天頂と停滞と水晶の決断
ぱーふぇくとぜにす
DM23-EX3『アビス・レボリューション 外伝 邪神と水晶の華』で登場した、初のゼニス呪文にして、《勝熱と弾丸と自由の決断》に続く第2のゼロ文明のパーフェクト呪文。
背景ストーリー上のゼニスとそれを信奉するオラクルを象徴するワードの「天頂」と「停滞」に加え、新たに登場したゼニスの派生種族ゼニス・セレスの象徴である「水晶」を名前に持つ。
カードイラストは三輪の水晶の薔薇が描かれた幻想的なものになっている。
後述の漫画『Duel Masters LOST』では「(このカードを)売ればカネになるぜ。」「ハラへってたんだ、売りに行こうぜ。」という会話があるが、現実の中古買取ではこのカードを600~800円程度で買い取ってくれる店舗もあるので、売れば軽い食事くらいにはありつける。
レアリティ | SR |
---|---|
コスト | ゼロ文明(7) |
カードタイプ | 呪文 |
種族 | ゼニス |
効果 | アタック・チャンス:ゼニスまたはアンノウン(自分のゼニスまたはアンノウンが攻撃する時、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい) |
次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい) | |
►自分の山札の上から2枚を裏向きのままマナゾーンに置く。 | |
►ゼニスではない相手のエレメントを1つ選び、持ち主の山札の下に置く。 | |
►自分の山札の上から4枚を表向きにする。その中からゼニス、アンノウン、無色カードをすべて手札に加える。残りを好きな順序で山札の下に置く。 |
ゼニス、アンノウン指定のアタック・チャンスを持ち、山札の上から2枚を水晶マナ化、相手のゼニス以外のエレメントを山札の下へ除去、山札の上4枚からゼニス,アンノウン,無色カードを手札補充の3つのモードから2回選択できる。収録パックの関係からゼニス・セレスデッキを大きく支える1枚。
アンノウンのコストも下げられる《奪取のクリス アラカン》や、多色構築相手なら低コストで出せる《偽りの希望 鬼丸「終斗」》から繋ぐ事も可能。
モード効果はどれも破格の一言に尽きる。
1つ目のモード能力では裏向きのマナ、水晶マナを2枚増やす。重ね掛けなら一気に4枚も増やせ、ゼニス・セレス等が持つ水晶ソウルと組み合わせれば、最大12マナ分のアドバンテージを稼げる。
2つ目のモード能力は非ゼニスの除去。
制限付きとは言え、山札除去なのでエレメント除去としては強力。
3つ目のモード能力は手札補充。
オラクル・セレスは一部のカードしか加えられないものの、ゼニスやアンノウンなら無条件、無色カードなら何でも加えられ、こちらも重ね掛けで最大8枚ドローに等しいアドバンテージを稼ぐ。
「光ってる、それはたぶんレアカードだ。売ればカネになるぜ。」
漫画版『Duel Masters LOST ~追憶の水晶~』第1話で登場。
斬札ウィンに一方的に因縁をつけようとしたものの、ウィンが無意識に発動した闇のマナの力で返り討ちにされた不良高校生が拾ったカードで、話しかけたもう一人の男子高校生曰く「光っているから売れば金になるはず」とのこと。
しかしその後空間が歪み、彼らは《うごめく者ボーン・グール》に喰い殺されてしまう。
DM23-EX3の販促と先行公開も兼ねての登場と思われるが、出番はこれっきりであり、漫画・アニメ共にクリスタや彼女の背後にいる存在との関連性が明かされることはおろか、デュエル中に使われる事も無かった。
アニメ版ではこのカードから《アーテル・ゴルギーニ》と《CRYMAXジャオウガ》のシークレット版、《飛翔龍5000VT》のダイヤモンドビクトリーレアが入った【フルレート構築アナカラージャオウガ】に変更されており、デッキ丸々一つになったどころかシングル価格まで上がっている。見えているカードだけでも、(アニメ公開当時のレートでは)1枚数千~数万円の値段で取引されている、正真正銘の売れば大金になるレアカード揃いである。
また、アニメ版では、カードの出所がウィンの友人である宮井が先述の不良たちに突き飛ばされた際に落としたカードということになっている。もしも現実で同じようなことが起きたらと考えるだけでも身の毛がよだつ話である。