注意!!この項目には下品な内容が含まれます!!
概要
日本に伝わる昔話の一つ。
ある日、百姓が美人の嫁を娶ったが、姑を画面外にまで吹っ飛ばす程の屁をかましたので、疎まれてしまう。
百姓は嫁を実家に帰そうと旅路を急いだが、その道中で柿を取れずに困っている男がいたので柿の実を屁で落としてみせた。お礼に金品を受け取っているが、屁で撃ち落とした実でも良いのかアンタ…。
その屁の威力は徐々に増していき、ある時は米俵をこれでもかと積んだ船を動かしたり、尻をバキュームカー代わりにして物体を吸引したりともはや訳の分からない領域にまで足…ならぬケツを突っ込んでいる。
感服した百姓は嫁を実家に帰すのは辞めて、幸せに暮らしましたとさ。でめたしでめたし。
なんだかコロコロコミックのギャグ漫画みたいなノリであるが、実際に日本の昔話として語られている話なのである。引きこもりや女体化、触手プレイが現代以前に存在していた事といい、昔の日本人はとんでもない話を思いつくものである。
一地域だけの昔話ではなく、各地域に別バージョンのある昔話であり、おならを楽器代わりにして成功したり、地主と結婚して4~5日我慢したが、地主の母に巨大なおならをかまして恥ずかしさのあまり入水自殺し、その後地主も村民も入水自殺して村が全滅したり、金のなる木の実を落として大儲けしたり、挙句の果てにアレの最中に何度も屁をこくというパターンもある。
屁を食らった対象がなんで無事でいられたのかなど疑問は尽きないが、何よりもあんな屁を出しても壊れない嫁さんの尻は一体どうなっているんだろうか…。言われなくてもわかると思うが、この嫁さんは別にオナラ真拳の使い手でも、地球の軌道を変えたいたずらの天才でもなくただの一般人である。
内容は若干アレであるが、そのシュールさが受けている為か、子供向けの絵本も存在している。
余談
屁で財を成した百姓は嫁が屁をこく為の小屋を作ったが、これが部屋の語源なのだという。
あくまで物語のオチとして用意されたダジャレである為、実際の語源は全く異なる。
江戸時代には屁で妖怪や敵兵退治をする日本画が残されていた辺り、昔の日本人は放屁ネタが好きなのだろうか…。
タンザニアの民話にも「屁こき女房」と訳されるものがあるが、こちらは自分の目の前で屁をした女は殺すというあんまりな夫と、嫉妬から第2夫人を陥れようとする第1夫人が登場するサスペンスフルな話しである。