カードとしての能力
凶戦士ブレイズ・クロー 火文明 (1)
このクリーチャーは、可能であれば毎ターン攻撃する。
概要
デュエル・マスターズ最初のエキスパンション「DM-01 第1弾」(2002年5月30日発売)で登場した最古参のカードの1枚(厳密には、最初に登場したカードはDM-01以前にコロコロコミックの付録のプロモーションカードとして出回った超砲手ボルカノドンである)にして、
その1マナというクリーチャー最軽量により、低コストのカードにより相手の体制が整う前にとにかく素早く決着を付ける事を目指す「速攻」型デッキの定番。
毎ターン可能であれば攻撃しなければならないというデメリット効果により、相手にブロッカーが居て殴り返しを喰らうと解っていても攻撃しなければならないなど若干融通が利かず、場持ちが悪い節があるが、デッキ構築や戦術で充分対応可能。
最古参のクリーチャーであるが、20年以上の歴史を持つデュエマの中でも、1コストでありながら(実質的な)デメリットなしで普通にアタックできるクリーチャーは他に数えるほどしか登場しておらず、未だに替えの効かないカードとして環境デッキにも採用されるポテンシャルを持っている。
まさにデュエル・マスターズの速攻デッキの、歴史そのものの、生き証人である。
……のだが。
まさかの公式擬人化
2017年コロコロアニキ秋号の付録として収録されたプロモーションカード(P103/Y16)の凶戦士ブレイズ・クローは、
新規イラストとして『ケロロ軍曹』、『けものフレンズ』等で知られる漫画家の吉崎観音氏がカードイラストを担当された。
……その結果、なんと凶戦士ブレイズ・クローを思わせる装いの美少女という公式擬人化カードイラストとなった。
さあ戦おう! お前のこと、もっともっと知りたいからな! ――凶戦士ブレイズ・クロー
と、明らかに吉崎氏がキャラクターデザインを担当された『けものフレンズ』のアニメ版OP曲『ようこそジャパリパークへ』の歌詞のオマージュとなっており、
公式に『けものフレンズ』の動物を擬人化したキャラクター、フレンズをイメージしていると思われる。
ちなみに背景をよく見ると刀の3号 カツえもんのような山があるのだが、関連性は不明。一応あちらの革命チェンジでこのカードと入れ換えて出すことはできる。
その後
謎のブラックボックスパックでも再録されたが、担当イラストレーターはあのいらすとやとなっている。
独特のタッチでかかれているがフレーバーにある通りフリー素材ではない。
その後、プレイスにも擬人化キャラの「クロ」が登場したが、こちらは普通に男キャラだったためか吉崎観音版ほどには話題にならなかった。
ブレイズ・クローの今後
長らく最古参のカードでありながら、「速攻」型デッキの定番として活躍してきたブレイズ・クローだが、近年では1コストの火文明のクリーチャーが少しずつ増えてきている。
登場当時、1コストの火文明のクリーチャーはこのクリーチャーと職人ピコラしか存在せず、しかも後者は自分のマナを減らしてしまうという重いデメリットを持っていた関係であまり使われず、むしろこのクリーチャーが速攻の定番として使われるようになった。
また、初期の頃は、有名な1コストの火文明のクリーチャーといえば、ブレイズ・クロー以外だと、光文明or水文明のクリーチャーが存在すると破壊されてしまう螺神兵ボロック、一回攻撃したらその後はアンタップすることが出来ないブルース・ガー程度しか存在していなかった。
だが、時代が進むにつれて、
- 他のクリーチャーを攻撃するだけで攻撃できないデメリットを解消することが出来るホップ・チュリスや爆鏡 チッタ
- 前述のブルース・ガーと同じ能力を持っているブンブン・チュリス
- 近年では邪心臓の魔法陣などのように、1ターン目にアンタップ状態でマナゾーンに置ける赤青の多色カードが登場したため使いやすくなった飢えと乾き ケローラ
- タマシードが存在していれば攻撃できないデメリットを解消できるオトドケ・チュリス
- 攻撃時に手札を減らすが、シビルカウントを達成していれば1枚ドローが出来るクミタテ・チュリス
などのように、多種多様なデメリットを持ちながらも、1コストで召喚できる火文明のクリーチャーが増えてきた。
そして、極めつけは2024年12月に登場したロウゴク童子の登場である。あちらは自分のシールドを減らしてしまうデメリットを持っているが、そもそも【速攻】においてはシールドを気にせずに相手に攻撃していくデッキであるため、デメリットとして機能しにくい上に、強制攻撃のデメリットを持っていないのでブロッカーで勝手に破壊されにくいという利点を持っている。
このようにライバルが少しずつ増えてきたブレイズ・クローだが、それでも、前述した上記の1コストの火文明のクリーチャーと比べると強制攻撃という軽いデメリットしか持っていないということから、現在でも速攻デッキ、特に【我我我ブランド>我我我・ガイアールブランド】で採用されることが多く、ブレイズ・クローのライバルの立ち位置になったロウゴク童子やクミタテ・チュリスと一緒に採用されることが多い。そのため、将来性を見通して「生涯現役」と評価されることも多いようだ。
デュエル・マスターズ プレイス
デュエル・マスターズ プレイスでは、DMPP-01「超獣の始動 -MASTER OF DUEL-」で実装されている。
ちなみに、DMPP-01で実装されたクリーチャー且つ2020年12月10日から実装されたフォーマット『New Division』で一度も使用不可能になった時期が存在していないクリーチャーの一体(つまり、NDでは皆勤賞である。ちなみに、それ以外だとアクア・サーファーとコッコ・ルピアが該当し、呪文も含めるとエナジー・ライト、デーモン・ハンドも存在している)である。やはりこちらでも「生涯現役」で頑張っているクリーチャーである。