ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

目次 [非表示]

概要

大麦ライ麦ジャガイモとうもろこしなどを原料とした アルコール

ウォッカなど蒸留酒の多くがそうであるように、ベース・スピリッツ(アルコール部分)の原料の個性を意図的に消している。

そんなジンをジン足らしめているのは原料に使われるジュニパーベリーセイヨウネズ、俗名社松の実)の香りである。このジュニパーベリーとその他の風味付けの材料はボタニカルと呼ばれる

蒸留酒の中では比較的個性が強くないためカクテルによく用いられる。

アルコール度数は37~48度程度。日本の酒税法上はスピリッツに分類される。


香味付けの方法は主に2通りあり、蒸留器内でボタニカルを直接スピリッツに漬ける「浸漬(スティーピング/スティープ&ボイル)法」と、蒸留器上部に設置した籠内に詰めたボタニカルにスピリッツの蒸気を通過させる「バスケット(ヴェイパー・インフュージョン)法」がある。


歴史

元々は1660年オランダライデン大学医学部教授フランシスクス・シルヴィウスが作った解熱・利尿用の薬用酒であった。

しかしその後産業革命前後には安くて強い貧乏人の酒にまでイメージが悪化。後述のタンカレーの創業者チャールズ・タンカレー1830年、高級志向のジンを目指してロンドンに蒸留所を起こすも、イメージと品質の改善には20世紀までかかった。


日本における歴史

文化9年(1812年)に長崎の出島にて奉行所茂伝之進がオランダ人の協力でブランデービールと共に作ったのが最初とされている。

当時の出島のオランダ人はフランス革命戦争で本国を失い補給を絶たれたいたのが理由である。しかし、当時カピタンだったヘンドリック・ドゥーフは『日本回想録』にてネズの匂いが強すぎてあまりいい出来ではなかったという感想を残している。


そして時は流れてCOVID-19が猛威を振るう2020年コロナ禍で売れ残った大量のクラフトビールを原料にジンを作り出そうという運動が起きている。


ジャパニーズクラフトジン

ジンはいわばハーブティーならぬハーブ酒であり、近年ではジュニパー以外にご当地素材を使用した地ジンが作られるようになっている。

日本も例外ではなく、玉露や生姜、桜の葉など日本ならではの素材で風味づけしたジンが登場している。


値は張るがジン自体が度数の高い酒なので、1杯あたりの価格を考えればコスパは悪くない。

炭酸水やトニックウォーターで割って呑むならなおさらだろう。


主な銘柄

ビーフィーター ボンベイ・サファイア ウィルキンソン  タンカレー


ジンベースの代表的なカクテル

ジントニック マティーニ ギムレット ジンバック ジンフィズ ジンライム


別名・表記揺れ

ドライ・ジン


関連タグ

飲み物  蒸留酒 カクテル 酒場 バー パブ


skyrim:薬素材としてジュニパーが至るところで取れるゲーム。ジンが飲みたくなる。

ジン(名探偵コナン):この酒をコードネームに使われているヴィラン。


他の記事言語

Jin


外部リンク

ジン(蒸留酒):Wikipedia

関連記事

親記事

蒸留酒 じょうりゅうしゅ

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 49113

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました