概要
ストリートファイターⅣのバージョンアップ版。
2008年7月18日からアーケードで稼働した無印に対し、こちらは2010年4月28日にプレイステーション3とXbox360向けに発売された家庭用ゲームとなっている。
キャラクターやステージが追加され、既存キャラの性能も調整されている。
また、ウルトラコンボが各キャラ2種類から選択できるようになった。
新キャラクター
旧シリーズのキャラクター
スーパーストリートファイターIV アーケードエディション
2010年12月16日から稼動したアーケード版。「スパIV AE」と略されることが多い。
更なるキャラクターの追加と性能の調整が行われている。
キャッチコピーは「俺より強いやつが待つ場所へ」。
家庭用移植版の発売日は以下の通り。
ダウンロード | パッケージ | |
---|---|---|
Xbox360 | 6月7日 | 6月30日 |
プレイステーション3 | 7月6日 | 6月30日 |
新キャラクター
旧シリーズのキャラクター
スーパーストリートファイターIV 3D EDITION
2011年2月26日に発売されたニンテンドー3DS移植版。
同ハードのローンチタイトルの1つである。
略称は「スパIV 3DE」。
あくまで「スパIV」の移植であり、「AE」の要素は含まれていない。
下画面に任意の技を登録しワンタッチで出せるLITE操作というシステムが実装されている。
評価
ストリートファイターⅣを調整し、新キャラを含めた物だが既存キャラの追加に留まらず完全新規キャラの追加もあり話題性も十分であった。
特に新女性キャラのハン・ジュリは悪人であり、衣装や設定面で韓国から大幅な反発を受けた物の稼働後は人気キャラとなっており、2024年7月現在では4から追加されたキャラクターの中では、Ⅳ~6まで続投している。
オイルを塗って行うレスリングの「ヤール・ギュレシュ」を行うハカンも、コミカルな技でインパクトを与え、トルコでも話題沸騰する事となった。
一方で、アーケードエディションでは「対戦を盛り上げるためヒールな強キャラ」として実装されたユンとヤンが強すぎで猛威を振るった。対策方法は「ユン及びヤンと対戦しないこと」と言われたほど。対戦環境の悪化はあった物の、数々の調整によりある程度マシにはなった。
また、CPUが再調整された結果アーケードモードの相手キャラが強くなりすぎてしまい、ミディアム(ノーマル)難易度で3人目の相手がバトルポイント1万(中級者上位~上級者)より強いと言われてしまったことも。この結果、初心者の間口を広げた物のAEから入ったプレイヤーの心をバキバキに折ってしまった。(難易度は調整出来る物の初心者がそこに行きつく前に普通にプレイしちゃうよね、と言う。)
結果として「新規追加キャラクターで難易度ミディアムのアーケードモードをノーコンティニューでクリアする」と言うトロフィーを取るのが非常に難しくなっている。もっとも、トロフィーを気にしない人なら問題は無いのだが。
余談
- ハカンのプロモーションにはオイルを塗りたくって股の間から相手キャラを射出し壁に激突させる「オイルコンビネーションホールド」を使用したPVが作られプレイヤーに笑撃を与えた。
- ハン・ジュリは韓国側からの強烈なアプローチで導入が決まりデザインには難航したが、「韓国側から抗議が来るくらいの強烈なキャラを!」というコンセプトでデザインされた。実際抗議は来たのだが稼働後は一躍人気キャラとなってしまった。嫌われることを前提で作ったのに人気キャラになるとは皮肉である。
- 一方で、ハン・ジュリの同性愛的な設定は裏に隠れることとなった。発表当時「好きなもの」に「巨乳」とあったのは語り草。(補足すると韓国では同性愛的な物に対し厳しいという風潮がある。また、好きなもの:巨乳に関しても即削除されている。また、匂わせがある程度であるほか、開発からは明言はされていない部分ではあるので明確にそうであるとは限らない。)
- まことやダッドリー、いぶきが追加されたことも話題になった。Ⅲのキャラが出たことで、キャラクター層が厚くなったのは大きい。「ウルトラ~」からはエレナも参戦した。