概要
超獣世界(クリーチャーワールド)に封印されていた伝説上のドラゴンである炎龍神ヴォルジャアク、海龍神クリスド、天龍神アークゼオス、地龍神バラフィオル、黒龍神モルナルクを合成させたディスペクターのクリーチャー。ただし、本来の通常クリーチャーではなく、3枚のカードで一体のクリーチャーとなる「キング・クリーチャー」という特殊なカードとなっている。
誕生経緯(デュエルマスターズ)
ディスペクターを生み出した黒幕である龍魂珠(アントマ・タン・ゲンド)の言いなりに、超獣王来烈伝に伝わる12の王の魂をモモキングに集めさせ、龍魂珠はそれを太古の超獣世界を支配したと言われる、伝説の五龍神復活の糧とした。
そして、復活した五龍神を素材として、最悪のディスペクターであるヴォルゼオス・バラモルドを作り出したのだ!
それにしても、なんと卑劣な手を…。
誕生経緯(アニメ)
伝説の12枚のカードによって封印されていた5体のドラゴンを解放。そしてジョーの絶望によって完全復活し、ジェンドルによって爆誕してしまった。人間には見えていないが、様々な場所を破壊し尽くす。
カード能力
コスト:9
パワー:555555
文明:光/水/闇/火/自然
種族:ディスペクター/ニュー・ワールド・ドラゴン
□自分の手札またはマナゾーンに3種のキング・セル《新世界王の権威》《新世界王の思想》《新世界王の闘気》が揃っていれば、合体させ、コストを支払ってこのキング・クリーチャーを召喚してもよい。
□エクストラEXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から2枚をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドのうち1つを墓地に置く)
□スピードアタッカー
□ワールド・ブレイカー
□このクリーチャーは、出たターンの間、ブロックされない。
□このクリーチャーが攻撃する時、相手は自身の手札をすべて捨てる。
□自分が「G・ストライク」を使った時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置き、相手のクリーチャーを1体選んでタップしてもよい。
脅威の3枚のカードからなるクリーチャー、キング・クリーチャー。それぞれ、《新世界王の権威》《新世界王の思想》《新世界王の闘気》の3つのカードに分かれており、手札かマナゾーンに揃っていれば合体(キング・セルを合わせる)させ、コストを支払えば召喚できる。
まず注目すべきポイントは、圧倒的なカードパワー。
ヴォルゼオス自身のパワーは555555と、キング・クリーチャーの名に恥じぬ圧倒的なカードパワーで場を制圧する。
次に、5文明の力をまるごと取り入れた脅威的な能力。
通常のディスペクターとは異なり、2枚のシールドを追加する『エクストラEXライフ』という能力を持っている。
そしてもっと恐ろしい能力が、SAかつ一撃で全部のシールドをブレイクした上に、アタックトリガーで相手の手札を全て捨てさせるというもの。相手はこのクリーチャーが攻撃された瞬間に全ての手札を失い、何も出来ない状態となる。これぞ完全破壊。
さらに自分(プレイヤー)がG・ストライクを使った時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置き、相手クリーチャーをタップさせることも可能。
まさに5文明の強力な部分を一つにまとめた、脅威的な存在と言える。
しかし、完全手札破壊とマナ加速攻撃封じ、どちらが脅威であろうか?
また、キング・セルの《新世界王の権威》《新世界王の思想》《新世界王の闘気》はそれぞれG・ストライク持ち。おまけに通常の多色カードと異なり、手札からマナに置かれた時は無条件でアンタップインという、これまたデュエマの常識を覆すものとなっている。
Volzeos-Balamordの必殺技(呪文)
封じられた5つの文明の始まりの力が、世界を破壊し、新たな秩序を生み出す。
ヴォルゼオス・バラモルドの必殺技は「新世界秩序(ニュー・ワールド・オーダー)」。5つの文明の始まりの力により、世界ごと歴史を塗り替えるという恐ろしい技である。
こちらも実際にカード化されている。ヴォルゼオスのパーツとは別に、白青赤から成る《新世界王の創造》と、青黒緑から成る《新世界王の破壊》を合体させ、13マナを支払えば呪文として唱えることが可能。
効果は以下の通り。
■自分の手札またはマナゾーンに2種のキング・セル《新世界王の創造》《新世界王の破壊》が揃っていれば、コストを支払ってこの呪文《新世界秩序》を唱えてもよい。
■ドラゴンではないクリーチャーをすべて、持ち主の手札に戻す。
■自分のマナゾーンと墓地から好きな数のドラゴンを出す。次の自分のターンのはじめまで、それらに「スピードアタッカー」と「ブロッカー」を与える。
なお、キング・セルの《新世界王の創造》と《新世界王の破壊》もヴォルゼオスのパーツ同様、G・ストライク持ちで、手札からマナに置かれた時は無条件でアンタップインされる。
背景ストーリー
※文章は本家より引用
ボルシャック「あれはまさか、この私ですらも伝説でしか聞いたことのない封印されていたはずの五龍神!? そうか、龍魂珠はディスペクターを操り、超獣王来烈伝を狙うことで、五龍神をディスペクターとして復活させるためのエネルギーにするべく、12の英雄の魂を我々に集めさせていたのだ!」
天龍神アークゼオス、地龍神バラフィオル、黒龍神モルナルク、炎龍神ヴォルジャアク、海龍神クリスド。原初の世界の支配者であった五龍神を一つの存在に圧縮した最悪のディスペクターを作る……そのために必要なエネルギーを得るためだけに超獣王来烈伝の12の魂を龍魂珠は狙っていたのだ。
ヴォルゼオス・バラモルドを誕生させた龍魂珠が、モモキングに告げる。「五龍神をディスペクターとするためのエネルギーを集めてもらってご苦労だった。『新世界』の素晴らしさは貴様らのような愚かな歴史を辿ってきたものには理解できまい。エネルギーを集めてもらった礼に、貴様が『新世界』にふさわしい力を持つか試してやろう」
「新世界」に耐えられないすべての生命を滅ぼすという龍魂珠を止めるべく、モモキングはボルバルザークの力を借りてヴォルゼオス・バラモルドに斬りかかる。だが、片手の指2本で難なく刀の切っ先をつまんで止めたヴォルゼオス・バラモルドによって、そのまま刀をへし折られてしまう!!
刀を折られたボルバル・モモキングはそれでも拳で挑みかかるが、ヴォルゼオス・バラモルドの身体には傷一つ付けることができない!そして龍魂珠が告げる。「無駄だ。超獣王来烈伝のパワーは既に我が奪い去った。貴様に残されているのは力なき王の魂のみ、ただの抜け殻よ」
ヴォルゼオス・バラモルドはモモキングに対し拳のお返しに太古の時代の5文明から取り出した淵源の力をぶつける。まずは世界誕生の産声となった火文明の溶岩流。それを浴びたモモキングの身体から歴史が削れていく。続けて超獣誕生の源となった水文明の大海の氾濫。十王たちとの共闘……次々と奪われていく。さらに天界創立を告げる光文明の神曲の奏楽。チーム切札、レインボーの力も消えた。夜と影の素材となった闇文明の暗黒の泥濘。そしてついにはモモダチまで。最後に、大地勃興の礎となった自然文明の巨獣の鳴動。やがてモモキングはすべての歴史を失い、指1本動かせなくなってしまい、このまま敗北してしまう……………………と思われたが?
余談
・20thレアVer.とゴールドレアVer.は名前の部分がドルマゲドンX以来となる禁断文字となっているため、さらに特殊さが増している。
・通常版のヴォルゼオス・バラモルドは、1パックにちゃんと3枚セットとして封入されているが、20thレアVer.とゴールドレアVer.は極稀にしか出ないのにも関わらず、1枚ずつバラバラに封入されているのだ。
仕様上の問題とは思われるものの、この衝撃的な事実に批判の声が殺到。
そのため、20thレアVer.とゴールドレアVer.のヴォルゼオス・バラモルドはバラバラモルドと比喩されることもしばしばあるのだそう。
さらにゴールドレアVer.に至っては、頭部のマナコストの欄以外、全面金色のせいでマナゾーンに置いた後の文明が判別できないなどの問題もあり、
また一つ『黒』歴史が刻まれたのである…。
・そして、合成元である炎龍神ヴォルジャアク、海龍神クリスド、天龍神アークゼオス、地龍神バラフィオル、黒龍神モルナルクは、2022年2月に発売された「20周年超感謝メモリアルパック 裏の章 パラレル・マスターズ」でそれぞれ個別のカードとして収録されている。
・龍の歴史では「五龍神」を合成元にしているが、鬼の歴史では「五大鬼王」を合成元にしている違いがある。
関連タグ
F・G・D - 遊戯王における同じコンセプト(5体の龍の融合体)の先達。
〈伝説の五龍神〉