ジャンル SF
作者 桂正和
巻数 全2巻
あらすじ
198X年。宇宙人の犯罪に対抗すべく、警視庁は地球外惑星人犯罪部を設立。
配置された超機動員達は超科学で生み出された「Pウエアー」を装着して宇宙人に対抗した。
しかし、凶悪化した宇宙人の増加に伴い、より強力なPウエアーが求められる。
そこで開発されたのは、男女がペアとなりその愛を力とするPウエアー『ヴァンダー』だった。
『ヴァンダー』を装着することになったのは、コンピュータの様な頭脳を持つ「森村みなほ」と、女性恐怖症の「藤枝弥紫」(ふじえだ ひろし)の二人であった…。
ヴァンダーとは
警察の超機動員課で新造された最新式の「Pウエアー(パワーウエアー)」、つまり強化服。みなほがエネルギー体となり、強化服を身に付けた弥紫をサポートして、二人で話しながら戦う。みなほが機嫌を損ねると一気にパワーダウンし、最悪の場合は変身解除にも至ってしまう。
終盤に至り、地球外惑星人の技術貸与で開発された真相が明かされた。
- クリスタルロッド:両腰に装備されたグリップから伸びる、ライトセイバーのような武器。
- Vブーメラン:普段は背中に装備されているV型のブーメラン。
- Vパルザー:両腰のボックスから飛び出すパーツを組み合わせた光線銃。
- Vα(ブイアルファ):必殺技その1。自分の胸にクリスタルロッドを突き刺すと、ヴァンダーの全身が爆発して無数の弾丸となり相手に突進攻撃。相手を貫通した後、再び実体化する。
- Vβ(ブイベータ):必殺技その2。自分の両肩にクリスタルロッドを突き刺すと、拳にエネルギーがみなぎり、そのまま両手パンチする。命中した相手の体にはブラックホールが発生し、相手はそのまま宇宙留置所に飲み込まれてしまう。
打ち切り
『ウイングマン』の終了後、1985年から開始した変身ヒーロー漫画。
地球外惑星人(作中では惑星人と呼称)の犯罪を裁く法律を執行する警察組織の装備、という『特捜戦隊デカレンジャー』を先取りしたような世界観の元で、「男女合体変身」「開発者自身も知らない謎の紋章が輝く」「真の敵は警察内部にいた」といった意欲的な展開が盛り込まれていた…が、それらを活かせないまま打ち切りを受けてしまった。
急展開ではあるものの一応のストーリーが完結しているコミックス2巻では、「1話トビラに登場したまま、出番の無かったキャラ」「作中のバイクと車両が合体変形する巨大ロボ」等のラフスケッチが残されている。