バキュームカーだッ!オラオラオラオラ
概要
所謂働く車の一種。へしゃげたタンクローリーのようなフォルムと青や緑色で塗装された荷台が特徴。
「バキューム」という言葉には馴染みがあるけど、この車は知らないと答える今時の若者もいれば、勿論知っていると答える昭和生まれも多いだろう。
何を隠そう、この車は汲み取り式便器のある家庭からアレを吸引する為の車である。なので水洗式便所及び下水道が発達した昨今はあまり見かけないのも当然か。しかしながら、鉄道車両や飛行機の便所の汲み取りや水洗式でも浄化槽の多い地域では処理済みの汚泥を汲み上げるため現役である。この他、アレ以外にも似た原理で泥水や汚水を吸引する車両も存在しており、真空ポンプの原理はそれだけ優秀なのだと推測される。
ちなみにかのタカラトミー(当時はトミー)からトヨタ仕様といすゞ仕様のトミカが販売された事もある。2回も販売されたのだからカルト的な人気はあったのだろう。多分。
バキューム(Vacuum)という言葉には「真空」という意味しかなく、英語圏で「バキュームカー」といっても通用しない。これは真空ポンプの原理を利用して対象物を吸引するからそういう名前が付いただけなのであり、バキュームを吸引のニュアンスで伝えようとしても英語圏の人にはなんの話をしたいのかサッパリわからないのである(weblioによれば英訳は「septic tank truck」、「honey wagon」とするのが適切…らしい)。
この国において、バキュームという言葉に「吸引」のイメージが未だにあるのはこのバキュームカーの影響が少なからずあるのかもしれない。未だにサムネバキュームなる表現も使われている程だし(余談だが、この他に真空ポンプの原理を利用した製品は他にも掃除機などがある)。
ちなみにバキュームカーは積載する物の関係で非常に痛みやすいらしく、中古というものはほぼ無いらしい。また、交通事故で横転したりすると結構悲惨である。また、かの国ではこいつも爆発するらしい。(ソース。一応文字だけだが、内容が内容だけに閲覧注意)
関連タグ
清掃車両
清掃車:こちらは家庭からのゴミを収集する車両。
ロードスイーパー:こちらは路上をブラシや放水で掃除する車両。掃除機の機能を備えた「歩道スイーパー」なるものもある。