自然文明の大地の怒りがバラギアラを生んだ。
バラギアラは星の怒り。すべてを破壊するまで止まらない。
バラギアラは、すべてのハザードを超えたマスター・ハザード。生死を超えた命の力が暴走し、無限のパワーを生み出す。それが、輪廻∞。
概要
双極編最後のパック、DMRP-08『超決戦!バラギアラ!!無敵オラオラ輪廻∞』にて登場したマスターレアのツインパクトカード群。およびそれらを指す名称カテゴリー。同弾の目玉カードでもある。
すべてがツインパクトであり、呪文面違いで全5種類存在している。クリーチャー面だけで考えた場合には、いずれも《天地命動バラギアラ》という全く同一のクリーチャーでありながら、イラストが違うというカードでもある。呪文違いが存在するツインパクトはこのカードが初。
また、通常のマスターカード(MAS)とは異なり、マスター・ハザードカード(MHZ)と言う独自のレアリティが与えられており、マスターカードであることを表すマークも専用のデザインが用いられている。額縁を模していたマスターカード専用のフレームが、生い茂る草や枝葉のようなデザインのフレームに変わっているのも特徴。
カード効果
天地命動バラギアラ
レアリティ | MHZ |
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コスト | 自然文明(9) |
カードタイプ | クリーチャー |
種族 | マスター・ハザード/グランセクト |
パワー | 17000 |
能力 | このクリーチャーが召喚によってバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンにあるカードを全てアンタップする。 |
輪廻∞:このカードの呪文側を、バトルゾーンに置いたまま唱えてもよい(コストは支払う)。そうした時、バトルゾーンにある自分の《天地命動バラギアラ》1体につき、自分の山札の上から1枚をマナゾーンに置く。 | |
T・ブレイカー |
召喚時のマナのアンタップによって、必要なマナの色と数さえ揃っていれば実質タダで召喚できる。召喚には9マナという膨大なリソースを要するため、《コンダマ/魂フエミドロ》や《虹出づる繭ミノガミ/帝の目覚め》などで一気にマナ加速を狙いたい。後者はマナゾーンのツインパクトカードを全ての文明にできるため、輪廻∞を使う際の色事故を防ぐことにも役立てる。
このカード最大の目玉が、クリーチャー面を置いたまま呪文面をコストを支払って唱えることができる輪廻∞(リンフィニティ)。更に、バトルゾーンにいる自分の《天地命動バラギアラ》の数だけマナを増やす事ができる。
召喚時にマナをアンタップする能力と合わせれば、出したターン中にすぐ唱えることも可能。加えてマナが増えるので、追加で唱えるチャンスもある。また、《天地命動バラギアラ》の名を持つカードは全部で5種類あるため、20枚フルで投入すれば手札が尽きるまで召喚を繰り返すという事も不可能ではない。このカードを並べれば並べるほど、輪廻∞による大量マナブーストを狙いやすくなる点も大きい。ただし、マナを増やす能力は強制であることに注意したい。調子に乗って並べすぎるとライブラリアウトで自滅する事になる。
同弾に収録されていた《始虹帝ミノガミ》は攻撃時に最大3枚マナブーストをして《天地命動バラギアラ》召喚のための補助が出来る他、バトルゾーンにいればライブラリアウトによる敗北を防ぎつつ山札を8枚回復するため非常に相性が良い。デッキを組むならば必須級のカード。
基本はこのカードと組み合わせてマナを伸ばしつつ盤面を固める【バラギアラループ】が主な運用方法になる。
注意点は、輪廻∞によるライブラリアウトが発生し、《ミノガミ》の能力で敗北回避と山札の回復を行った場合、その時点でマナブーストが終了すること。例として挙げると、山札が残り3枚の状態で5ブーストを行った場合、山札が無くなった時点で輪廻∞の効果処理が終了しているので、山札が回復しても残りの2ブースト分をマナに置くことは出来ない。
詳しくはこちらを参照。
手札に多く抱えていて損は無いので、《ツインパクト・マップ》や《巨大設計図》、《ジャンボ・ラパダイス》等である程度の枚数を確保しておくのも手。
《砕慄接続グレイトフル・ベン》,《Disアイ・チョイス》の2枚と組み合わせて大量の墓地をマナに飛ばし、マナをアンタップするコンボもある。
こちらはS・トリガーを持つ光と闇のバラギアラのみ使えるコンボで、最初期の【ゼーロベン】と言われるデッキにて使われていたコンボでもある。今においてはS・トリガーを使うなどのカードから踏み倒し、マナをアンタップするという方法が主流となっている。
また、《13番目の計画》の登場により、バラギアラを20枚フルで入れてもデッキの空き枠が40枚も残るため、フル投入した【バラギアラループ】が非常に組みやすくなった。
下段(呪文)
輪廻暴聖
文明 | 光文明 |
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コスト | 5 |
効果 | S・トリガー |
相手は、自身のアンタップしているクリーチャーを2体選び、タップする。 | |
カードを1枚引く。 |
アンタップしている相手クリーチャーを2体タップする呪文。相手に選ばせるのでアンタッチャブルもタップでき、「アンタップしている」クリーチャーを対象にするため、狙い撃ちに近い形でブロッカーやシステムクリーチャーを寝かせることも出来るし、S・トリガーが付いているので、受け札としても最低限機能する。1ドローすることも出来るが、ドローソースとしては後述の《輪廻暴氷》の方がコストとドロー枚数の両方で優れている為、基本的にはそちらが優先される。他の呪文と比べて、輪廻∞で唱える場合には使い所が少々限定的。
輪廻暴氷
文明 | 水文明 |
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コスト | 4 |
効果 | 自分の山札の上から3枚を見る。その中から2枚を自分の手札に加え、残りの1枚を山札の1番下に置く。 |
山札の上3枚を見て、その中から2枚を手札に加える呪文。他のバラギアラと異なり唯一盤面には触らないが、輪廻∞で唱えることで手札とマナを増強できる。先述の《ツインパクトマップ》や《巨大設計図》と並んで手札に抱えておきたい一枚。
輪廻暴冥
文明 | 闇文明 |
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コスト | 6 |
効果 | S・トリガー |
相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーをー4000する。 | |
コスト5以下のクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出す。 |
パワー低下と蘇生を行う呪文。
前者の-4000のパワー低下は、コスト踏み倒しメタの除去にもなるので、後者のリアニメイトと相性がいい。リアニメイトに関しては、自然はそこまで墓地利用を得意としているわけでないが、唱え終わったツインパクト呪文からのクリーチャー利用や、ハンデスなどの対策もしやすくなるので、痒い所に手が届くといった性能。
初動呪文とセットになっている上に自身もツインパクトサポートを持つコスト5以下クリーチャーである《コンダマ》や、敗北回避効果を持つ《始虹帝ミノガミ》とはデザイナーズコンボを形成している。
また、汎用性の高さから、5体のバラギアラの中で使用頻度と入賞率が最も高い。
輪廻暴炎
文明 | 火文明 |
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コスト | 3 |
効果 | このターン、自分のクリーチャー1体に「スピードアタッカー」を与える。 |
相手のクリーチャーを、パワーの合計が3000以下になるように好きな数選び、破壊する。 |
3000以下の割り振り火力と、自軍1体のスピードアタッカー化。
輪廻∞で唱えれば、毎ターンクリーチャーの召喚酔いを打ち消せる。火力は3000以下と範囲が狭いが、繰り返し唱えられるので地味ながら効果的だろう。
召喚酔いの解除は自身も対象に含むため、殴り勝つルートであれば他の《バラギアラ》と比べてタイムラグがない。3コストという唱えやすさも魅力のひとつ。
ある程度の数の《天地命動バラギアラ》がバトルゾーンに揃っていれば、マナを一気に伸ばせる。
天上天下輪廻独尊
文明 | 自然文明 |
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コスト | 8 |
効果 | このターン、自分のクリーチャー全てのパワーを+8000し、「ワールド・ブレイカー」を与える。 |
次の相手のターン中、相手のクリーチャーが攻撃する時、可能ならクリーチャーを攻撃する。 |
自軍全てにワールド・ブレイカーとパワー+8000のパンプアップを与える呪文。
軽量クリーチャーもフィニッシャー級に変化させることが出来るので、単純ながら強力な呪文と言えるだろう。
シールド焼却やトリガー封じと合わせれば、S・トリガーやG・ストライクを気にせずに殴り勝つ事も容易い。特に、《Q.Q.QX.》と《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》はシールド焼却を持ったツインパクトクリーチャーなので、このカードとは非常に好相性。
《天地命動バラギアラ》が持つ呪文の中では8コストと最も重いので、展開し終わってからの詰めの一手として使う事になるだろう。《天地命動バラギアラ/輪廻暴炎》を出して、双方の呪文面を使えば一気にダイレクトアタックまで持っていくことができる。万一、攻撃を防がれても除去と攻撃制限により、反撃もある程度は凌げる。
背景ストーリー
双極篇
《始虹帝ミノガミ》と共に双極篇のラスボスとなった。
その正体は、自然文明に危機が訪れる時に現れると言われる「神の蟲」であり、生命を爆発させる力を持ち、植物を生やし枯れた大地を復活させられる。しかしその代償として強大な力で生命が飽和する結果、他文明を自然文明で覆いつくし、超獣世界の均衡に異常を齎す存在として恐れられている。
その姿は宇宙からも見えるほど巨大で、実寸は10000mに及ぶ。10000mというと世界最高の山、エベレストよりも遥かに高い。
自然文明がラスボスを務めるのはドラゴン・サーガの《龍覇ザ=デッドマン》以来の二度目。 闇文明の侵攻によって自然文明の大地が大きく穢されたことで、怒りに燃えるミノガミと共に暴走を開始。超獣世界を溢れる生命と原始クリーチャーで押し潰そうとするが、ジョーカーズのマスターと2体のマスタークリーチャーらの活躍によって怒りを鎮められた。
超天編
ここでは直接登場しておらず、背景ストーリーに関与しているわけでもないが、この弾のMSSレアの枠の呪文のひとつ、《天上天下双極∞》として登場した。
王来編
双極篇以降の動向は不明だったが、《禁時混成王ドキンダンテⅩⅩⅡ》によって新たな姿となり再び暴走した。
その後、《アルカディアス・モモキング》によって《ドキンダンテⅩⅩⅡ》が討たれたことで元の姿に戻り鎮静化。同時にレクスターズの力に目覚め、《我臥牙ヴェロキボアロス》と共鳴し、《バラギアラ〈ヴェロキボアロ.Star〉》となり、味方として戦った。
続く王来MAX篇では、S-MAX進化の力を手に入れ、《バラギアラ-MAX》となった。
アニメ
デュエル・マスターズ!
バラギアラ(1体のみの描写)CV:近藤浩徳
バラギアラ(闇)CV:冨岡美沙子
バラギアラ(水)CV:野田博史
初めは暴命天バラギアラの姿で33話にて登場。その4話後の37話にてその姿が明かされた。使用者のミノガミは手札に全文明のバラギアラを抱え、カブト鬼と戦った。続く38話では真のデュエルの途中、輪廻∞によって山札が切れてしまいゲームに負けそうになった時に無敵虹帝によって死を回避した(この時、目から光がなくなり意識がなくなったように演出された)。また、ミノガミは一時的に正気に戻ったが、すぐに暴走を再開してしまった。輪廻∞で相手のクリーチャーを全滅させ、ワールド・ブレイカーを得た自然バラギアラでカブト鬼のシールドを全てブレイクするなどの活躍をした。
41話、42話のジョー戦では墓地にいたコンダマを大量に蘇生したり、オラマッハ・ザ・ジョニーとジョット・ガン・ジョラゴンをタップさせたりした。また、この時にオラマッハ・ザ・ジョニーの効果で手札からジョーカーズを捨て輪廻∞での呪文の効果をかき消され、捨てられたことによってジョラゴン・ビッグ1が発動する、などといったコンボをされた。手札がなくなったタイミングで天上天下輪廻独尊を発動し一気に畳み掛けるも、ジョー達の説得によって使用者のミノガミが戦意喪失した。しかし、それでもバラギアラの怒りは収まらず、自然文明の星のエネルギー全てを吸い付くそうとしていた。だが、返しのジョーのターンに、ジョニーとジョラゴンの新必殺技であるジョラゴン・ビッグ100によって怒りを鎮められた(ゲーム上では、バトルの対象となった自然バラギアラは墓地に行き、残りは山札の一番下へと送られた)。
デュエル・マスターズ!!
バラギアラ(自然)CV:まさかの豊崎愛生
バラギアラ(火)CV:関幸司
バラギアラ(闇)CV:冨岡美沙子
29話にて久々の登場を果たした。天上天下双極∞の効果で輪廻暴冥と輪廻暴炎、そして天上天下輪廻独尊を発動した後、3体の天地命動バラギアラを踏み倒した(この時、召喚扱いでバトルゾーンに出ていないので、マナゾーンのカードはアンタップしなかった)。
その他
名前の由来は「天地鳴動」の「鳴」を「命」に変え、焼肉のホルモンの1つである「ギアラ」から取られていると推測されている。「バラ」の「ギアラ」で「バラギアラ」ということだろうか。
恐らくは背景ストーリー上の相棒である《始虹帝ミノガミ》の「ミノ」と合わせた言葉遊びだろう。
補足しておくと、《ミノガミ》自身のモチーフは焼肉ではなく、昆虫のミノガである。こちらはミノガと神(カミ)を掛けていると推測されている。
それが理由なのか、DMRP-11ではセルフパロディカードである《元気健康バラカルビ》というカードが登場した(何気にこっちもループする)。
これだけならば小ネタ程度で収まっていたが、DMEX-08『謎のブラックボックスパック』では火文明のバラギアラだけが焼肉の写真で再録されるという珍事が発生。
また、後述するが、光文明のバラギアラは美少女化し、闇文明のバラギアラはDMRP-21『王来MAX 第1弾 鬼ヤバ逆襲S-MAX!!』にてちゃんとした新規イラストで、レアリティも銀トレジャーに変えられて再録された。
DM23-EX2『頂上決戦‼︎デュエキングMAX2023』では水文明のバラギアラが再録され、自然文明のバラギアラだけが再録されていない状況になった。
魔物が居るな……
2019年4月に開催された『DMGP-8thDay1』2ブロック構築決勝戦、【赤緑印鑑パラス】VS【バラギアラループ】の2ラウンド目に起きた出来事。
【バラギアラ】側が《輪廻暴聖》をシールドから引き当てて《印鑑D》の連続攻撃を止め、次ターンもトリガーの応酬によりループ開始までターンを繋ぐことに成功する。
ここまでは順調だったが、この時に《ミノガミ》を召喚し忘れるというバラギアラ使いが最も気をつけなければならないミスを犯してしまい、輪廻∞によるライブラリアウトが原因で自滅してしまった。
これで得点は1-1となり、決着は3ラウンド目に持ち越される運びとなった。
後にこの試合はDM23-EX2にて《頂上印鑑パラキン8th/「魔物が居るな……」》としてカード化されている。
下段の《魔物が居るな……》にはミノガミとバラギアラが描かれている。効果自体は自然文明が追加され、1ドローが1ブーストに置き換えられ自然文明を持ち1コスト軽くなった《輪廻暴聖》というもの。
五等分のバラギアラ
5種類存在することから、DMRP-08発売当時に話題となっていた漫画『五等分の花嫁』になぞらえて「五等分のバラギアラ」というネタが作られた。
そしてついに、DM22-RP2『ゴッド・オブ・アビス 第2弾轟炎の竜皇』にて金トレジャー枠で再録された際、元ネタでもある『五等分の花嫁』の作者である春場ねぎ氏の手によって美少女化された。
下段ではどこかで見たことのあるようなポーズと共に《輪廻暴聖》を放つ姿が描かれている。
また、目の感じやポーズなどからこっちを思い浮かべた人もいる。
やはりと言うべきか、擬人化されたデュエマクリーチャーのため、pixiv内ではR-18イラストの比率が高い。
関連イラスト
擬人化が出る前の作品。
担当イラストレーターのマツモトミツアキ氏による本家カードイラスト(10、11、12、13、14枚目)。
関連タグ
暴命天バラギアラ:パワーアップ前
バラギアラ〈ヴェロキボアロ.Star〉:《我臥牙ヴェロキボアロス》と共鳴した姿
「色災」の頂カラーレス・レインボー:ゼニス化した姿
綺羅王女プリン:「キラッ☆」のポーズ繋がりのツインパクト。上下で逆になっているが、文明も共通している。
作品外
ハザードフォーム:特撮番組『仮面ライダービルド』に登場する形態のひとつ。ハザードで暴走する繋がりであり、同じ年に登場したという共通点を持つ。
クッパ:みんな大好きマリオシリーズのキャラクター。焼肉が名前の由来となったラスボス繋がり。