「師匠! 余のことをお忘れですか! ザノバでございます!」
CV:鶴岡聡
概要
中央大陸南部の小国であるシーローン王国の第三王子。生まれながらの人形好き。
貧弱そうな体格だが実は呪いと呼ばれる魔力異常による産まれつき特殊能力を持つ神子で怪力と物理防御力が非常に高い『怪力の神子』。
シーローン王宮最大戦力の一つ『首取り王子』として恐れられている。
容姿
丸眼鏡をかけた頬骨が浮かんだ面長で、ひょろ長い体格の如何にもがり勉のオタクと言った印象を受ける。
人物像
大の人形好きであり、その人形愛は常軌を逸していると言っても過言ではない。
登場初期は、人形に関すること以外には関心がないと断言し、人形に危害を与える人間を殺すことも躊躇せず、人形の為ならば血縁者すら手に掛けることをいとわないような姿勢を見せることが多々あった。
一方で律儀で義理堅く、責任感の強さと身内への愛情が強いという性質があり、たとえ命に代えてでも使命を全うする一面がある。
特にルーデウスに対しては命に代えてでも尽くすほどの恩義を抱いており、その有様からルーデウスからも絶対の信頼を寄せられている。
ルーデウスに弟子入りして以降は価値観に大きく変化が生じ、人形以外のことでも周囲の人間を大切にするようになった。
また、芸術的なセンスが作中でも屈指の高さを誇っており、趣味人・芸術家として有名なぺルギウスからも一目置かれ友誼を温めている。
頭が悪いと自称しているが、部下からは「謀殺の危険性からワザと愚かなふりをしているだけで本当は賢い」と言われており、実際にプロになる人間が参加しているようなボードゲームの大会であっさり優勝し、シーローン王国の戦争では砦の防衛線で優れた作戦と指揮・統率能力を見せており、難なくシーローン王国の危機を救って見せた。社交性も、かなり高く必要な場面では、礼儀正しさを見せている。
また、狂龍王カオスの遺した人形を基に独自研究から自動人形を研究し、クリフと協力してザリフの義手と言う自由に動く義手・を開発した。
その後も、ルーデウスやクリフと共に様々な魔道具を研究・開発しており、特に魔導鎧は作品中盤以降、ルーデウスの主戦力として重要な地位を占めることになる。
能力
呪いと呼ばれる魔力異常による特殊能力の持ち主で、産まれながらに並大抵のことには傷つかない強靭な肉体と常人を遥かに超える圧倒的な怪力を持っている。
純粋な力ならパワーの化け物と呼ばれる鬼神マルタや世界最強の龍神オルステッド以上で、王竜王国最強の騎士ランドルフの奥義をまともに受けても痣ができる程度の怪我ですむほど頑強な肉体を持つ。
ただし、身体に負荷をかけれないため鍛えることができず体力や敏捷性などは低く、魔術耐性は人並みなので、魔術ならあっさりとダメージが通る。
しかし、土魔術など物理的な攻撃魔術は通じないので弱点は火魔術などになる。
このように怪力と物理防御特化の偏った戦闘能力のため、近距離で剣士を相手にするなら七大列強下位クラスが相手でも戦力になっているが、動き回って魔術を使ってくる相手では上級剣士以下の相手に負けている。
また、日常生活においては、怪力が理由で非常に繊細な動作が苦手で、特に人形制作などの場では、この怪力が理由で製作中の人形そのものを破壊してしまうことが多々あった。呪いを持つ者は有益な呪いを持つ者を神子、不利益な能力を持つ者を呪子と人間が有益か不利益か判断して分類するので呪子に分類されていてもおかしくなかった。
来歴
怪力の神子として周囲から重宝されていた。
しかし、その怪力ゆえに力加減を間違えて生まれたばかりの弟や妻を殺害している(弟に関しては気にしているが、妻に関しては政略結婚でお互いに愛情はなく、許せないことを言ったし、許すつもりはないと怒りを見せている)。
このことはシーローン王家の人間にとって悩みの種であったようであり腫れ物のような扱いを受けていたが、紛争地帯が近く戦争の可能性があるシーローンではその戦闘能力は重要で、ザノバの蛮行が見逃されることになった。
そんな中、パックスが手に入れたロキシー人形を見たことで、その完成度の高さからルーデウスに弟子入りすることを決意し、当時パックスによって捕らわれていたルーデウスを救出後、次に会えば弟子入りを許可するという言葉を受け、ラノア魔法大学に入学。
そこでルーデウスに再会し、本格的に弟子入りする。
関連
関連タグ
伏黒甚爾・禪院真希:生まれながら肉体に課せられた呪いの影響で、超人的な身体能力を有している者繋がり。こちらは怪力と頑強さだけでなく、身体能力全般に五感も優れている。