「ゲロゲロゲーロ(ムムム!なんだ、このほとばしるパワー!こんなの初めてだ!)」
「ムムム!その通り!それが私からほとばしるタンサンの力なのだ!」
「ゲロゲロゲーロ(ありがとう、タンサンマン!これでまた戦える!)」
「ムムム!ちなみに、代わりにキミはタンサンなしでは生きられない体になってしまったから気をつけなさい!」
「ゲロゲロゲーロ(そういうのは先に言えっつーの)」
概要
DMX-22『超ブラック・ボックス・パック』にて登場した火のアウトレイジ。
《侵略者タンサンマン》のカードイラストとフレーバーテキストに登場していたカエルがカード化されたものである。
体の形状を自在に操れるアウトレイジらしく、体の一部を炭酸水状の液体に変化させていることがイラストで確認できる。
カード名の由来は、火アウトレイジの命名法則から考察するに、トヨタ自動車のブランドの1つである「カローラ」か。また、カエルや炭酸といった要素から、カエルの鳴き声とコーラも含まれていると考えられる。
冠詞の読みは「上側」を意味する「アップサイド」と「サイダー」をもじったもの。
カード効果
1コスト・パワー2000と優秀なウィニーではあるが、マナゾーンに水のカードが無ければ自壊する。
このクリーチャーの能力は状況誘発であり、マナゾーンに水のカードがない状態では常に破壊が誘発する。そのためセイバーなど一回限りの置換効果で守っても結局破壊されてしまう。
1ターン目に召喚しても破壊されてしまうため、赤青の速攻デッキで2ターン目以降に召喚することが主な使い道だった。
が、後に《美孔麗の伝説》や《新世界王の思想》といった1ターン目にアンタップ状態でマナゾーンに置ける赤青の多色カードが登場したため、1ターン目から自壊させずに召喚することも不可能ではなくなった。
速攻デッキの初動としては、たった1マナで《無重力ナイン》のG・ゼロ条件を達成できるという点が非常に優秀。2コスト帯のアウトレイジには優秀なメタクリーチャーである《赤い稲妻テスタ・ロッサ》や、リソース回収として初動をこなせる《灼熱の闘志テスタ・ロッサ》が存在するので、状況に合わせて使い分けたい。
背景ストーリー
革命編
ランド大陸の荒野で行き倒れていたところを《侵略者タンサンマン》に助けられている。
タンサンマンの体内で作られる『ヒーローソーダ』の力でほとばしるパワーを手に入れたようだが、代わりにタンサン無しでは生きられない体になってしまった。
この設定は上記のカード性能にも反映されている。
担当イラストレーターの油屋とんび氏によれば、「『砂漠捨ての刑』に処された罪人」という想定で配置したらしい。
ゴッド・オブ・アビス
あらゆる世界線に存在しうるアウトレイジの特性と、「カエル」という俳句や和歌に縁がある属性ゆえか、マジック・ソング呪文のイラストに度々登場している。
氷漬けにされたり大渦に飛び込ませられたりと、碌な目に遭っていないが。
アビス・レボリューション
GoA編に引き続き、マジック・ソング呪文のカードイラストに登場している。
あろうことか真冬にタンサンが尽きて動けなくなってしまい、冬眠することもできずに雪に埋もれてしまったようで、《♪これがまあ終のすみかかフローズン》という辞世の句を遺している。ちなみに、この後タンサンマンによって無事救出されたようで、GoA世界でも行動を共にしている模様。
ARev編2弾では、彼への慕情をハイクにしたためた《歌舞音愛ヒメカット》が登場しており、彼を知るデュエリストたちにリア充と言う名の衝撃を与えた。
連続2シリーズに渡って散々な目に遭い続けたが、タンサンマンに救出されて以降は、タンサンが切れると死んでしまう体質を背中にヒーローソーダが入った特大ボトルを背負うことで克服している。
邪神と水晶の華
GoA世界とは別の世界線である『遊撃師団の世界』ではオラクル・セレスとして洗脳されていたことが判明。この際、種族がアウトレイジ化する前のものと思わしきドリームメイトに変化している。
ツラトゥストラによって、革命編と同じ流れで水晶マナ無しでは戦えない体にされてしまった模様。
オラクル・セレス達は《「俺獅」の頂天ライオネル》によって救い出され、全ての元凶もジャシン帝に滅ぼされたので、他のオラクル教徒たちと同様に無事に解放されたと思われる。