カードとしての能力
クリスタル・メモリー R 水文明 (4)
S・トリガー
自分の山札を見る。その中からカードを1枚選び、自分の手札に加える。その後、山札をシャッフルする。
概要
デュエル・マスターズのDM-01、つまり、第1弾で登場した呪文。
初期の頃から様々なデッキで採用されている、初代サーチ呪文。対象に指定がないので、クリーチャーや呪文はもちろん、後に登場したクロスギアやD2フィールド、オレガ・オーラなどもサーチすることが可能。
他の多くのサーチカードと異なり、手札に加えるカードを相手に見せなくてよいという利点もある。
手札の量よりも質が重視されるデッキ、1枚差しが多いハイランダー気味のデッキで良く採用されやすい。殿堂入りしていて、デッキに1枚しか入れないカードも簡単にサーチが出来る。
後に上位互換としてツインパクト版が登場……したのだが、【ウォズレックバジュラズテラ】【悠久弾幕】【ライベルモットループ】では、前者二つはクリーチャー面であることが邪魔になってしまうということ、後者はそもそもクリーチャー面を使わないことが多い(メジャーなサイバー・I・チョイス型では一切攻撃する必要がないため)ということで、このカードが使われることもある。そのため、環境で活躍している時期は非常に長い。
デュエル・マスターズ プレイス
TCG版では活躍していたカードであるが、意外にもデュエル・マスターズ プレイスでは2024年6月までは実装されていない状態が続いていた。
- なぜ実装されていないのかという理由としては「探索」との相性の悪さもあるだろう。対象となるカードが4種類以上あった場合、その中から3種類がランダムで探索されるというシステムなのだが、このカードは好きなカードを1枚手札に加えることが出来る、つまり、全てのカードが対象になってしまい、普通のデッキでは最低でも10種類以上も対象になってしまい、TCG版とは異なって狙ったカードを手札に加えることが出来ないため、「探索」の仕様との相性がかなり悪い。それもあって、このカードがプレイス版で実装されていない理由になっているのだろう。
- 実際に同じく山札サーチ能力を持っているディメンジョン・ゲートや鳴動するギガ・ホーンは、プレイス版では「探索」仕様に変更されたことで非常に使いにくくなってしまっている。
- その後、DMPP-05「永遠の戦渦 -VORTEX OVERLOAD-」より、サブマリン・プロジェクト(コスト3の水文明の呪文。TCG版では山札の上から4枚を見て、その内の1枚を手札に加える能力だった)がこのカードと同じ能力を持って実装された(コストはTCG版と同じ)。TCG版のこのカードと比べるとコストが1軽くなったが、やはり「探索」によって大幅に使いにくくなってしまっている。そのため、レアリティもc(コモン)に降格された。
だが、2024年7月20日、2024年7月25日に実装予定のDMPX-01「PLAY'S CHRONICLE PACK」でついに実装されることが判明された。
- デュエプレ版の能力は以下の通り。
クリスタル・メモリー R 水文明 (4)
S・トリガー
数字を1つ選ぶ。自分の山札から、その数字と同じコストを持つカードを超探索し、1枚を手札に加えてもよい。その後、山札をシャッフルする。
デュエプレ版での解説
数字を1つ選ぶことで、その数字を同じコストを持つカードを超探索してサーチするという能力に変更された。ちなみに、TCG版では強制になっていたが、こちらでは任意になっている。
それに加え、前述の「探索」ではなく、カードを5種類まで探し出す「超探索」に変更されたため、ハイランダーデッキやガチャンコ ガチロボがメインとなるコスト統一デッキにしない限り、実質的に使いたいカードをサーチすることが可能になった。なお、ゴッド・カードをサーチする場合は、コスト0のカードなので、0を選ぶこと。
もちろん、DP殿堂のカードの2枚目以降として使うことも可能だが、そのカードがシールドに存在している状態だとサーチすることが出来ないので、その点には要注意する点である。例えば、インビンシブル・テクノロジーをサーチするために13を選んだ場合、そのカードがシールドに存在している状態だと、(それ以外のコスト13のカードを採用しない限り)サーチすることが出来ず、手札を減らしてしまうだけになってしまう。一応、DP殿堂である超次元ホワイトグリーン・ホールの場合、コストが同じ(コスト4)なので、このカードを2枚以上採用することによって、この呪文のサーチが不発になってしまうという事態を避けることが出来る。また、数字をバラけさせ、不発を防ぐという方法もあるが、デッキによってはそれが困難になる場合もある。
余談
- ちなみに、DM-01に収録されたカードの中では最強であるという評価もある。確かにカード指定サーチなので新しいカードタイプが登場しても腐りにくく、S・トリガーも付いているので【速攻】にもある程度有利である。そもそもDM-01で登場し、20年経った現在でも長く使われているカードは非常に少ない(それ以外だと凶戦士ブレイズ・クローが有名か)。
- このカードの効果を内蔵したクリーチャーとしてルナ・ブライトホークとシンカイサーチャーが存在する。コストが大幅に増えたが、クリーチャーのためバトルゾーンに残る利点があるので、デッキの性質で選ぶと良い。
- メイン画像のイラストは、ハタパグ氏(pixiv)が描いたイラストである。なお、このイラストのクリスタル・メモリーは、DMEX-01「ゴールデン・ベスト」で収録されている。