概要
1977年から1979年の2年間にわたり『週刊少年チャンピオン』で連載された。続編に『マカロニ2』がある。単行本化は全9巻で40回以上の重版が行われ、2018年現在も刊行され続けている。
連載当時のサブカルチャーや歌謡曲、テレビコマーシャル、世相などを反映したネタも作中に数多くあるためか、pixiv内においても他作品とのダブルパロディイラストが投稿される傾向が強い。
主な登場人物
主人公の3人
- 沖田 総司(おきた そうじ)
本編の主人公でピーマン学園1年生の15→16歳。名前は新撰組一番隊組長沖田総司に因むが、通常は「沖田そうじ」などと表記される。通称「そうじ」。主に後述の2人が作中で悪ふざけが過ぎた際のツッコミ役。
- 金藤 日陽(きんどう にちよう)
ピーマン学園落第24回生の40歳。モチーフは新撰組局長近藤勇で、名前の読みは「金・土・日曜」。通称は「きんどーさん」、自称は「きんどーちゃん」で、小柄な身長と大きな唇が特徴。「やーねぇ」や「あらあらちがうわよ」などオネエ言葉を常用するが、れっきとした男性。(メイン画像左)
- 膝方 歳三(ひざかた としぞう)
ピーマン学園落第10回生の25歳。名前は新撰組副長土方歳三に因む。通称は「ひざかたさん」、自称は「トシちゃん」「トシちゃん25歳」など。普段はサングラスと口ひげがトレードマークのクールな二枚目だが、おどけると口が菱形になってしまう。後にこの「菱口」は同作の象徴的な存在となった。(メイン画像右)
その他主要人物
- 姫野 かおり(ひめの かおり)
3人が下宿するアパート「菠薐荘(ほうれん荘)」管理人の娘で23歳。喫茶店「アップルハウス」を経営している。基本的には優しい性格だが、2人の暴走に激昂してしまうこともしばしば。
- 後藤 熊男(ごとう くまお)
3人のクラスの担任教諭で担当科目は英語。40歳。乗せられると止まらない性格が災いし、何度となく2人に授業を妨害される。その際にフレディ・マーキュリーのコスプレやストリップショーまがいの姿を披露するなど、ある意味同作品の象徴的な存在。
作中では「クマ」「クマ先生」などと呼ばれることがほとんどで、「後藤先生」とは滅多に呼ばれない。
- 八千草 文子(やちぐさ あやこ)
ピーマン学園の女性教諭。基本的にクマ先生と彼女以外の教師が作中で描かれる機会は少なく、そうじも「なんかこの学校、先生が2人しかいないって感じだなあ」とこぼしている。
- 益田 弘美(ますだ ひろみ)
そうじの彼女で同級生。非常に大人しい性格で、2人の言動には全くついていけない。
- 中嶋姉妹(なかじましまい)
中嶋 敦子(なかじま あつこ、姉)と中嶋 麻美(なかじま あさみ、妹)の姉妹。共にそうじを慕っており、お互いに恋敵という関係もあり姉妹の仲は悪い。
- 前田 馬之介(まえだ うまのすけ)
名前はプロレスラーの上田馬之助に因む、作中の前半と後半で容姿と行動が著しく異なる人物。前半では「あれっ?」が口癖の極端にだらしない人物できんどーさんがキレてしまうこともしばしばだったが、「うーん、なんだー」が口癖になって以降は飄々としながらも抜け目の無い人物となり、『マカロニ2』では主人公の一人となる。
- 女子大生トリオ(じょしだいせいとりお)
斎藤 ルミ子(さいとう るみこ、通称「ルミちゃん」「ルミ」、自称「ルミたん」など)、中野 そう子(なかの そうこ)、白水 由紀子(しらみず ゆきこ)の3人。ルミたんだけ1年生で、後の2人は2年生。特にルミたんについては作中でもエピソードが多い。
- テディ・ボーイ・ギャング団(てでぃ・ぼーい・ぎゃんぐだん)
伊達 兄樹(だて あにき、通称「アニキ」)、森田 和広(もりた かずひろ)、沢松 英二(さわまつ えいじ)の3人組。3人で同じアパートの一室に同居し、昼はバイトに精を出す日々を送る。夢は憧れのロックスター。但し道は険しい模様。
登場当初は所謂「ゴロツキ」としてしか描かれていなかったが、後に気の良い一面を見せる機会も多くなり、主人公たちとの絡みも増えていった。
- ススキ 小次郎(すすき こじろう)
ひざかたさんと共にライバルと自称し合う武道家で、名前は佐々木小次郎に因む。3人とピクニックに来ていたかおりさんに一目惚れしてしまい、以降「かおり姫」と呼んで片思いを続けている。
- マンモス 稲子(まんもす いねこ)
きんどーさんを慕い、また良き理解者でもあるオカマ。なお、名前については源氏名だと思われるが、本名と本職は不明。
- 真実 一郎(しんじつ いちろう)
やたらと日本の軍国主義拡充を主張する五分刈り頭に瓶底眼鏡姿の学生。『マカロニ2』にのみ登場する。初登場時には竹槍を携えていた。
なお、『奇面組』の登場人物「真実一郎」とは単なる偶然の一致である。
他メディアへの展開
1978年にTBSラジオ系列でラジオドラマ化、1995年には3DO、Win95、Macで『マカロニほうれん荘インタラクティブ』というタイトルでテレビゲーム化されている。但し、テレビアニメ・OVA化は実現していない。
ラジオドラマ版キャスト
キャストは全てテアトル・エコー所属(当時)の声優が担当していた。
テレビゲーム版キャスト
こちらは全て吉本興業所属のお笑い芸人・タレントが担当していた。
- 沖田 総司:清水圭
- 金藤 日陽:今くるよ(今いくよ・くるよ)
- 膝方 歳三:チャーリー浜
- 後藤 熊男:おかゆうた(おかけんた・ゆうた)
- 姫野 かおり:ハイヒールリンゴ(ハイヒール)
- 斎藤 ルミ子:小高紀子
- 伊達 兄樹:ぜんじろう
- 森田 和広:矢部浩之(ナインティナイン)
- 沢松 英二:岡村隆史(ナインティナイン)
- 八千草 文子:未知やすえ
- 益田 弘美:中西貴美恵
関連タグ
ドラネコロック:同時期に月刊少年チャンピオンで連載されていた作品。
Queen:上記のクマ先生のコスプレ、コミックス3巻の表紙がアルバム『世界に捧ぐ』のジャケットのパロディ、アップルハウスに本人たちが来店してアルバム『華麗なるレース』をリクエスト、etc.
つげ義春:『ねじ式』や『李さん一家』のパロディが描かれた回が存在。
ポパイ:第1話で「菠薐荘」という名前を聞いたそうじが「ほうれん草が好きなのかな」とポパイの顔を思い浮かべるシーンが存在。またコミックス第7巻ではウィンピーがハンバーガーを奢ってもらおうとして登場する。
タマネギ部隊:ひざかたさんと「菱口」繋がり。
キャイ~ン:上記ルミたんの口癖がコンビ名の由来。
関連イラスト