そもそも
漫画界での「無類のラーメン好き」と言えば、シャ乱Qにまで歌われた小池さんである。藤子不二雄作品に登場する名脇役、というか名チョイ役であり、アフロヘアに近い天然パーマにメガネ、脇に積み重なったドンブリなどが印象的。
その小池さんにヒントを得た、と思しき作品が本作である(要確認)。
概要
作者は鳴見なる。竹書房『まんがライフSTORIA』で2013年Vol.3より連載開始。ウェブコミック配信サイト『まんがライフSTORIA'』(現『ストーリアダッシュ』)でも遅れ掲載されていたが、2019年の『STORIA』本誌休刊に伴いウェブ連載へ一本化。『ストーリアダッシュ』での連載は2024年2月23日更新分を以て終了し、半年余りの休止を経て秋田書店『月刊少年チャンピオン』11月号より連載を再開した。出版社移籍に伴い、過去連載分の新装版単行本が2024年10月より順次刊行されている。
竹書房から刊行された単行本(旧版)は11巻までで、他に竹書房オールスターズ(?)による公式アンソロジー本も発売されていた。中には「これまずいんじゃないか」ってメンツもいるが気にしてはいけない。
2024年12月発売予定の12巻の特装版にはアクリルスタンドが付属するのだが、その役目は何とヌードルストッパーである。抽選ではなく、予約すれば手に入るので、欲しいと思っている方はお早めに。
登場人物
CV:アニメ版 / 演:ドラマ版
小泉さん
CV:竹達彩奈 / 演:早見あかり(初代)・桜田ひより(二代目)
本作の主役兼ヒロイン。
下の名前は不明。高校1年生で身長152cmの痩せ型、髪は黄色(金髪ではなく、かん水で仕上げた中華麺をイメージしているそうである)のロングウェーブ(ただしドラマでは早見あかりに合わせた黒髪ロングでウェーブなし)。
普段は物静かで周囲との交流も消極的・・、だがラーメンのトリビアを語り出すと止まらなくなる。
無類のラーメン好きで、ラーメンが食べたくなると抜群の行動力と執着心でラーメンにありつくまで止まらない(単身ハワイにまで行ってしまうほど。縁日でドイツ人ハーフの女の子に出くわした時にはスムーズにドイツ語で応答しており、語学は堪能な模様)。
物語では、彼女のラーメンの見事な食べっぷり(割り箸を割ってからスープを飲み干すまでノンストップ、食べ終えた後に至福の笑みを浮かべる)が毎回描写される。
大澤悠
CV:佐倉綾音 / 演:美山加恋(初代)・井頭愛海(二代目)
小泉さんのクラスメイト。
可愛い娘が大好きで、普段物静かな小泉さんに興味を持ち仲良くなろうとついて行った結果、小泉さんの素顔を目撃することに。
小泉さんに素っ気ない扱いをされてもめげずについていく彼女の視点で物語は進行していく。
なお、一向に向き合ってもらえず、徐々にストーカーと化している。
料理当番もしていることもあって意外にも料理がうまく、ラーメンが食べられなくて倒れた小泉さんに自作のラーメンをふるまい喜ばれたことがある。
中村美沙
CV:鬼頭明里 / 演:古畑星夏(初代)・田鍋梨々花(二代目)
小泉さんのクラスメイト。身長153cmでツインテールが特徴の美少女。一人称は「美沙」。
容姿端麗の小泉さんに苦手意識と嫉妬心を持っていたが、とあるきっかけで一緒にラーメンを食べて以来、少しずつ彼女と仲良くなっていく。
実は極限クラスの激辛ラーメンを初見で平らげてしまうほどの激辛マニア。小泉さんが激辛系ラーメンを食べに行くときにはよく相伴する。
高橋潤
小泉さんのクラスメイトでクラス委員長。
母子家庭で母親は出版社勤務、そのせいか虫レベルの本好き。
心身ともに頑健、というわけではなく緊張で胃痛を発症したりする上に真夏に薄手のカーディガンを持ち歩くなど、かなりの冷え性。
ラーメンは嫌いではないが、「メガネが曇る」という理由で熱々のラーメンはちょっと苦手。
小泉さんとラーメン談義が出来る程の知識の持ち主なので3人の中で一番彼女と仲が良い。
大澤修
悠の兄。兄妹の仲は良好。割と良く小泉さんと会うがあまり気付いていない。色恋沙汰より食欲の大学生。
大澤絢音
悠たちの従姉妹。身長164cmでグラマラスな体型をした女性。小泉さんが大阪ラーメン巡りをしている時に知り合ったのち東京に引っ越す。悠よりは上手に小泉さんと付き合っており、その様子をSNS経由で悠に自慢してたりする。
小川乃愛
演:木崎ゆりあ(2019春SP)
C組に編入してきた女生徒。乃愛の読みは「のあ」。
北海道のソウルフードであるラーメンサラダを切っ掛けに小泉さんと仲良くなっていく。
絶妙な距離感で接しているためか、連絡先の交換や帰り道の同伴に対して小泉さんから快諾を得ている。
テレビドラマ
2015年6月から7月にかけてフジテレビ系列フルネット26局にてドラマ版が放送されたが、ここでは「小池さん」を「小泉さん」に差し替えた「ラーメン大好き小池さんの唄」のカバーを主題歌に起用している(歌っているのはシャ乱Q…ではないがハロプロのこぶしファクトリーで、トリプルA面デビューシングル『ドスコイ!ケンキョにダイタン/ラーメン大好き小泉さんの唄/念には念(念入りVer.)』の収録曲の1つとなっている)。なお、2016年1月4日、12月30日、2019年4月5日にはスペシャル版も放送された。
2020年3月27日放送のスペシャルよりキャスト一新の「二代目」となり、小泉さんを演じた早見あかりは「大泉さん」という役で、他の初代メインキャスト3名はその友人という役柄で出演した。また2022年1月8日のスペシャルの主題歌は同じ「ラーメン大好き小池さんの唄」であるものの、歌唱は解散したこぶしファクトリーに代わりハロプロの新グループOCHA NORMAに引き継がれる。
ドラマ版主題歌
- ドラマ版:「ラーメン大好き小泉さんの唄」 - 歌:こぶしファクトリー
テレビアニメ
2017年3月に放送時期が未定ながらもテレビアニメ化が告知された。アニメーション制作は『勇者であるシリーズ』や『きんいろモザイク』のStudio五組と関連制作会社のAXsiZが担当する。
その後、同年9月に放送時期と主要キャストが発表された。
2018年冬アニメとして、AT-X、TOKYO MX、BS11、MBSで放送された。2019年4月からサンテレビで放送。
TOKYO MXでは木曜深夜25:05~TOKYO MX 2枠での再放送も実施した。こちらの方が時間帯的にも飯テロレベルが高くなったとか。
アニメ版スタッフ
監督 | セトウケンジ |
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シリーズ構成 | 髙橋龍也 |
シナリオ | 髙橋龍也、浦畑達彦、関根明子 |
キャラクターデザイン | 谷拓也 |
総作画監督 | 谷拓也、桜井正明 |
美術監督 | 若林里紗(アトリエPlatz) |
色彩設計 | 松山愛子 |
撮影監督 | 浅黄康浩 |
編集 | 三嶋章紀 |
音響監督 | 本山哲 |
音響制作 | グルーヴ |
音楽 | 田中貴&細野しんいち |
音楽プロデューサー | 福田正夫 |
音楽制作 | フライングドッグ |
キャスティングプロデューサー | 谷村誠 |
ビデオ編集 | IMAGICA |
アニメーション制作 | Studio五組、AXsiZ |
製作 | 「ラーメン大好き小泉さん」製作委員会 |
アニメ版主題歌
- アニメ版OP:「FEELING AROUND」 - 歌:鈴木みのり
- アニメ版ED:「LOVE MEN HOLIC」 - 歌:西澤幸奏
登場するラーメン店
※アニメ版基準。一部を除いて許可を取った上で実名を使用している。
- ラーメン二郎(※名称は別名になっている。ドラマ版では八王子野猿街道店2が実名で登場)
- 天下一品
- 蒙古タンメン中本(アニメ版では社長本人が声優を担当、主題歌PVにも社長が出演)
- パパパパパイン{西荻窪の店舗は閉店しており、アニメ版ではそれを補足する情報がさりげなくあったりする)
- 山頭火
- 一蘭
- たいめいけん
- 一風堂(※コミックマーケット95に設けられたフードコートに出店した際に本作とコラボしたラーメンセットを販売している)
- ラーメン博物館
- ラーメン甲子園(店舗内で登場した物や小泉さんが紹介した袋麺も、全て許可済)
- 吉村屋
- 野郎ラーメン
- ホープ軒
- 野方ホープ
関連タグ
セブンイレブン:こちらも実名は出ていないが、店舗が登場。上記のカップヌードルとのコラボで小泉さんのクリアファイルがもらえるキャンペーンをセブンの店舗にて期間限定(なくなり次第終了)で実施された。
ポプテピピック:同シーズンで放送されている同じ竹書房作品。小泉さんではCMが打たれている一方で、こちらはCMが出てこない。しかし、竹書房の全体CMではビルにポスターが貼られていたりする。
セイコーマート:北海道を中心に展開しているコンビニチェーン。販売されているオリジナルブランドの、わさびカップ麺が劇中に実名で登場する。
南陽市:同市のラーメン課とコラボレーション企画「なんようしのラーメンカードラリー」を実施。
山形鉄道:上述の南陽市ラーメン課とのコラボレーション企画「なんようしのラーメンカードラリー2023」の特別企画としてラッピング列車を運行。
関連動画
外部リンク
原作紹介サイト(ストーリアダッシュ内)