概要
プロゲーマーとは、ゲームプレイを好む人のことであるゲーマーが、ゲームをプレイすることで生活を立てている人のこと。ただし、後述するようにかなり曖昧な区分となっている。
以下に、俗に言うプロゲーマーを記述する。
プロゲーマーの種類
日本において最も有名なプロゲーマーと言えば、囲碁や将棋のプロ棋士であり、プロゲーマーの理想形である。
プロ棋士の歴史はかなり古く、将棋は江戸時代に、大橋家・大橋分家・伊藤家の三家が、家元三家として認められ、将棋指衆として江戸幕府から扶持を与えられるようになり、将棋で収入を得るプロが確立された。
囲碁も将棋同様に、江戸幕府から家禄を受ける家元として、本因坊家、井上家、安井家、林家の四家が家元として認められ、家禄が定められた。
その後、江戸幕府崩壊後は、将棋と囲碁はそれ御ぞれにプロ棋士制度を成立させ、この制度の中でプロと認められた者が、プロとして活動するようになる。
ゲーム実況者
ゲームをプレイする様を実況中継することを職業とするもの。有野課長をパイオニアとし、ニコニコ動画やYouTubeを中心に海外まで広がった。磨いた腕を披露する達人や、下手なプレイを愛嬌とする者など千差万別。時にはアイドルのような人気となることもあり、ハリウッドで映画化された例もある。
eスポーツプレイヤー
プロスポーツプレイヤーのように、コンピューターゲーム(eスポーツ)の大会で賞金を稼ぐことを目的としたゲーマー。優秀なプロゲーマーにはスポンサーが付くこともある。
海外ではコンピューターゲームも頭脳スポーツの一種として、スポーツの一つと扱われる事が多く、2010年代後半から日本でもそれなりに定着した。
いわゆるスポーツ選手(除マインドスポーツ)。やってることはゲームなのだがプロゲーマーと呼ばれることは滅多にない。
一部の音ゲーよろしく体幹を激しく使用するeスポーツゲームタイトルが出てきた場合、アスリートとの境界は限りなく曖昧になると思われる。
その他
モータースポーツは世間で言うスポーツなのかどうか地位が曖昧である。
雀士やパチプロなども、商業的に成り立つプロ確立を目指している。
人生はプロゲーマー?
と列挙してきたが、プロゲーマーと言う言葉そのものはコンピュータゲームが一般化して以降に定着した言葉であるものの、かなり曖昧かつ、難しい言葉となっている。
何故ならば、ゲーマーと言う区分それ自体が、ゲームをする人を指す言葉であるとするのならば、そもそもゲームとは何か? という定義が必要になる。
しかしこの質問に答えられる人間は絶対に存在しない。
何故ならば、究極的には人間の行動そのものがゲームと言えるからである。
ゲームという言葉の意味を辿れば、英語においてゲームとは『勝負』を意味する言葉であり、単純に考えれば、政治における権力闘争や、戦争と言った武力行動そのものがゲームと言える。
その言葉を素直に受け取った場合、詐欺師や連続強盗犯すらプロゲーマーとなる。
そこまで過激な話でなくとも、例えば、そもそも計算だの図工だのは一種のパズルゲームであると言えるし、ノベルゲームというジャンルがあるように、作家も一種のプロゲーマーと言える。
投資などの金融業はマネーゲームと例えられることも多く、ギャンブラーも一種のプロゲーマーと言える。
また、スポーツとゲームの違いについては未だに多くの議論があり、プロスポーツ選手とプロゲーマーの違いについても未だに答えが出ていない。
あるいは人生そのものをロールプレイングゲームと例えることも多い。
関連タグ
高橋名人:ファミコンブームの頃に「ゲーム名人」として登場した元ハドソンの広報。現在でもメディアに登場。詳しくは当該項目を参照してほしいが、現在のプロゲーマーとは異なる。