概要
戯言シリーズ及び外伝の人間シリーズに登場する、一部の殺人者達が所属する組織の総称。
全部で七名が存在し、それぞれが固有の思想・価値観に従って殺人を繰り返している。
平均寿命は男性三十一歳、女性が三十四歳。
存在自体はクビシメロマンチストにて『殺し屋ギルド』として言及されており、同作にて『零崎』に所属する零崎人識が登場。更にヒトクイマジカルでは『匂宮』の匂宮出夢が姿を見せ、同時に全ての殺し名が明かされた。
強さや勢力数によって序列が付けられているものの、一般人には認知されていない他、全員が驚異的な身体能力や特殊武器を持っている為、普通の人間はおろか殺し名同士でさえもその存在は脅威となっている。
ちなみに戯言シリーズ・人間シリーズを含め、『ある殺し名』を除き最後まで全滅はしていない。
対応する集団に『呪い名』が存在する。
殺し名七名
匂宮
序列一位『殺し屋』。
通称『匂宮雑技団』。
殺人動機は「相手が誰であっても頼まれれば殺す」。
源氏物語の章題である名前通り、同じく章題である『分家』を複数抱える殺し名で、本家・分家を含めた総員数は全殺人者中トップに値する。
究極の殺し屋を『創り出す』為に研究を重ねているらしく、作中では失敗作の匂宮出夢と、成功作『断片集(フラグメント。本編未登場)』が言及されている。
対応する呪い名は『時宮』。
闇口
序列二位『暗殺者』。
通称『闇口衆』。
殺人動機は「己が決めた主君の為にのみ殺す」。
主の命令に従って殺人を始めとする暗躍を行うという、忍者を思わせる殺し名。
その名前や性質から、暗殺や不思議な術での撹乱など、闇に紛れての活動を得意とする。
他の殺し名達からは、その戦法が『陰湿』として嫌われているようだ。
対応する呪い名は『罪口』。
零崎
序列三位『殺人鬼』。
通称『零崎一賊』。
殺人動機は「理由なく殺す」。
血の繋がりではなく流血で繋がる集団とされており、人殺しの才能を持つ者達が「笑って死ぬため」に寄り集まって『家族』を結成した組織とされる。
ただし零崎人識だけは『近親相姦』によって生まれた生粋の殺人鬼であるらしい。
その結束力から、一賊の一人が傷つけられると他の零崎全員が復讐に乗り出すという特徴を持つ。
また、対象を一族郎党皆殺しにする事で相手との禍根を絶つ思想や、老若男女容赦なしという殺し方から、二十人程の少数勢力にもかかわらず殺し名で最も恐れられている。
殺し名の中で唯一、対応する呪い名を持たない。
薄野
序列四位『始末番』。
通称『薄野武隊』。
殺人動機は「正義の為に殺す」。
対応する呪い名は『奇野』。
墓森
序列五位『虐殺師』。
通称『墓森司令塔』。
殺人動機は「みんなの為に殺す」。
対応する呪い名は『拭森』。
天吹
序列六位『掃除人』。
通称『天吹正規庁』。
殺人動機は「綺麗にする為に殺す」。
対応する呪い名は『死吹』。
石凪
序列七位『死神』。
通称『石凪調査室』。
殺人動機は「生きているべきでない者、運命に背く者を殺す」。
神と呼ばれているだけに殺し名の中でも特異的な存在とされ、序列最下位にして特権階級に位置しているという。
また、その構成員は文字通り『死の神』と呼ばれているようだ。
殺し名数あれど、デスサイズを武器に扱うのは石凪のみである。
対応する呪い名は『咎凪』。
関連タグ
・主な登場殺し名
・殺し名関連の人物