クリス=タブラ=ラーサ
くりすたぶららーさ
出でよ!!冥府の王!!
クリス=タブラ=ラーサ降臨!!
DM23-EX3『アビス・レボリューション外伝 邪神と水晶の華』にて登場するゼニス・セレスで、同弾の目玉となる超大型クリーチャー。
名前の由来は「クリスタル」+「タブラ・ラーサ」だろう。
「タブラ・ラーサ」とはラテン語で「何も書かれていない石板」。
そこから転じて「生まれたばかりの人間の心は白紙である」という考えを指す。
これまでのゼニスと比較しても、蝿の悪魔か逆さまになった異形の女神、またはその両方を合体させた異質かつ不気味過ぎるイラストが特徴的。
またセレス特有の人型の部分は、髪型が垂髻の様に見え、更に《Dの寺院タブラサ・チャンタラム》のイラストでは、このクリーチャーの像が祀られている。
この事から仏像および仏教の要素も取り入れられていると思われる。
公式では『Duel_Masters_LOST』に深く関わる重要な存在として紹介されている。
そして第2話で蝿の王の解説、そして直後に普通の蝿とは思えない異形が登場する等、当初から不穏な描写があった。
その誕生にゾロスターが利用された事が判明し、またしてもやらかしたゾロスターに呆れるプレイヤーが続出したのは言うまでも無いだろう。
レアリティ | OR |
---|---|
コスト | ゼロ文明(18) |
カードタイプ | クリーチャー |
種族 | ゼニス・セレス |
パワー | 28482 |
能力 | 水晶ソウル3(このクリーチャーを召喚する時、自分のマナゾーンにある裏向きのカードのマナの数字は3になる) |
ブロッカー | |
ワールド・ブレイカー | |
このクリーチャーが召喚によって出た時、バトルゾーンと墓地にある相手のクリーチャーを好きな数選ぶ。その選んだクリーチャーの「このクリーチャーが出た時」で始まる能力をすべて、自分が使う。 | |
クリスターナル・K(このクリーチャーが離れる時、または自分がゲームに負ける時、かわりに自分のマナゾーンにある裏向きのカードを3枚、表向きにしてもよい) |
コスト18とゼニスの中でも最大級のサイズで、基本は水晶ソウルによる軽減で召喚することが前提になる。
その場合コスト6にまで下がるものの、水晶マナを生み出すカードでも達成するのは一苦労するだろう。
《Dの寺院タブラサ・チャンタラム》で各ターンのマナを水晶化させ、《血塗りのシダン チリ》や《神判のカルマ コットン》で牽制しながら増やしていく動きになる。
ゼニスのコストを2つ軽減し、かつ水晶マナを増やせる《奪取のクリス アラカン》が登場した為、召喚のハードルは見た目以上に下がってきている。
肝心の効果は、ゼニス特有の『召喚時』限定効果により、相手の『出た時』を好きなだけ発動させられる内容。
相手依存なので不安定ではあるものの、場と墓地から好きなだけクリーチャーを選び、その効果を全て使える破格の効果。
登場時効果持ちの採用率はコンセプト次第で大きく変動するが、まったく採用してないデッキには別のゼニスで攻める等、このカードにのみ頼らない構築にすべきか。
環境で活躍するデッキの傾向を把握していれば、想像以上に刺さる可能性は十分にある。
《流星のガイアッシュ・カイザー》を出せればより召喚しやすく、《「無上」の頂天シャングリラ・ファンタジア》から踏み倒せば、打点の高さと除去耐性および敗北回避によるゴリ押しが狙える。
高いパワーとブロッカー、そしてクリスターナル・Kで場持ちもある程度良い為、打点の高さに登場時効果の誘発が合わされば、一気にゲームエンドに持ち込む事も不可能ではない。
ゼニス・セレスの中心的存在で、強力な洗脳支配能力を有するクリーチャー。
元々はタブラ=ラーサというクリーチャーで、ゼニスとその信徒であるオラクルに目を付け、ゾロスターを誑かしてゼロの力を獲得。
《黙示録の水晶》のイラストには幼体時代の姿が描かれているが、かなり醜悪な姿で闇文明のクリーチャーにしか見えず、後天的にゼニス化したクリーチャーだが、それ以前の詳細は不明。
その正体はゼロの力に目を付けて世界の外から来訪した存在。
上位存在なのかは不明だが、少なくとも平行世界を認知し、そしてその世界に侵入できる為、普通のクリーチャーでは無い模様。
洗脳能力とゾロスターを使ってオラクルを支配下に置き、オラクルをゼロの力を生み出す「水晶の華」に変え、支配と搾取を強制。
信徒に水晶の華となる教義を植え付け、ゼロの力を生み出す贄となったオラクルをオラクル・セレスに改名。
信徒に恐怖を与えてゼロの力への忠誠心を増大させる為、昆虫の要素を持つアンノウン達を創造し、全てを自らのエゴの為に食い潰す悪質な存在。
ゼニス化とオラクルの掌握を完了すると共に、既存のゼニス達をセレス化させて従え、エピソード世界ではゼニスを打ち破ったゴールデンエイジ達も降して支配。
それぞれゼニス・セレスの《「戦鬼」の頂天ベートーベン》とアンノウンの《偽りの希望 鬼丸「終斗」》に変えている。
水晶の華を生み出す力を与えたゾロスターは、名前を捨ててツラトゥストラを名乗る様になったが、増長して忠誠心を失った為、水晶の華に変えて粛清した模様。
ジャシン帝を脅威と判断していた為、ゼニス化しても慢心せずに水晶の華で更なる戦力強化を謀るも、本気を出したジャシン帝には敵わず、呆気なく滅ぼされる末路を辿る。
その後、支配に抗っていたライオネルにより、残された水晶の華からオラクル・セレス達を解放された模様。
『Duel_Masters_LOST』第四話でシルエットで登場。
クリスタいわく「全てを終わらせる神」、または「冥府の王」。
ウィンを連れ去ろうとするクリスタが、突如現れたジャシン帝に阻まれ困惑する最中、ウィンをジャシンから解放させる名目でデュエルさせようと唆す。
クリスタのデッキに切り札として入っており、彼女を導く様な言動から、単なるカードではない事が窺える。
クリスタはタブラ=ラーサに魂を捧げているらしく、命に期限が付いてしまっている。
水晶マナを増やして着実に召喚の準備が整っており、それを察したジャシン帝がウィンに警告する形で名前が判明。
そして第六話で逆転の一手として召喚。
事前配置した《タブラサ・チャンタラム》から降臨した。
召喚時効果はガスで相手クリーチャーを狂わせる『洗脳能力』として描写され、ウィンの《ハンマ=ダンマ》の破壊効果と、《深淵の壊炉マーダン=ロウ》のハンデスで苦しめる。
そのままワールド・ブレイクでウィンを追い込むも、《魔天降臨》で水晶マナが消滅した為、破壊回避も敗北回避で封じられ、ジャシンの終極宣言で敗北した……はずだった。
死ぬのは私ではない。
この娘だぞぇぇ!!
なんとクリスタの命を身代わりにして消滅を回避。
ジャシンの「邪悪な神」、「厄介な相手」という評価に違わぬ卑劣さを発揮したのであった。
最終的に生存したが、その後の行方は不明。