※「あんず」「杏」「杏子」表記の人物については各記事を参照。
曖昧さ回避
- バラ目バラ科サクラ属の落葉高木。本稿で詳述。
- ポケモンの登場人物 →アンズ(トレーナー)
- ヒナまつりの登場人物 →アンズ(ヒナまつり)
- キミガシネの登場人物 →木梨杏子(作中表記:アンズ)
概要
バラ科サクラ属の落葉高木。学名Prunus armeniaca。ウメ、スモモと同属で、原産地もこれらと同様中国である。春先に白または薄いピンクの花を咲かせ、初夏に実をつける。収穫期は6月下旬から7月中旬。
果実は、杏色(あんずいろ)と呼ばれる渋めの黄色(もしくは淡いオレンジ)のイメージが強いが、赤みがかるものもある。生食のほか、ドライフルーツやジャム、菓子の材料として利用される。ビタミンA、Cが豊富。
日本では古くは「唐桃(からもも)」と呼ばれていた。英名はアプリコット(apricot)。
杏の種子の中にある仁(さね)を取り出したものは杏仁(きょうにん、またはシンレン)とよばれ、さまざまな用途に利用される。苦みの強い苦杏仁(くきょうにん)と、甘みのある甜杏仁(てんきょうにん)があり、前者は薬用に、後者は杏仁豆腐やアマレットなどの材料として用いられている。生の杏仁には青酸を含んでいるため生食は危険で、加熱などの加工が必要となる。
薬効
杏仁には肺を潤す働きがあり、鎮咳(ちんがい)、去痰(きょたん)、のどの痛みの緩和に効果的。体の水分バランスもととのえるので、かわきを癒すほか、むくみの解消にも有効。