概要
立田姫とも表記される秋を司る女神。龍田比売神との別名で呼ばれる事もある。
龍田比古神の妻神とされており、その姿は鮮やかな緋色や黄金の秋の草木の錦を纏った妙齢の女性の姿をしているとされる。
元は竜田山の神霊で元々は風神だったとされ、五行説では西は秋に通じることから、平城京の西に位置する竜田山の神霊が秋を司る女神として神格を持ったものとされている。
従って『記紀』やその他の歴史書には記されておらず、それ故に神話や伝承も伝えられていない。
また、裁縫の神でもあり、染色が得意で、紅葉を赤く染めているのは彼女が行っていると考えられてきたという。
なお、春を司る女神・佐保姫とは一対の女神とされている。