概要
クローバースタジオ企画・開発、
カプコン発売のアドベンチャーゲーム『大神』の主人公である白狼。
百年前のヤマタノオロチとの戦いで体が傷つき肉体を失ったと言われており、ナカツクニの危機を感じた木精サクヤの力で、神木村の白野威像に宿り復活する。歩くと草花が咲く。
海外版での名称は「Ammy(アミー)」。まさにワンマンアーミー。ワンコだけに…。
性格
アマテラス自身が言葉を発することはないため、その行動を見て、心中を推し量ることしかできない。
イッスンからよく「ポアッとしてる(ボーっとしてる)」と言われ、
一般人とのやり取りだけでなく、敵と相対した時も人をなめたようなとぼけた態度を取る。
だが実際は、思慮深く心優しい神さまのようである。
普段はただの犬のような行動だったり、とっさに神さまらしい行動をとったりと、つかみどころがない。
「異袋」というなんでも飲み込む袋を持っているため、よく食べる。
さらに、アマテラスを操作せずに放置していると、かなりの短時間であくびをして眠りについてしまうため、よく眠るというイメージもついている。(なお、対応した神飾りを装備していれば眠っている間は体力ゲージである太陽器の回復ができる)
作中では「お調子者」「イタズラ者」とも呼ばれ、実際に筆しらべをしてイタズラすると面白いことが起きる場面も多いため、アマテラスをかなりのイタズラ者にしたプレイヤーも多いだろう。
容姿
神器を背負い、身体に紅い隈どりをしているが、これは神としての姿である。
ヒミコやウシワカといった霊力の強い者、ツバキのような信仰心の強い者にはその真の姿が見えるが、普通の人間にはただの白い狼にしか見えない。
もちろん相棒のイッスンにも真の姿が見えている。
背中に背負う神器には、鏡、勾玉、剣の三種類があり、装備する神器によって攻撃方法が変化する。
三種の神器と十種神宝等をモチーフとしている。
2種類装備可能で、主となる表に装備することで外見が変化し、副となる裏に装備すると勾玉以外は外見の変化こそないものの攻撃方法が変化する。(例えば鏡は表に装備すれば武器となるが、裏に装備するとガードとなり、一部の敵にはジャストガード時には天落としというカウンター技が発動する。ちなみに天落としは当初は呼称が決められていなかったためにゲーム本編内では呼ばれておらず、公式攻略本では「百舌落とし」表記であった。また俗称としてプレイヤーからは「イズナ落とし」とも呼ばれていた。MvC3では鏡でガードする鏡業 陽鏡の一部扱いで単独では名称なしとなっている。)
また、計15個の神器はそれぞれ外見が異なり、装備を変えるとイベントシーンにそれが反映される。(ただし、メインストーリーにおけるほとんどの重要なイベントシーンでは、初期装備である真経津鏡を、最終盤では八咫鏡を表に装備した姿が優先されている)
作中では「トボけた顔」「エサをやりたくなる顔」「人の言うこと聞かなそうな顔」などと様々なとらえ方をされているようだが、一貫して害の無さそうなポアッとした顔に見えているようだ。
ゲームを一周クリアするとアマテラスの容姿を石像や墨を失った状態、終盤の隈取が増えた状態(白野威とは異なる)だけでなく、様々な犬種に変更できるようになる。
また、ディレクターの神谷英樹氏が、アマテラスの肛門を「幸門」と形容した。
筆しらべ
世界を絵のように見立てて、神なる筆で世界に絵を描き、その力を現実のものとする「筆業」、イッスンが命名するところの「筆しらべ」という力を使いこなす。
その能力は全部で十三あり、十三の筆しらべを司る神「筆神」は元は1つの神様、つまりアマテラスの一部であった。
百年前(白野威の頃)にヤマタノオロチ(真ヤマタノオロチ)との死闘後、ナカツクニ各地に散らばってしまったが、自身の筆業である「光明」だけは決して失うことがなかった。
筆業「花咲」を入手した後は、アマテラスが走った後に花が咲き乱れるようになる。
性別について
公式で性別は設定されていない。
「慈母」と呼ばれる、「兄貴」と呼ばれる、片足を上げて用を足す、セクシーな女性に興味を示す、などなど、かなり自由な描写をされている。
また、公式では「性別:わんこ」である、という説が支持されているが、ディレクターの神谷英樹氏によると「そんな事を言った覚えは無い」らしく、この「性別:わんこ」がどこから出てきたのかは不明。
余談
初期の設定では鳥やイルカなどに変身できる予定だった。また、神鏡から光の焔を放つ、分解する神鏡で敵を捕らえるといったギミックや、銅鐸ブースターなども考えられていた。
擬人化
アマテラスの姿はあくまで狼で、作中で言葉を喋ることすらない。
擬人化そのものが完全なる二次創作なので、注意が必要。
劇中でヤツフサが母性を感じ取って「美しい女性」と形容したことや、神話の天照大神は女神(とする宗派が多い)ことなどから女性にされることが多い。
古事記に「即ち御髮を解きて、御美豆羅に纒きて、乃ち左右の御美豆羅にも、亦御みかづら にも、亦左右の御手にも、各八尺の勾玉の五百津の美須麻流の珠を纒き持ちて、 曾毘良迩は千入の靫を負ひ、比良迩は五百入の靫を附け、亦伊都の竹鞆を取り佩 ばして、弓腹振り立てて、堅庭は向股に蹈みなづみ、沫雪如す蹶散かして、いつ の男建蹈み建びて待ち問ひたまひしく」という記述があり、これは髪を解いて角髪に結い、男装してスサノオを待ったという内容であるので、女神とする大元の根拠は古事記にある。
もちろん男性でも問題はない(創作の場合)が、圧倒的少数派である。
これもある意味では擬人化(正確には獣人化)である。
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