「よう──俺の敵」
「縁が《合ったら》、また会おう」
概要
《人類最悪》。哀川潤の実の(血が繋がっていると言う意味で)父親。39歳。
狐の仮面を被っているため「狐さん」と呼ばれる。人類最悪の魂の持ち主にして「人類最悪の遊び人」。
かつて玖渚友の「チーム」と対立した辣腕の機械師「砂漠の狐(デザート・フォックス)」でもある。
29歳の頃に因果から追放された以後、表立って行動できない身になった。世界の終焉を望み、そのために手足として「十三階段」のメンバーを集める。
「ぼく」を「俺の敵」と認識して以後、世界の終焉に向けて動き始めた。
愛車は白のポルシェ。漫画をこよなく愛している。眼鏡フェチ。「周囲を狂わす」存在であることは「ぼく」と共通する。
全ての事物は代替が可能であるという「ジェイルオルタナティブ」と、物語はどうであれ全て同じ場所に行き着くという「バックノズル」の二大理論を掲げる。そんな彼の言動に『狂わされた』人は数知れず。
口癖は「ふん」と、「そんなことはどちらでも同じことだ」。
また、相手の台詞を反復する癖もある。その場合は「○○か、ふん」となる。
カリスマはあるが人望はなく、自他共に認める考え無し。
哀川潤を「未完成」と罵っているが、彼女が想影真心に勝利した際には「自慢の娘」と評した。
ラストで「ぼく」に殺されたと思われていたが、哀川潤の言語からすると生きている様である。
服装としては白い着物に和傘と言う古風な格好だが、人間シリーズでは白いスーツに同じく白い羽ファーという格好だった。ちなみにいつもつけている狐のお面はそこまでこだわりがあるというわけではないらしく飲食時はあっさり外す。
戯言シリーズではそこまで最悪でなかったが零崎人識の人間関係に登場した彼はまさに最悪の遊び人にふさわしい最悪っぷりを見せた。
世界最高の頭脳を持つ天才であるヒューレット准教授の弟子。
モデルとなったのは京極夏彦の作品に登場する元軍人、堂島静軒(「ザレゴトディクショナル」の西東天の項目より)。