概要
クローバースタジオ企画・開発、カプコン発売のアドベンチャーゲーム。
対応機種はPlayStation 2とWii、PlayStation 3、PlayStation 4、XboxOne、Steam、Nintendo Switch。
海外版タイトルは『Okami』(Oはヘボン式の長母音であるŌで表記されているが、機種依存文字であるためか使われてない事が多い)
PlayStation 2版発売当時のキャッチコピーは「この世の命が、蘇る」。
美しい日本画風に描かれた世界が特徴で、登場キャラクターには昔話や神話の登場人物、歴史上の人物等の名前が使われている。登場キャラクターたちは言葉でない言葉を喋る。
Wii版は海外メーカーにより移植された事もあり海外版が先に発売されていたが、国内版は調整及び修正がされたものが遅れて発売された。
しかしWiiの描画性能が追い付いていないのか、一部のエリアではカクつくなどの問題が残っていた。
続編のニンテンドーDS用ソフト『大神伝~小さき太陽~』が2010年9月30日に発売(大神とは開発スタッフが違うため、続編と銘打たれているが二次創作物と言っても差し支えない)。
HDリマスター版の『大神 絶景版(Okami HD)』が2012年11月1日に発売。PlayStation Move対応。
なお、内部解像度3840x2160でレンダリングされており、1920x1080画像を生成しているとの事。
4K描画への対応がされた『大神 絶景版』が2017年12月に発売。
Steam配信のPC版が12月13日に、XboxOne版及びPlayStation 4版が12月21日に発売。(海外では共に12月12日に発売。)
なお、PC版はDL販売のみ、XboxOne版及びPlayStation 4版はパッケージ販売とDL販売が行われるが、国内ではXboxOne版はDL販売のみとなっている。
PlayStation 4版では独自仕様としてタッチパッドに対応、デュアルショック4では搭載されていないセレクトボタンを補っており、筆調べ時の筆の操作もタッチ操作が可能となっている。トロフィーはPlayStation 3版と共通。
PlayStation 3版では未搭載となっていたロード画面でのミニゲームが復活、設定で有効にする事により再び遊べるようになった(バンダイナムコの保有する特許の都合と言われているが、もしそうであればPlayStation 2版大神の発売時点で特許に触れるため、真偽は不明である。ちなみにロード時間が短縮されており、タイミングを合わせてボタンを押す方はともかく、連打版は難しくなっている)。
また、PlayStation 3版ではSD画質であったタイトル前のムービーがHD画質となり、ようやく完全なHD版となった。
なお2017年12月19日現在、実績及びトロフィー取得時にオフラインであるとその後にオンライン状態となっても取得されない事があるという問題があり、仕様かバグかは不明だが取得時には回線状態に注意が必要となっている。また、オンライン化によって取得できたとしても接続してすぐではなく本体を起動していない時間に取得となる上に順番も取得順ではなく出鱈目となるという問題もある。(進行上必ず取得となるものであっても取得されない事もあり、遅れての取得は条件が不明である)
2018年8月9日にNintendo Switch版が発売。
筆調べは独自仕様としてタッチスクリーンを用いた直接描画、Joy-Conでのジャイロ操作に対応。
劇中では戦闘中の演出を含め、様々な場所に漢字が多く使われているため、海外版のPS2版及びWii版では攻略のために読む必要があるが変更が出来ない部分の漢字は取扱説明書に意味の解説があり、漢字の意味がわからない場合でも参照することでプレイに支障がないようにしているが、戦闘評価の松竹梅神の表記はわかり易さからか成長する桜の絵に変更されている。
タイトルロゴが漢字でないためか、神格(ダメージを無効化できるバリアのようなもの)の絵もアマテラスのシルエットへと変更されている。
なお、PS2及びWii版では不可能であった海外版ソフトの国内版ハードでの起動は、絶景版では可能(ディスク版ではリージョンロックが廃れつつあるのと、ダウンロード配信が主流となっている為)となったが、本体設定の表示言語により表示されるものが設定されるため、そのまま起動したのでは殆どが日本仕様での表示となる。
製品情報
対応機種 | |
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ジャンル | ネイチャーアドベンチャー |
国内版発売日 |
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希望小売価格 |
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販売元 | カプコン |
開発元 |
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CERO | A(全年齢対象) |
あらすじ
100年前、かつてナカツクニと呼ばれたこの地では、神州平野に「ヤマタノオロチ」と呼ばれる大妖怪が横行していた。
毎年若い娘を生贄に求めるオロチの恐怖に人々は震え上がるが、ある時から神木村の周囲で白い狼が徘徊し始め、人々はそれをシラヌイと呼んで忌み嫌った。
そしてある時、想い人のイザナミに白羽の矢が立ったことでイザナギという若者が奮起し、オロチ討伐のため一人立ち上がった。
圧倒的な妖力のオロチに窮地に陥るイザナギだったが、突然シラヌイがオロチの前に躍り出て不思議な術でオロチを翻弄し始める。それを好機としてイザナギは反撃に転じ、ついにシラヌイと共にオロチを討ち果たす。
だがオロチは今わの際にイザナギに襲い掛かり、それをとっさに庇ったシラヌイはその傷で帰らぬままとなった。
こうしてシラヌイは神木村の守り神として崇められるようになった。
だが100年が経ち、人々はシラヌイや神々への恩義を忘れて自分が生きることだけに気を取られていった。
そんな毎日の中、新たな禍がナカツクニに忍び寄ろうとしていた――
ストーリー進行
狼の姿をした太陽神「アマテラス大神」が主人公となって、相棒の旅絵師「イッスン」と共に、全国行脚の旅をする。
その目的は、アマテラスの失われた神通力の化身「筆神」を探すこと。
アマテラスとイッスンは、宿敵「ヤマタノオロチ」がばら撒いた各地の呪いを解いて回り、恐ろしい妖怪たちを、神業「筆しらべ」を駆使して退治してゆく。
神さまであるアマテラスの原動力は、人間や動物が幸福を感じた時に出現する「幸玉」と呼ばれるものであり、人助けをしながら、この「幸玉」を集めるのもまた、旅の大事な目的である。
登場キャラクター
主要キャラクター(アマテラス一行)
神々
ナカツクニ各地の人々
東ナカツクニ
神木村
アガタの森
クサナギ村
その他(花咲谷~高宮平)
西ナカツクニ
両島原(西安京など)
妖怪
大妖怪
中~小妖怪
地名・施設名
下界(ナカツクニ)
東ナカツクニ
西ナカツクニ
天界
種族・集団
余談
狼を神と崇める地域からその風習が日本に入り「狼」を『大神』とする。
ゲーム名は「狼」と同じ発音で読むのが正しい。
なお、「サウスパーク」の161話にも大神のパッケージが見られる。
また、初期のコンセプトアートにはティラノサウルスらしき敵の姿も見てとれる。
他作品とのコラボ
- モンスターハンターダブルクロス:コラボでアイルー用装備が登場。剣と鏡の同時装備となる。
- モンスターハンターライズ:コラボでガルク用重ね着装備が登場。
- デッドライジング:『デッドライジング4 スペシャルエディション』にてヒーローコスチューム:アマテラスが登場。筆しらべも使用可能。
- タツノコvsカプコン:ラスボスとして常闇ノ皇が出演。
- MARVELvsCAPCOM3:プレイアブルキャラとしてアマテラスが出演。
- TEPPEN:ヒーローとしてアマテラスが出演し、大神のキャラクター達も数多く登場している。
関連動画
PlayStation 3『大神 絶景版(HDリマスター)』プロモーション映像(公式・『CpcomChannel』より)
関連イラスト
最古の「大神」