「Q.Q.QX.とそのマスターは、自然文明最強の剣士と言われていたらしいが、どうやら自然の女王が争いを好まないため、今のような相手の五感を奪う戦いを身につけたらしい。なんでそんなこと知ってるかって?そら内緒だよ、ナーーマコッコッコ」
概要
DMRP-07『双極篇 第3弾 ♰ギラギラ♰煌世主と終葬のQX!!』にて登場した自然文明のツインパクトマスターカード。
自然文明にしては珍しく特殊勝利能力を持ち、後述するように非常にテクニカルな効果を有している。
カード効果
Q.Q.QX.
レアリティ | MAS |
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コスト | 自然文明(4) |
カードタイプ | クリーチャー |
種族 | グランセクト |
パワー | 4000 |
能力 | 5.S.D:このクリーチャーがシールドをブレイクする時、相手はそのシールドのカードを手札に加えるかわりに、自身の山札の上から4枚目の位置に、横向きに刺す。 |
相手は、自身の山札の横向きのカードを手札に加えた時、ゲームに負ける。 | |
相手は、自身の山札を見たり、順番を入れ替えたりできない。 | |
このクリーチャーがバトルゾーンを離れた時、相手は自身の山札をシャッフルする。 |
クリーチャー面は固有能力の「5.S.D」及びそこから繋がる特殊勝利効果、それを補助するロック効果と、自身が場を離れたときに5.S.D.を解除し山札をシャッフルさせる効果の4つの能力を持つ。
まず目が行くのが、固有のマスター能力である「5.S.D.(ファイブセンスダウン)」であろう。
QXがブレイクした相手のシールドを相手の山札の上から4番目に横向きにして刺すという、今までのデュエマにない動作を行う一見突拍子もない能力だが、その実S・トリガーを始めとするシールドからのカウンター行動を一切封じるという、疑似シールド焼却とも呼ぶべき非常に強力な効果である。
疑似焼却とは言え、山札送りは場合によっては墓地に送るよりも対処が難しく、しかもQXはコスト4・パワー4000と非常に軽量なクリーチャーであるため、単純に出して殴っていくだけでも元祖焼却の《ボルメテウス》などよりもはるかに早く、かつ堅実な攻勢ができる。
主にツインパクトカードとそのサポートカードで構成される【バラギアラループ】であれば、《輪廻暴炎》と《天上天下輪廻独尊》でスピードアタッカーとワールド・ブレイカーを付与して、相手のシールド全てを疑似焼却するという挙動も可能なので、低コストのフィニッシャーとして活躍できる。
そして5.S.D.から続く2つ目の効果が、真骨頂である特殊勝利効果。
「相手が山札から横向きのカードを引いたとき、相手はゲームに敗北する」というシンプルながら容赦のない効果で、いかなる経緯であれ相手の山札に横向きのカードがあり、何らかの理由で相手がそれを引いてしまえば、その瞬間に相手を敗北させる。
そこに至る経緯は問わず、また勝利そのものに攻撃などといったアクションは必要ないため、特殊勝利効果としては中々に扱いやすく、そして相手にとっての脅威度は高い。
3つ目の能力は相手が山札を見たり入れ替えたりするのを禁じるというこれまた強力なロック効果であり、上記のエクストラウィンを補助するものとなっている。
本来の用途としては相手にエクストラウィンを妨害させない為のものだが、相手が自身の山札に干渉する行動の多くを縛るため、結果的に山札からカードをサーチしたりクリーチャーを呼んだりできないという、非常に苦しい展開を強いられることになる。
翻せば、シールドブレイクを許した時点で相手は今あるリソースでこのクリーチャーを処理せねばならず、それができないなら確実に敗北のカウントダウンが進む、ということになる。
《Q.Q.QX.》関連のフレーバーテキストが示す通り、ジワジワと五感を失いやがて「敗北」という名の「無」の世界に陥る、恐るべき毒である。
互いのデッキトップのコストを参照する「ガチンコ・ジャッジ」と組み合わせると、「相手は山札のカードを表向きにはできず、コスト0のカードが捲れた」判定になる。つまり、ガチンコ・ジャッジをすれば絶対に勝つことができる。また、「ガチンコ・ジャッジで同じコストがめくれた時、仕掛けた側が勝つ」という裁定があるので、相手も《Q.Q.QX.》を場に出していた場合はGJを仕掛けた方が勝つという状況になる。
《「必勝」の頂_カイザー「刃鬼」》の連続GJで文字通り「必勝」したり、《R.S.F.K.》で相手のシールドを全てブレイクしたり、《華麗の超人》で無限マナブーストをしたりと、派手なコンボも存在するので、カジュアルデッキの賑やかし兼フィニッシュ手段として採用してみるのも面白いだろう。
4つ目の効果は、QXが場を離れたときに相手に自身の山札をシャッフルさせる効果。《Q.Q.QX.》が場を離れたことで5.S.Dが解除され、相手の敗北のカウントダウンもリセットされることになる。
ただし、《Q.Q.QX.》出現前に相手が山札の順番を操作していた場合はそれごとリセットされるため、必ずしもデメリット効果というわけではない。
このように強烈なエクストラウィン効果と、それを補助する強固なロック効果を持つクリーチャーだが、ただ普通に3ターン待つだけではこのクリーチャーが破壊されるか、相手の総攻撃を受けて負けるかが目に見えている。加えて、4コスト・パワー4000というステータスもネックでもあり、火力効果・マッハファイター・アンタップキラーなど敵は多い。
5.S.D.による勝利を狙うにせよ、疑似シールド焼却を軸に殴り勝つにせよ、脆いこのクリーチャーを補佐することが求められる。
終葬 5.S.D.(ファイブセンスダウン)
レアリティ | MAS |
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コスト | 自然文明(8) |
カードタイプ | 呪文 |
効果 | 相手のクリーチャーを1体選ぶ。相手はそれを、自身の山札の上から4枚目の位置に、横向きに刺す。 |
このカードをバトルゾーンに出す。 |
一方、呪文面は謂わば《Q.Q.QX.》の必殺技であり、2つの効果によって構成されている。
相手のクリーチャーを横向きにして山札送りにしてしまう効果と、このカードをバトルゾーンに出す効果である。
1つ目の効果は、「5.S.D.」の名を持つ通り、相手の山札にカードを横向きで刺す効果。この効果で刺すことができるのはクリーチャーであり、これだけならば少し特殊な重量級のデッキバウンスでしかない。
2つ目の効果こそが目玉で、ツインパクト登場以来初めての「呪文として唱えたあと、クリーチャーとしてバトルゾーンに出す効果」となる。
これにより、8コストという決して軽くはないリソースが必要ながら、攻撃すること無くタイムラグ無しに敗北のカウントダウンを開始できる。
前述したように、相手が横向きのカードをドローしさえすれば良いので、極論、この呪文と相手の山札を一気に削る手段があれば、その瞬間に勝利できるということになる。
さすがに4枚引かせるカードやコンボは中々ないが、「相手の山札を削る」あるいは「次の相手ターンでのドロー枚数を増やす」など、速やかにエクストラウィンを達成する手段はそれなりにある。
カウント開始までタイムラグのないこの呪文面の存在が、《Q.Q.QX.》というカードの安定性に大きく貢献しているのである。
総合して、クリーチャー・呪文の両面が連携した、かなりテクニカルで強力なカードである。デッキの切り札・勝ち筋とするのは勿論の事、他の軸を守るための避雷針としても良い働きを見せてくれることだろう。
ルール
「山札で横向き」「相手が敗北」「シャッフルできない」など、史上類を見ない斬新な動きのカードであるため、各能力の細かな処理について記述する。
5.S.D.
このクリーチャーがシールドをブレイクする時、相手はそのシールドのカードを手札に加えるかわりに、自身の山札の上から4枚目の位置に、横向きに刺す。 |
4枚目の位置というのは、山札の上から3枚目の下に置くと言うこと。
5.S.D.という名称で勘違いしない事。この能力の発動と4枚のドローを合わせて「5センス」ということである。
このクリーチャーがブレイカー能力を付与されるなどして、相手のシールドを複数ブレイクする場合、山札の4枚目の位置に、そのシールドカードを好きな順で重ねて置く。カードを刺すのは相手プレイヤーであるため、置く順番の決定権も相手に有る。
また、「相手はそのシールドのカードを手札に加えるかわりに」とあるのでG・ブレイカーなどを得て自分のシールドをブレイクしても、自分のシールドが山札に送られることはない。
相手の山札が2枚以下の時は山札の一番下に置かれる。
「相手は、自身の山札の横向きのカードを手札に加えた時、ゲームに負ける。」
「相手は、自身の山札の横向きのカードを手札に加えた時」というのは、その瞬間にのみ発動する誘発型能力である。
そのため、バトルゾーンに自分の《水上第九院シャコガイル》と相手の《Q.Q.QX.》がおり、自分の山札が5枚で山札のカードがどの位置に横向きであっても、《シャコガイル》のドロー能力等で一度に5枚全部を引き切ってしまえば、《シャコガイル》の継続的効果の一部である置換効果が先に処理されるのでそのまま勝利できる。
横向きのカードが《知識の破壊者デストルツィオーネ》であった場合、相手クリーチャーを破壊するのはこのカードを手札に加えてからになる。よって、《Q.Q.QX.》を破壊対象に選んだとしても、破壊よりも先に敗北させる能力が発動する。(破壊自体は行われる)
エクストラウィンの誘発条件が「山札の横向きのカードを手札に加えた時」であり、サーチと山札内のカード移動以外は制限されていないので、墓地送りやシールド追加などで横向きカードを処理することで敗北の回避が可能。アニメでもキラがこの方法で強制敗北を回避していた。
かつては《ヴォルグ・サンダー》のcipを自分に向かって使うことが卑近な対策であったが、《ヴォルグ・サンダー》がプレミアム殿堂入りしてしまった現在では、《フェアリー・ライフ》等のマナブーストや、《ハンマ=ダンマ》等の墓地肥やしで移動させてしまうことが主な対策法。ただし《ダーク・ライフ》や《フェアリー・シャワー》といったカードでは、山札を見る効果であるため敗北を回避できない。
このクリーチャーのエクストラウィン能力は、「相手を敗北させる」能力なので、ダイレクトアタック以外の勝利に割り込む《完全防御革命》ではこのクリーチャーのエクストラウィンを回避することはできない。逆に《大魔王ウラギリダムス》等の自分の敗北に割り込むカードならエクストラウィンを防ぐことができる。
「相手の勝利」と「自分の敗北」の両方に反応する《不敗のダイハード・リュウセイ》や《始虹帝ミノガミ》でも回避が可能。
「相手は、自身の山札を見たり、順番を入れ替えたりできない。」
「見る」ことができないため、それに伴う効果もすべて使えない。《クリスタル・メモリー》などのサーチは手札にカードを持ってくることもできず、《幻想妖精カチュア》や《ボルシャック・NEX》などのリクルートはクリーチャーをバトルゾーンに出すこともできない。《切札勝太&カツキング-熱血の物語-》や《ドンドン吸い込むナウ》などの山札の一部のカードを見る効果も当然無効化される。
現在のルールでは、「表向きにする」も「見る」うちに含まれるため、それに関連する能力はすべて封じることができる。例として挙げると、《アクアン》等も山札のカードを表向きにすることができず、それによって手札補充もできなくなる。
ガチンコ・ジャッジをする場合も、相手は山札のカードを表向きにはできず、コスト0のカードが捲れた判定になる。つまり、自分のカードの効果でガチンコ・ジャッジをすれば絶対に勝つことができる。(ガチンコ・ジャッジで同じコストがめくれた時、仕掛けた側が勝つという裁定があるので、ほぼ確実にガチンコ・ジャッジに勝ててしまうようになる。)
《Q.Q.QX.》の山札を見たり、順序を入れ替えたりすることを禁止する能力は山札操作の効果を発動するプレイヤーに対してではなく、それを実行するプレイヤーへ適用される。例えば、《Q.Q.QX.》の持ち主が《7777777》を唱えた場合、山札を表向きにするのも山札操作の実行者は相手なので、相手の山札は表向きにならず、相手の山札の順序も入れ替わらない。従って、相手はコスト0のカードを選んだ判定となり、デッキバウンス対象はコスト0のクリーチャーになる。(もっとも、コスト0のクリーチャーの多くは特殊なものが多いため、除去する機会はほぼない。)
《Q.Q.QX.》の持ち主が《アクア・ベララー》などで相手の山札を見ることも、それを山札の下に送ることもできる。これは、効果の実行者が《Q.Q.QX.》の持ち主だからである。
シャッフルも「カードの順番を入れ替える効果」に当たるため、効果の発生源を問わず相手は山札をシャッフルできない。
《サイバー・N・ワールド》や《お清めシャラップ》のような「山札に戻しシャッフルする」能力を使った場合、山札のシャッフルは行われず、相手が望む順番で山札の任意の場所に挿し込む。
「AするかわりにBして山札をシャッフルする」置換効果が使用できるのかは不明。
「相手のクリーチャーを1体選ぶ。相手はそれを、自身の山札の上から4枚目の位置に、横向きに刺す。」
オーラを装備したGRクリーチャーを山札へ横向きに刺した場合、オーラの持ち主は、オーラを山札の好きな位置に縦向きで加える。
「このカードをバトルゾーンに出す。」
相手の《龍世界ドラゴ大王》などがいた場合は、《終葬 5.S.D.》を唱えても、あちらの着地置換効果によってクリーチャー面の踏み倒しができずに墓地に送られる。
《洗脳センノー》などの踏み倒しそのものを封じるメタ効果を受けている場合もこの能力は無視され、詠唱し終わった呪文としてそのまま墓地に置かれる。
この呪文面の効果によってバトルゾーンに出る場合、唱えた時点であったゾーンからバトルゾーンに出す。例えば墓地から呪文面を唱えた場合、墓地からバトルゾーンに出す扱いになる。
《不夜城艦クランヴィア》等の能力によってクリーチャーの下から呪文面を唱えた場合、新たなクリーチャーとしてバトルゾーンに出るが、ゾーン移動はしていないものとして扱う。よって、コスト踏み倒しメタの影響を受けず、「出た時」の能力は誘発しない。また、何らかの手段で既にバトルゾーンに出ている《Q.Q.QX.》の呪文面を唱えた場合は、既にバトルゾーンに出ているため何も起こらない。
呪文横取りによって、持ち主ではないプレイヤーが呪文面を唱えた場合、バトルゾーンに出たこのカードは持ち主のクリーチャーとなる。
横向きのカードの扱い
《Q.Q.QX.》の能力が失われている状況において、山札を見たり表向きにして、山札の順番を入れ替える場合、横向きのカードは横向きのまま山札の順番を入れ替える。先述の《Q.Q.QX.》の持ち主が相手の山札に干渉する場合も同様。ただし、横向きのカードがシャッフルの対象になった場合は、縦向きに戻る。
また、横向きに刺されたカードがバトルゾーンやマナゾーンに置かれる時、タップインして置かれるということはない。
参考:よくある質問 | デュエル・マスターズ - タカラトミー
背景ストーリー
双極篇
新章デュエル・マスターズ世界において、自然文明が誇る4人の昆虫戦士「ガイアハザード」の一角を担う戦士である。
「最も誇り高きハチのガイアハザード」と称され、美しくも苛烈な戦法で戦う騎士のごときクリーチャー。
かつては自然文明最強の名を欲しいままにしていたが、現在は争いを好まないグランセクトの女王の意を汲んで、相手の五感を奪うことで傷つけることなく無力化する闘法を身に着けたと言われている。
ガイアハザードは各派閥ごとに、それぞれ独自の部下・部隊を擁している。
QXの部下は、体のどこかに「ハチを模した十字架状のマーク(QXは胸部中央)」が刻まれており、また今のところ全員がハチをモチーフとしたデザインをしている。
現状全員がツインパクトカードで、「呪文面の名前が英文・英文字」「呪文の効果がマナに干渉する」という共通項がある。また、DMRP-07でQXと同時に登場した《ラルド・ワースピーダ》《エイトビートルズ》の2体は、それぞれ別の方面から《Q.Q.QX.》を補助する効果を持っている。
後述のメディア展開によれば、厳つい見た目に反して性別は女性とのこと。ハチ型グランセクトのリーダー、つまり女王バチに相当する立場であることを考えれば納得である。
超天篇
グランセクトの姫の近衛騎士として働いている。その仕事ぶりは徹底しており、姫の暗殺を目論む闇文明が送り込んだ《οθチェスナッツ》は、片時も姫の傍を離れない彼女を前に暗殺を断念している。
十王篇
突如として自然文明に攻め入ってきた《鬼ヶ覇王ジャオウガ》から姫を守ろうとするも、文字通り一蹴されてしまい、ジャオウガによって姫が攫われてしまう。
負傷したガイアハザードに代わって4大チームのキングマスターたちが姫の救出に動くことになり、以降は表舞台からフェードアウトする。
王来篇
《蛇手の親分ゴエモンキー!》の魂と共鳴し、スター進化の力を授かる。
《零獄接続王ロマノグリラ0世》の精神侵食により、仲間たちと望まぬ同士討ちを始め、それに伴う矛盾の苦しみによってゼニス化し始めたレクスターズ陣営を救うべく、ガイアハザードと鬼札覇王連合のキングマスターたちと共に参戦。
彼らから「戦いによる相互理解」というヒントを得たレクスターズたちは、斃すためではなく相互理解のために再び戦い始めたことで平和と闘争の矛盾から解放され、相互理解の結果として《ロマノグリラ0世》目掛けて一斉に攻撃を叩き込んだ。
これを見たロマノグリラ0世は「戦いによる相互理解」への理解が追いつかず、自ら崩壊するという末路を辿った。
活躍
デュエル・マスターズ!
クリーチャー世界における自然文明最強の4人「ガイアハザード」が1人、ハニーQのクリーチャーとしての姿であり、彼女が用いる切り札。
ハニーQが《終葬 5.S.D.》を唱えた際には雷が轟いており、この雷にはクリーチャー世界の他のガイアハザードはおろか、なんと人間界にいるジョーどころかうららかももまで反応している。(ももの正体に関する伏線の一つも兼ねた演出と考えられる)
また、ハニーQによる《5.S.D.》の使用宣言は演劇調かつネイティブな発音という、良くも悪くも印象に残るものであり、視聴者のみならず公式からも度々ネタにされている。
アニメ第3期『デュエル・マスターズ!!』以降はミノマルやうららかももも使用している。
ハニーQ
「自然文明は私が必ず守ります。たとえ、この身が砕け散ろうとも!」
CV:國立幸
ガイアハザードの中でも、「最強の戦士」「最も誇り高きハチのガイアハザード」と称される戦士で、一本のレイピアを振るう勇ましい人物。
自然文明を総べる女王を強く敬愛し、自然文明とそこに暮らす民を愛する騎士で、それらを守るためなら命を懸ける強い覚悟と意志の持ち主。
かつては誰彼なく攻撃し自然文明を総べる女王にすらレイピアを向ける程の荒くれ者だったが、羽根を広げた女王の姿を見て血を流すことの虚しさを知り、不殺の誓いを立てた。漫画版では過去がさらに掘り下げられ、自然文明の女王を決める戦争に王位を狙って介入し、4人の候補者の内の3人を葬ったが、残った1人(現在の女王)の美しさに心を動かされたことで彼女の部下になった。このことからハニーQが女性であることがわかる。
4人の中でもリーダー格のようで、自ら問題の対処に向かう傍ら他のガイアハザードに指示を出す場面がある。
また同じガイアハザードであるミノマルについて何らかの秘密を知っているらしく、彼を強く気にかけている。
ガイアハザードの面々が闇の世界より放たれる「黒い流れ星」の対処に追われる中、ハニーQは別の異変を察知し、流れ星とは別の方向に飛び立つ。
そこには闇のデュエルウォーリア・ゲジスキー」がおり、何らかの企み実行していたようだ。
ここで何をしていたのか、闇文明の目的は何なのか。ゲジスキーを問い詰めるハニーQだったが、観光だの研究だのとふざけるばかりのゲジスキーに痺れを切らし、半ば誘導される形で真のデュエルを挑む。
これまでの「ムカデ」クリーチャーに加え新たにツインパクトの力までも手にしていたゲジスキーだったが、ハニーQには及ばず5.S.Dによって無の世界に落とされ、全身が白化して固まってしまった。
ゲジスキーの無力化を確認したハニーQはその場を後にする。
…しかし、ハニーQは気付いていなかった。ゲジスキーの目的である「闇卵」の設置が既に成されていただけでなく、ゲジスキーが再び復活していたことを。
そしてその見逃しは、謎の巨大な足跡という形であまりに早く結実することとなってしまう。
デュエル・マスターズWIN
アニメ第2期『決闘学園編』・第23話にて、並行世界の穿田見こと逆ウガタが斬札ウィンとのデュエルで使用。
【ハチ公ワンショット】に詰め手として投入され、《特攻の忠剣ハチ公》のガチンコ・ジャッジとの無限増殖コンボでウィンをシールド0枚まで追い詰めるが、ウィンが最後のシールドから引き当てた《ド:トヤッキ》のS・トリガー・プラス能力で破壊された。
また、第21話では、シモカワチャンネル主催の動画企画にてハニーQに扮したうんちくによって《終葬5.S.D.》の物真似が行われた。
その他
《Q.Q.QX.》はハニーQのクリーチャーとしての姿だが、イラストの製作段階では「ハニーQ」がそのままクリーチャーの仮名として使用されていたらしく、イラストを手掛けたマツモトミツアキ氏は当初名前のイメージから「女王蜂を意識した少し女性っぽいデザイン」で描いていたという。
やり取りを進めていく内に「男性的なフォルムと重厚なデザイン」が求められていると判断し、そちらの方面にシフトしたものの、スタイリッシュ感を残すために法線的で細身なシルエットになったとのこと。
注目ポイントはお洒落なゴーグルと右手の禍々しい毒針、なんだとか。
当初カード画像が判明した際は、ハニーQがかつて荒くれ者だったという過去が判明しておらず、右手の毒針を始めとする全体的に特撮怪人のようなマッシブな禍々しさとハニーQの騎士らしい高潔さのギャップが話題になったりもしている。
通常、特殊勝利効果のテキストは「自分はゲームに勝利する」と表記するが、《Q.Q.QX.》は「相手はゲームに敗北する」という独特の表現になっている。また、山札にカードを横向きで差し込むことを「差す」ではなく「刺す」と表現しているなど、「ハチの毒による相手の敗北」という演出に拘っていることがうかがえる。
関連動画
「ファイセスダーンヌ!!」
関連タグ
QX.〈ゴエモンキー!.Star〉:蛇手の親分ゴエモンキー!とのスター進化