CV:佐藤せつじ
「やはり(アニメ作品の)安易な実写化はダメですよね、そう思いません?」
概要
突如ジョーの元に落ちてきた喋るデッキケース兼マスコットポジションのキャラクター。ジョーの従者でありながら相棒的存在でもある。
ジョーの描いた絵からクリーチャーを生み出す能力を持っている。
人物
真面目で几帳面な性格。自由奔放でデッキーの忠告を聞かないジョーには手を焼いているものの、彼が危険な目に合う場合は自責の念に駆られるなど責任感も強い。
五文明の何処にも所属しておらず、ジョーにはクリーチャーワールド全体を救う「デュエル・マスター」になって欲しいという野望を持っており、ジョーカーズを生み出させる形でマスター契約をさせている。
突撃魚のフレーバーテキストによると背景ストーリー内では5万年前から活動してるらしく、それ故かクリーチャーワールドやクリーチャーの知識も豊富。
絶滅した古代クリーチャーの種族であるドラゴンやエンレメンなどの自然文明の「謎の生命体」についても知っており、禁断文字が読めたり、前作のラスボス や「謎の生命体」を発生させた大元についてもその存在やその危険性、規格外さを認知していた。
アニメ版では石のコレクションとプロレス観戦が趣味という設定が追加されている。
また、アニメの安易な実写化を嫌っている。
とある日に流星群に乗りながら宇宙から地球に訪れた。その時に眠りに着いていたデッキーをジョーが拾う形で本作の物語がスタートする。地球に来た目的は「クリーチャーワールドを救う人物(デュエルマスター候補)を見つけ出すこと」らしいがそこに至るまでの過程やその正体の詳細は本編では描かれておらず、本人も忘れてしまったらしい。
デッキーの能力
・絵に描いたクリーチャーを実体化させ、新たな命生み出す力
ジョーは自身の絵とデッキーの力を合わせて生み出したクリーチャーをジョーカーズと名付けた。
デュエマのカードとしてはクリーチャーだけでなく呪文カードなども作り出せる。
①生み出したいクリーチャーの絵をジョーが描く
②絵を丸めて、デッキーが気合いで飲み込む
③デッキーがサンバをする
④お尻にデュエルマスターキーという鍵形のアイテムを差し込む
⑤クリーチャーがデッキーの口から生まれる。
⑥ペタンコプレスでカードにしてデュエルでも使える様にする
…という過程でクリーチャーが生まれる。ただし絶滅したドラゴン系統のクリーチャーは本来生み出せないらしく、アニメではジョーのドラゴンを生み出せる様に尻の特訓を始めた(なぜかドラゴンを産む場合、口からでは無く尻から生まれるらしい)。
最終的に生み出せる様になるも、デッキーの体に凄まじい負担が掛かる。漫画版では物理的に真っ二つになったが、テープで元に戻った。
・ペタンコプレス
実体化しているクリーチャーをデュエマのカード状態に戻すことができる。また、生み出したジョーカーズをデュエルで使用する前にいう事を聞かせる「服従の儀式」としての役割を持っている。
また、ジョーカーズでなくてもクリーチャーならどんな文明や強さでもカード化可能。ジョーはこの能力を使って地球に来たDW(デュエル・ウォーリア)を傷つけずに送り返す時にもこの能力使っている(通称・おしおきプレス)。
・クリーチャーワールドへの行き来
デッキーの口の中はデッキケースとしてカード・デッキの保管の他にクリーチャーワールドに直通繋がっている。行った事の無い文明への行き来は出来ないらしく、最初は火文明とジョーカーズの星にしか行けない為、他の文明の星の間を繋げているクリーチャーワールドの柱を通る必要がある。
(漫画版ではジョーカーズの星に各文明に移動できる穴が最初から空いている)
最初はどこの文明にも所属していない無色カードのみ生み出していたが、各文明の力のリソースをデッキー自身が取り込む事で他の文明のカードやGRクリーチャー、多色カードも作れるようになった。
最初はボルツと真のデュエルをした後に火文明の力を身につけ、ドラゴンを生み出すために尻を鍛え、ジョラゴンを生み出した。
次に自然文明の力をみにつけ、尻を改造してGRクリーチャーを生み出す力を身につけた。
水文明、多色カード、闇&光の順に5色全てを生み出せるようになった。
「キング!」最終話では、ジョーの記憶と飲み込ん、だジェンドルの持っていたオーブのエネルギーを合わせて、終盤にジェンドルに消されかけた歴史を全て復元した(ついでにジェンドルを封じるために次元の狭間に飲み込まれたタイムピョンチキも復活した)。
デッキーの最期(「キングMAX」のネタバレ注意)
鬼の槍に力を奪われ、それでも尚ジョーと共に闘うことを決意したデッキー。しかし鬼の槍に操られたアバクとの最終決戦にて突如咳き込み、何かを悟ったかのような表情を見せた。
そして————
※『キングMAX』第16話のネタバレ注意!!
デッキー「ゲホッゲホッ…」
ジョー「デッキー!本当に戻ったって!デッキー…どうしたの?」
ジョー「デッキー!?しっかりしてよ!デッキー!どうしたの!?元に戻ったんじゃなかったの!?」
デッキー「すみません…ジョー様…お別れの時が来たようです…」
邪王来混沌三眼鬼に奪われた力を取り戻したデッキー。
しかし(決戦前に力を奪われた状態で鬼の槍によって吹き飛ばされていたジョーカーズを無理に呼び戻したのも祟ってか)体に限界が来て倒れてしまった。
ジョー「な、何言ってんの…」
デッキー「元々私は…ただのデッキケース…奇跡によって、命を宿しました…これ以上、一緒に居ることはできないようです…」
ジョー「やめてよ!どうして急にそんなこと言うの!」
デッキー「私は…ずっとジョー様を見守ってきました…いざこざのあったアバクにさえ気持ちを寄り添わせて、どんな相手にも手を差し伸べる強さを手に入れました…ジョー様は…ホントに立派に成長されました…何も、心残りはありません…」
ジョー「やだよデッキー!デッキーがいないとダメだ!嘘だよね…いつもみたいに冗談だって笑ってよ…デッキー!」
デッキー「皆さんの力、少々お借りします…ジョー様、皆さん、長い間お世話になりました…」
デッキーは何も言わずにジョー達の力(魂ポイント)を借りて最後の力を使い、王来学園を復活させた。
「さようなら…本当はジョー様の卒業式、見たかった—————」
しかし、あまりにも失ったものは大きく、デッキーは普通のデッキケースに戻ってしまった。
ジョー「グスッ…うぅ…デッキー!!!」
そこには、ジョーの慟哭が虚しく響いた——————
視聴者の心にも響く悲しい瞬間。
SNSでも、「最終回やスピンオフで復活して欲しい」という声が多かった。
そしてデッキーが消滅した影響は大きく、ジョニー、ジョラゴン、モモキングをはじめとしたジョーカーズもジョー達がいる世界に留まれなくなってしまい、キラとのデュエマの後、ジョーと別れることとなった(カードがジョーの手元に残ったかどうかは不明)。
更なる考察
デッキーが消滅した原因としては、Theジョラゴン・ガンマスターを生み出したとき等とは違い物理的にではなくデッキーの生命の核となる「生み出す力」に干渉されたためというところが大きい。
今までデッキーは様々な目に遭っているが、この一件で鬼の槍に力を奪われるまでは物理的な被害(=故障しても修理が効くデッキケースへのダメージ)が多かったため、デッキーにとっても命の核となる「力」そのものに干渉されるのはデッキーにとっても予想外だったのだろう。
お願い!デッキー
人造の龍と戦う時も、大地の怒りと戦う時も、電脳の陰謀と戦う時も、世界の無と戦う時も。そして、歴史の破壊者と戦う時も、すべてを奪う鬼と戦う時でも。ジョーの傍らには常にこのデッキケースがあった。
DMEX-19 「マスター・ファイナル・メモリアル・パック」にてデッキーをイメージしたカードが収録。味方クリーチャーにジョーカーズを与える効果があり、ジョーカーズ主軸のデッキ以外にジョジョジョ・マキシマム等のジョーカーズ指定呪文を投入し、相手の意表を突くこともできる。