オウ禍武斗の九本の角にはそれぞれ物語があるという。そのすべてをぶつけて天をも破る必殺技、それが破天九語だ!
概要
DMSD-05『オウ禍武斗・マッハ炸裂・スタートデッキ』にて登場したグランセクト。この時は本来の力を封印されており、クリーチャーのみとなっている。封印状態であることを表すように、マスターカードのトレードマークである「マスターロゴ」には、「MASTER M」のロゴの代わりに扉のような蓋がされている。
後にDMRP-05『双極篇 第1弾 轟快!! ジョラゴンGo Fight!!』にて本気状態のマスターツインパクトカード版が登場。名実ともに自然文明初のマスターレアとして登場した。
「スタートデッキにクリーチャー面のみが先行収録される」という前代未聞の収録形態は、まさにツインパクトならでは。
カード詳細
キングダム・オウ禍武斗
レアリティ | P(表記無し)→MAS |
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コスト | 自然文明(9) |
カードタイプ | クリーチャー |
種族 | グランセクト |
パワー | 14000 |
能力 | マッハファイター(このクリーチャーは、出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる) |
T・ブレイカー | |
破天九語:このクリーチャーがバトルに勝った時、相手のシールドを9つブレイクする。 |
クリーチャー面は見た目通りのパワーファイターで、マッハファイターとパワー14000という攻撃力で大体の相手を即座に倒すことができる。
しかし、それより目につくのが特殊能力『破天九語(はてんここのつがたり)』の効果。バトルに勝利した際に、シールドを9つもブレイクする豪快な効果を持つ。つまりマッハファイターで即座にクリーチャーを捩じ伏せられたが最後、シールドを数枚増やしたところで跡形もなく消し飛んでしまうのである。一方、焼却ではなくブレイク扱いの為、S・トリガーは普通に発動するので注意。複数枚ブレイクの裁定上、スーパー・S・トリガーの発動を許してしまうことも留意点。
強力な能力であることに違いは無いが、S・トリガー対策を施した上で狙いたい。下面の《轟破天九十九語》を使えば、S・トリガーメタを立てつつ攻撃対象を用意できるので3~4枚積みも視野に入る。
轟破天九十九語
レアリティ | MAS |
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コスト | 自然文明(10) |
カードタイプ | 呪文 |
効果 | 各プレイヤーは、すべてのクリーチャーを自身のマナゾーンから出す。これらのクリーチャーが出ることによって起こる効果はすべて無視する。(マッハファイターなどの、そのターンの間働く能力は無視されない) |
ツインパクト版で解禁された呪文面。こちらはすべてのプレイヤーがマナゾーンに置かれたクリーチャーを全てバトルゾーンに出すというこれまた豪快な効果。
この効果はマナ加速が得意な自然文明とは非常に相性が良く、簡単に自然文明のクリーチャーを展開し、場を制圧することも可能。
また、この呪文で出したクリーチャーは登場時効果は発動できないが、マッハファイターやスレイヤーなどの常在効果や、ゴッドリンク,シールドフォースなどのバトルゾーンに出る前に適用される能力は発動できる特性を持つ。逆に、ゲームエンド級の能力を持つ一方で、登場時に何らかのデメリットが発動するカードを踏み倒すことでこれを不発させるという使い方もある。
グランセクトの強力なカードでお馴染みの《古代楽園モアイランド》やエクストラウィンの代名詞《水上第九院シャコガイル》、呪文を発動するだけでゴッドリンクが達成できる《ヘヴィ・デス・メタル》や《無法神類G・イズモ》など、相性の良いカードは数多く存在し、使いやすい一枚となっている。
出す順番は自分が一番目なので、踏み倒しメタを並べて自分だけ盤面を整えたり、《龍世界ドラゴ大王》や《「修羅」の頂VAN・ベートーベン》等の召喚制限持ちを出して実質的な大量ランデスを行うことも出来る。
コラボ版
チャージ3回、フリーエントリー!
レアリティ | P |
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コスト | 自然文明(10) |
カードタイプ | 呪文 |
効果 | 各プレイヤーは、自身の山札の上から3枚をマナゾーンに置く。 |
クリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出す。その後、相手はクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出す。 |
DMEX-08『謎のブラックボックスパック』で登場した、『人造昆虫カブトボーグVxV』とのコラボ版。
クリーチャー面は同じ効果だが、呪文面が異なっている。
マナを3枚増やしながら、マナゾーンから好きなクリーチャー1体の踏み倒しを行うという強力な効果が特徴。
最初にマナを増やす為、踏み倒しの候補に困る事は少ないだろうが、やはりコスト10という重さがネック。
とは言え、元々《キングダム・オウ禍武斗》を使うデッキなら、《轟破天九十九語》との使い分けができる為、デッキ構築の幅が広がるだろう。
問題は相手にも踏み倒しを許してしまう点。
先に自分から踏み倒す為、強力な登場時効果持ちでカウンターを食らう危険性がある。
《轟破天九十九語》と異なり、自分の登場時効果が無視されない点で差別化するべきだろう。
《キング・マニフェスト》等、早期にこの呪文を踏み倒せるデッキで使うのもありだが、その一方で《The邪悪寄成ギョウ》と組み合わせて相手クリーチャーの登場時効果を奪ってやるのも面白い。この呪文自体が10マナを要するので滅多に無いことだが、水/闇/自然の3色カードである《The邪悪寄成ギョウ》をマナ色が揃っていなくても場に出せる。
《終末縫合王ザ=キラー・キーナリー》とも相性が良い。EXライフで場持ちが良いコスト10ドラゴンかつ、登場時にバウンス&墓地からのリアニメイトに加え、こちらは相手の登場時効果を封殺できる。
背景ストーリー
双極篇
新章デュエル・マスターズ世界において、自然文明が誇る4人の昆虫戦士「ガイアハザード」の一角を担う戦士である。
「最も猛きガイアハザード」」と称され、力強く勇猛な戦士のごときクリーチャー。
マフィ・ギャングの支配者『闇の八王』の一人を破り、『闇の七王』にした武勇伝を持つ。
ガイアハザードは各派閥ごとに、それぞれ独自の部下・部隊を擁しており、オウ禍武斗の部下は体のどこかに「カブトムシを模したマーク」が刻まれている。(オウ禍武斗は胸部中央)
このグループに属するクリーチャーはパワーが高く、マッハファイターを持っているものが多い傾向にある。
超天篇
火文明で開かれたアチーチ・タウンの建設記念レースに参加。帰還してすぐに自然文明が《凶鬼01号ドケイダイモス》による襲撃を受けるものの、疲れを一切見せることなくドケイダイモスに真っ向勝負を仕掛け、九日九晩に渡る激闘の末に勝利した。
十王篇
突如として自然文明に攻め入ってきた《鬼ヶ覇王ジャオウガ》を迎え撃とうとするも、文字通り一蹴されてしまい、グランセクトの姫もジャオウガによって攫われてしまう。
負傷した彼らに代わって4大チームのキングマスターたちが姫の救出に動くことになり、以降は表舞台からフェードアウトする。
王来篇
《S級原始サンマッド》の魂と共鳴し、スター進化の力を授かる。
《零獄接続王ロマノグリラ0世》の精神侵食により、仲間たちと望まぬ同士討ちを始め、それに伴う矛盾の苦しみによってゼニス化し始めたレクスターズ陣営を救うべく、ガイアハザードと鬼札覇王連合のキングマスターたちと共に参戦。
彼らから「戦いによる相互理解」というヒントを得たレクスターズたちは、斃すためではなく相互理解のために再び戦い始めたことで平和と闘争の矛盾から解放され、相互理解の結果として《ロマノグリラ0世》目掛けて一斉に攻撃を叩き込んだ。
これを見たロマノグリラ0世は「戦いによる相互理解」への理解が追いつかず、自ら崩壊するという末路を辿った。
活躍
ジョー編2期『デュエル・マスターズ!』から登場。
クリーチャー世界における自然文明最強の4人「ガイアハザード」が1人、カブト鬼のクリーチャーとしての姿であり、彼が用いる切り札。
カブト鬼
「テメェは最強の文明を知っているか?聞かせてやるぜ!天下無双の物語!!」
CV:武虎
「ガイアハザード四天王」の中でも、「最も猛きカブトムシのガイアハザード」と称される戦士で、己の肉体と頭のツノで、敵を圧倒する巨漢。
情に厚く、時には厳しく、時には優しい漢気あふれる人物。
自然文明を荒らした切札勝やボルツを敵視しており、特にドラゴンを持つジョーに対しては、自然文明に伝わる伝説から完全に敵と見做している。
ジョーと真のデュエルをした際にツノを折られるが、気合いで復活させた(ちなみに、この折られたツノがジョーカーズが自然文明の力を得るキッカケとなる)。
その後は闇の世界より放たれる「黒い流れ星」の対処に追われることとなる。
関連タグ
スターダム・オウ禍武斗 / オウ禍武斗〈サンマ.Star〉:レクスターズ化とスター進化