概要
言葉使いの1人であり、言葉使いナンバーワンの潜木もぐらよりも強いナンバーゼロを自称する。
黒神めだかの婚約者(本物)の1人であり、黒神家分家の杠家代表。漆黒宴においては影武者を杠偽造が務めていた。最終的には、黒神財閥グループ会長になった黒神めだか直属の部下である六言衆の一員となった。
容姿
やや赤みががった瞳をした少女。
長い金髪を真ん中で分け、サイドだけ二つ結びにして残りは後ろに流している。
「漆黒の花嫁編」ではパジャマ姿が初登場。その後、紫色のドレス姿で登場し、「不知火知不編」ではナース服姿で登場した。
性格
「漆黒の花嫁編」では後述の通り、発言らしき発言がなかったが、「不知火知不編」においてめだか一行の前に姿を表したときには、明朗快活かつ饒舌に自己紹介をする。分家の中では、めだかのことを「めだか様」と丁寧な形で呼び、語尾もですます調で話すが、どこか挑発するような口ぶりで、戦いを楽しんでいるような雰囲気がある。
しかし、本人としてはめだかに大きく出たことを気にしているのか、百輪走の際のコサージュには、根に持っていないか気にかけつつ、報復はしないで欲しいといったことが書かれている。後にめだかの直属の部下である六言衆として働いている際には、仕事を多量に任され(これは杠かけがえが64万人いるとめだかが勘違いしている可能性がある)、恨まれているのではないかと気にしている。そういったことから、結構気が小さい側面もあるのかもしれない。
また、なんだかんだ言いながら、こき使われるのが好き。
ストーリーでの活躍
「漆黒の花嫁編」では完全にかませ犬・モブ(決勝戦の「消去しりとり」で桃園喪々の策略によって失格)であったため、名乗りのセリフとしりとりのセリフ以外の発言はなかった。
しかし、その後の「不知火知不編」にて再登場する。
「言葉(スタイル)」の発明者、鶴喰梟のもとで寿常套と共に研究に協力していたことが判明する。
不知火半袖を探して箱庭病院に侵入してきた黒神めだかを倒すように梟に指示を受け、再び違うかたちでめだかと対決をすることになった。
心を読むスタイルの基本を使用し優勢に立つも、めだかに押し返されそのまま倒されてしまう。しかし、「嘘八百使い」を使用しめだかに64万人の大群となって足止めを図る。戦闘シーンはカットされて結局めだかに負けてしまうが、寿常套を連れてめだかと獅子目言彦の対決に姿を現した。梟は既に獅子目言彦にやられ、更にその言彦はめだかを倒し、箱庭学園の多くのメンバーが瀕死(または死亡)したため、寿常套と共に死んだふりをしてやり過ごそうとする。寿常套と今回のめだかのあり方を振り返り考察した後に、「めだか様のことがわからなかった」と言うが、その時に贄波生煮から「わからなかったから私たちは負けたんだよ」と言われ、贄波生煮と協力し「換喩使い」として贄波生煮に互換、言彦を相手取ることに。ほぼ互角の戦いを繰り広げ、贄波生煮が人吉善吉にスタイルを教える時間を稼いでいた。
言葉(スタイル)
二つのスタイルを持っている「言葉使い(スタイリスト)」である。
- 「嘘八百使い」
黒神めだかを倒すために使用したスタイル。使用時は舌に「嘘」の文字が現れる。
自分と同じ能力を持った実体がある分身800人を生み出すという効果がある。
そのため、戦闘スタイルも800人の分身で襲う人海戦術を得意としている。
さらに嘘(分身)を重ねる(800人×800人)ことも可能。
- 「換喩使い」
獅子目言彦襲来時に贄波生煮が人吉善吉にスタイルを教える時間を稼ぐために使ったスタイル。使用時は舌に「喩」の文字が現れる。
自分と同じ性質のものならどんなものにも変身し、変身相手の能力を使うことが出来る。
例)贄波生煮→黒神めだかの婚約者、言葉使いという共通点
このスタイルを用いて生煮に変身し、言彦と戦った。
理屈の上では獅子目言彦にも「なる」事ができたが、そうなったとしても本人を相手取れば、引き分けることもできなかっただろう、と不知火半纏は考察している。
上記2つのスタイルは杠かけがえの「唯一の者」に成れない彼女自身の資質を表している。
登場人物との関係
・鶴喰梟
寿常套と同じく基本的に慕っている。鶴喰梟も杠かけがえの前述した資質からか、最後までそばに置いていた。
鶴喰梟との思い出は、パンツを見られてしまった時「妥協する」と言われたことであり、その冷徹な発言に男らしさを感じ、ときめいたと言う。梟の「妥協」発言をもう聞けないことを寂しがる。