烈な執念の持ち主。

多様な種族の入り混じる魔大陸を統一するなど、その圧倒的な力からくる一種のカリスマを持っていた。


能力編集

作者によると、史上三位に入る強大な戦闘能力を保有する。

史上トップクラスの膨大な魔力と魔術知識、そしてそれを扱う技術と肉体を持っており、人族では規格外の魔術師ルーデウスすら遥かに上回る魔術の使い手で、部下だったルイジェルドからは「なんでもできた」「一目見て勝てないと思った」と回想されている。


また、闘気を纏うことができないが、ルイジェルドを一方的に殴り飛ばすなど高い身体能力を持つ。


さらにその圧倒的な戦闘能力に加えて弱点を突かれない限り不死身なので、第三の目で弱点を見破れるスペルド族以外は龍神オルステッドの神刀でしか倒すことは出来ない。


たった一人で列強上位の龍神ウルペンを含む英雄たちを圧倒し、最終決戦で対峙した七人の英雄のうち、四人は死亡しルイジェルドが不意打ちで弱点をつかなければ残りの三人もあっさり倒し勝っていた。


呪い編集

魔力異常による特殊能力である呪いの持ち主で他者を恐怖させる呪いを持っている。

龍神オルステッドの嫌悪の呪いと違ってペルギウスなどの龍族にも効果があるが、異世界人には効かない。


関連アイテム編集

呪いの槍編集

ラプラスがスペルド族に与えた槍。所有者の身体能力を数倍に引き上げ魔術を無効化するなどの強力な効果を持っていた。しかしこの槍によってスペルド族の戦士たちは精神を蝕まれ、敵味方の区別がつかなくなるなど正気を失った。

どこかで聞いたような性能で共通する技術が使われていると思われる。

ヒトガミによると、この槍にはラプラスの呪いが移されていたらしい。


ラプラス因子編集

ラプラスの魂の情報。魔神殺しの三英雄とルイジェルドに止めを刺される直前に、ラプラスが世界中にまき散らした。

親から子へと何世代も受け継がれていき、世代を重ねるごとにその人物の肉体を変質させ完全にラプラスの魂を受け入れられる肉体が誕生したときにその人物を乗っ取ってラプラスが復活する。

作中ではルーデウスやシルフィエット等が該当者で性質上ノルンゼニスなども持っている。作者によると因子持ち自体は珍しくなく大勢いるらしい。


ラプラス因子を持っていると以下の特長がでてくる事がある

  • 高い魔力と魔術の素養
  • 緑色の髪
  • 魔眼
  • 闘気が纏えない
  • 腕力が強い

ただし、因子が出てくる特長はランダムで因子が濃くても特長がでない場合の方が多い。


関連人物編集

ラプラスの親衛隊長だった。しかし、自身の呪いを槍に移してスペルド族に与えたことで、強い恨みを持たれる。最後には優勢だった七人の英雄との戦いで横槍を入れられ、敗北の一因となった。


第二次人魔大戦中に封印された彼女を復活させ決闘の後に配下にした。


ラプラスより前の魔族のトップ。ラプラスの魔大陸統一の際にはキシリカ派の魔王たちを倒していった。ラプラスが英雄視されるようになってからは雑な扱いになり酒代が払えず売り飛ばされそうになったこともある。


七人の英雄の一人として戦った相手。ペルギウスは4人の親友の敵としてラプラスの復活に備え、今なお空中城塞から地上を監視している。


その名を聞いたラプラスが激昂したという相手。


正体編集

この先ネタバレ注意








































































ラプラス

私はそう命名された





ラプラスの正体は数万年前に初代龍神に仕えていた初代五龍将の最期の生き残り『魔龍王ラプラス』の成れの果てである。


人の世界以外の五つの世界が健在だった頃、ラプラスは他の五龍将と共に龍の世界を発展させるべく活動していた。

しかし、ヒトガミの暗躍で五つの世界と龍族とで争いが起き、最後はヒトガミによって龍の世界を崩壊させられ、他の初代五龍将も死亡する。


自身の死を悟った初代龍神から「御子(オルステッド)は数万年ほど未来に送る。お前はその間に奴(ヒトガミ)の正体、奴の居場所、奴の弱点……全てを突き止め、奴を倒す手段を探し、御子へと伝えよ!」と命令を受け、崩壊する龍界を脱出してただ一人生き残る。

その後は人の世界で打倒ヒトガミを目指して準備を進めていったが、第二次人魔大戦時にヒトガミの使徒となった闘神との戦闘で死亡する。


闘神の奥義を受けたことで魂が二つに割られ、自分が死んだ時のために仕込んでいた転生法も失敗した。その結果、龍族の力を失うも膨大な魔力を持つ魔神と、魔力を失うも膨大な技を持つ技神へと別々に分かれて転生してしまう。(魔神ラプラスが闘気を纏えないのは龍族の力を失ったため、龍族の闘気である龍気が使えなくなったのが原因である)。



分裂したのち、不完全な記憶の中で『ヒト』への憎しみを覚えていた魔神は、魔族を統一して人族を滅ぼそうとした。

一方で『カミ』を打倒するという目的を覚えていた技神は、より技術を研鑽するべく七大列強というシステムを生み出した。


魔神ラプラスは無職転生本編で封印されているが、技神ラプラスは現在でも人知れず活動している。しかし、オルステッドはどちらとも協力する気はない模様。



  • 魔龍王ラプラス

初代五龍将の1人で「魔龍王」。

七大列強一位である技神と四位である魔神を合わせた力を持ち、二代目龍神として長らく世界最強と謳われ、最強の不死魔族の魔王ですら「決して戦ってはならん相手」と恐れていた。作者によると龍神オルステッドと五分くらいとのことだが、ヒトガミによると龍神オルステッドのほうが強い。


  • 技神ラプラス

七大列強を作った「技神」。世界で最も強い七人の戦士・七大列強の第一位。しかし、長年行方不明なため実在を疑われている。

史上トップクラスの技量を持つ膨大な技の使い手。魔力を持たないが作者によると魔力結晶を使って疑似闘気を纏うらしい。第二次人魔大戦が終結したころに最強と呼ばれていた。しかし、本気で戦えば龍神オルステッドの方が強い。



関連アイテム(ネタバレ)編集

第二次人魔大戦で闘神と相討ちになるまでは初代龍神の命に従いヒトガミを倒す術を探求するために全力を注いでおり、武術の研究や魔道具の開発を進めていた。

ただし、製作したアイテムの中にはラプラス自身の手に余るような代物もあり、そのうちの一つが彼の命を奪うことになる。


  • 闘神鎧

ラプラスを殺害したアイテム。

詳細は闘神鎧を参照。


  • 五龍将の秘宝

ヒトガミのいる無の世界へ行くために初代龍神の神玉の破片から生み出された五つの秘宝。

五龍将を継承した者たちがそれぞれ持っており、五つ全てを揃えることで効果を発揮する。

最後の一つを魔神ラプラスが保有しており、回収するにはその復活を待つほかない。


関連人物(ネタバレ)編集

  • 初代龍神

龍の世界の神。両親も分からず独りぼっちだったラプラスを引き取り名前を付けた。


主君である初代龍神の息子。初代龍神に引き取られたラプラスにとって義弟でもある。唯一ヒトガミを倒せる可能性のある人物で、ラプラスはオルステッドが転生するまでにヒトガミを倒す術を研究し渡そうとした。


実はペルギウスの母親はラプラスの師匠で、その縁からペルギウスの名前はラプラスがつけた。ペルギウスはラプラスが五龍将だったと知っているが、自分の母親の弟子で名付け親だったことやヒトガミのことは知らない。


因縁の相手。第二次人魔大戦時にヒトガミの使徒になった事で魔龍王ラプラスと敵対する事になる

その後も魔神ラプラスと敵対し殺されかけているなど縁が深い。


初代龍神を殺害し龍の世界を滅ぼした仇敵。


関連タグ編集

無職転生

ヒトガミ

オルステッド

七大列強

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