概要
「週刊少年ジャンプ」で連載された桂正和のSF漫画。及びそれを原作としたアニメ作品。
正式タイトルは『D・N・A2 ~何処かで失くしたあいつのアイツ~』。
ジャンルとしてはSFラブコメディに属する。
あらすじ
DNAが人に無意識の行動指令を与えることが解明され、DNAの書き換えによって人の行動を制御する技術が確立された、63年後の未来。
63年後は人口増加により、子供を2人以上作ったら死刑という法律が作られるほどの、人口過密に悩まされていた。
そんな時代に、女性を虜にするDNAの持ち主「メガプレイボーイ」(メガプレ)が、すでに100人以上の子供を残していることが発覚する。
100人以上が持つメガプレDNAにより人口増加に拍車がかかることを危惧した政府は、“DNAオペレーター”葵かりんを過去に派遣し、最初のメガプレDNAの持ち主である男の身体にDNAを書き換える効果を持つDCM弾を撃ち込み、該当者のメガブレDNAを書き換えることにした。
しかし、その最初の男であるはずの桃生純太は、女にモテず、さえない、しかも女性アレルギー持ちというメガプレとはとてもほど遠い人間であった。
かりんは戸惑いながらも予定通りに純太に対してDCN弾を撃ち、仕事を果たしたはずだったが、実はDNAを書き換える弾を取り違えており、純太は逆にメガプレに覚醒する片鱗を見せ始める・・・
登場キャラクター
- 桃生純太(CV:難波圭一)
- 葵かりん(CV:冨永みーな)
- 佐伯倫子(CV:林原めぐみ)
- 栗本亜美(CV:笠原弘子)
- 高梨ことみ(CV:椎名へきる)
- 菅下竜二(CV:子安武人)
- 染屋垣麿(CV:岩田光央)
- 市川一期(CV:菊池英博)
- 栗本三郎(CV:峰恵研)
- 桃生チヨ(CV:丸山裕子)
- 田中兄弟(CV:たいせー)(CV:真砂勝美)(CV:西村智博)
- おはる(CV:山田栄子)
- 横森(CV:大林隆之介)
- 岩崎魔子(アニメには登場しない)
- 森(CV:筈見純)
- 川崎るらら(CV:玉川紗己子)
用語
メガプレイボーイ(メガプレ)
ほぼ全て女性を魅了し虜にするほどの超プレイボーイ。100人以上の女性と関係を持った未来の桃生純太とその遺伝子を持った純太の子どもたち。かりんが過去に来た原因。
DCM弾
DNAを変化させる弾で、撃ち込まれるとしばらく仮死状態になるが、すぐに起き上がる。誤った人物にDCM弾を撃ち込まれると、予想されていない変化が起きることがある。作中で撃ち込まれた人物は、純太と竜二。
私立歩駒高等学校
純太や亜美達が通う高校。男子は学ランで、女子は変形のセーラー服である。
シーゾーン
純太と倫子が食事をしたレストラン。2階建てで1階は水槽がある。田中兄弟が純太と倫子のデートに乱入し、たくさんの客がいる前で、倫子は裸にされかけた。覚醒した純太によって、1階の水槽が崩壊し、水浸しになった。竜二の父が資金援助している為、大きな問題にはならかった。
CafeK2R(アニメでは喫茶K2R)
かりんが純太にDCM弾を撃ち込んだ喫茶店。
不良が倫子を捕まえた際に言った言葉。大勢の人が見ているから、裸になれという意味。
サイコジャケット
竜二の奥の手。エネルギーの鎧で、防御力のアップだけではなく、肉体に負担をかけずに100%の力を繰り出すことが可能。究極のサイキックウェポンでかりんも戦慄した。
4人のヒロインの・・・(ネタバレ注意)
本作品には4人のヒロインがいるが、全員がH系修羅場に巻き込まれている。
葵かりん
竜二との戦闘に敗れてしまう。気絶した状態で、プロテクターを外される。ボディスーツだけの状態でナイフで胸の部分を切られる。気を失ったまま、竜二の部下におっぱいを揉まれる。他の男達にも体を触られる。
佐伯倫子
竜二の雇った不良に捕まってしまう。片手で捕らえられたまま、服を破られる。タンクトップを捲り上げられ、抵抗するも力負けし、おっぱいが丸出しになる。さらにスカートを切られ、ホットパンツの中はノーパンだったが、チャックを下げられる。
栗本亜美
純太に変身した竜二が体育館の倉庫に呼び出す。抱きつかれ、スカートを捲られる。その後、押し倒され、パンツが丸見えになる。
高梨ことみ
二人組の男に路地裏に引きずり込まれる。抵抗するも、殴られてしまう。1人に体を抑えられ、おっぱいを突かれたり、ふとももを触られる。さらにスカートを捲られ、Tバックの尻が丸見えになる。その状態で尻を触られる。
どの女の子も、様々な要因でエッチはされずに助かっている。
1巻倫子、2巻亜美、3巻かりん、4巻ことみと各巻にH系修羅場がある。
アニメ
1994年10月から12月まで全12話が日本テレビのみで放送された。実は当初OVAの企画だったが、当時、日本テレビ映画部に在籍していた前田伸一郎PDが本作を気に入り、TVアニメ化が実現した。
なお、既に系列局では地方情報番組が増えつつあり、本作は日本テレビ系平日夕方アニメ・特撮枠最後の新規作品となった。
主題歌
オープニングテーマ
「Blurry Eyes」
作詞:hyde / 作曲:tetsu / 編曲・歌:L'Arc〜en〜Ciel
エンディングテーマ
「シングルベッド」
作詞:つんく / 作曲:はたけ / 編曲:鳥山雄司、シャ乱Q / 歌:シャ乱Q
各話リスト
話数 | サブタイトル |
---|---|
第1話 | 未来からの少女 かりん |
第2話 | メガプレ誕生! 純太 |
第3話 | 祭りの夜に 亜美 |
第4話 | ネックレスは誰に? 倫子 |
第5話 | 誰にも言えない! ことみ |
第6話 | 純太はことみに何をした? |
第7話 | 私のすべてをあげたいの! |
第8話 | ずっとあなたがそばにいた |
第9話 | その弾丸は竜二の胸に… |
第10話 | アブナイ竜二の危ない能力 |
第11話 | メガプレになっちゃダメ!! |
第12話 | バイバイメガプレイボーイ |
OVA追加エピソード | サブタイトル |
---|---|
第1話 | もう一つのタイムマシン |
第2話 | 100年後の忘れもの |
第3話 | ぼくはあなたを忘れない |
原作とアニメ版の違い
アニメ版の純太にはサイキック能力はない。
倫子が田中兄弟に捕まった場面は、制服を破られ、下着を脱がされそうになる。
かりんとことみの上記のH系修羅場はカットされている。
エピソードの流れ
純太が倫子を惹きつける所までは概ね同じだが、その後は流れが原作と異なる。
田中兄弟による倫子の公開ストリップ→メガプレ覚醒→祭りでの亜美への告白失敗→試着室で倫子の誘惑→ことみのイメチェン及び体質改善特訓→竜二にDCM弾誤射→純太に変身した竜二が倫子と亜美に対して乱暴→純太と竜二のバトル
作品の余談
アニメ版は当時殆ど注目されていなかったが、大ブレイクに至る前のL'Arc〜en〜CielがOPを、シャ乱QがEDテーマを担当していたことで有名。特にEDの「シングルベッド」は、アニメとは関係なく大ヒット曲になった。
『夢戦士ウイングマン』のアニメよりもリアルタッチになっているが、どちらも原作の美尻はハッキリと再現するリスペクトぶりであった。
連載当時、鳥山明に「変身要素(髪が逆立つ)入れてバトル漫画にしちゃえ!」というアドバイスを受けた桂は「そんなことしたらドラゴンボールのパクリだって言われるだろ!」と難色を示したものの「絶対バレないよ!」と鳥山に押し切られるまま変身バトル路線にチェンジしたところ、読者から「ドラゴンボールをパクるな!」という手紙が大量に舞い込むことになり、鳥山のアドバイスには懲りたとのことである。
少女向けギャグ漫画「×-ペケ-」の単行本で伏字で「×-ペケ-のアニメがアブノーマルという理由でポシャったのにエロティックなこれがアニメ化されるのは変だ」と主張する形で引き合いに出されたこともあり、作者の桂は間接的に誉められた(別の漫画の単行本でファンタジー少年誌は遠回しに批判されたことがある)。
二次創作ゲーム「SIMGirls」
海外ではSimMan氏(今BlackSpears社)というファンがパロディとして2002年から15年以上掛けて開発・更新していた恋愛シミュレーションの同人フラッシュゲーム「SIMGirls」がある。100日以内で亜美、倫子、ことみ、かりんのいずれ一人(もしくは全員)の心を得ることを主軸にしている。
恋愛シミュレーションのフラッシュゲームでは世界で最も知られており、転載を含まず始発のアップロードしたNewgroundsでも凡そ5000万(!)回のヒット数があり、平均評価は5点満点で4.3も獲得し、原作と比べてこのゲームの方が恐ろしいほど人気である。
ストーリーとゲームシステムは豊富でやりこめる良ゲーだが、グラフィック・音声では簡素で(というか音がない時が多い)、立ち絵も雑な絵柄ばかりである。
ちなみにヒロインたちが裸になるR-18要素もあって、NSFW(職場閲覧注意)である。しかし前述したように絵柄が雑すぎで抜けるようで抜けないのである。