概要
『パタリロ!』に登場するマリネラ王国国王直属の武官部隊。全員同じ顔(菱形の口にバリフレームの眼鏡、名称のとおりタマネギのような髪型)同じ容姿であるが、これは変装しているため。素顔はみな個性のある美青年である。見た目とは裏腹に国王直属のエリート部隊であり、マリネラ王国全軍から抜擢したエリート軍人(約400名)で構成されている。内閣や軍を超える権限を与えられており、マリネラの国政・軍事を実質的に動かしている。予備隊などの内部組織も多数存在する。
内部組織の中でも、タマネギ部隊から更に精鋭を選りすぐった『黒タマネギ』と呼ばれる諜報部隊は別格であり、彼らは全員黒い制服に身を包んでいる。パタリロの護衛が主任務である一般隊員とは異なり、スパイなどの対外任務に臨むことも多く、余り姿を見せない。しかし、パタリロとはいつでも人工衛星を介した特殊な秘匿無線通信での会話が可能であり、世界中に散らばっている黒タマネギのスパイ網と相まって、極めて強力な情報ネットワークを形成している。
…てかと書くと凄い部隊に見えるが、『パタリロ!』はギャグ漫画であるためパタリロのイタズラ相手であり、またタマネギ部隊もパタリロにイタズラしたり部隊の隊員が起こした事の尻拭いをパタリロにさせることもある。また、回が進むにつれ奴隷のような扱い(パタリロのイタズラ相手にされたり給与待遇などの面で)にされているが、万が一のときはパタリロが自らの命も顧みずに助けにくるため、不憫なのか恵まれているのかよくわからない待遇となっている(ただ、解釈のひとつとして国王の親衛部隊であるタマネギ部隊に対する害意はパタリロ自身やマリネラという国家そのものへの害意と見なし得る)。また、結成当初は年相応に異性を愛する者が多かったが、パタリロとバンコランの交流により王宮に「バンコラン菌」が蔓延したそうであり徐々に同性愛者が増えた結果、現在では98%の隊員がゲイかバイセクシャルである。なお既婚者もおり、少なくとも創設時の1~6号までを含めた数名の隊員が子持ちである。
入隊試験内容
基本的にはマリネラ全軍からの選抜である。必須とされる条件は
- 身長175cm以上
- 虫歯が存在しない
- 一に学力、二に体力、三四がなくて五に美貌、六に身長、七家柄、八九のいきおい、十雄弁、十一ユーモア、十二にお世辞、十三日なら金曜日(まだ続く)
である。ただし、以上の条件は必ずしも絶対ではない。
また少ないながら一般公募もあり、この場合は以下の試験に合格しなければならない。
- 体力測定
- 学力試験(パタリロの偏向した知識への対応力を問う)
- 超高速動体視力試験(仕事をサボって逃げるパタリロを捕捉するため。30cmを1兆分の3秒で水平移動(※)する陽電子の方向を判別できなければならない)
※・・・1億km/s(真空中の光速度の約333.6倍(!?))