「コストの踏み倒し」、その言葉は常に殿堂と隣り合わせ。
概要
DMRP-11『超天篇 第3弾 零誕!魔神おこせジョルネード1059!!』で登場した火文明のパーフェクト呪文。
超天篇初出のパーフェクト呪文サイクルの例に漏れず、環境に嵐を巻き起こした一枚。
DM23-RP4『アビス・レボリューション 第4弾 竜皇神爆輝』では金トレジャーになって再録された。カードイラストは小説『春夏秋冬代行者』の挿絵などを手掛けているイラストレーターのスオウ氏。元のカードイラストに描かれている三本の槍をイメージした、イケメン三人組のアイドルユニット風のイラストに仕上がっている。
カード効果
レアリティ | VR |
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コスト | 火文明(3) |
カードタイプ | 呪文 |
効果 | 次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい) |
►コスト3以下のクリーチャーを1体、自分の手札から出す。 | |
►このターン、自分のクリーチャー1体に「スピードアタッカー」を与える。 | |
►自分のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーの最初の攻撃の終わりに、そのクリーチャーをアンタップする。 | |
備考 | 殿堂入り |
文明,進化・非進化問わずに低コストクリーチャーの踏み倒し、スピードアタッカー付与、2回攻撃付与と速攻向きのカード。
このカードの目玉と言っても良い踏み倒し能力は、コスト3以下なら文明と進化・非進化を問わない為、《天災デドダム》の様な優秀かつ汎用性の高いクリーチャーを一気に並べられる。また、マナゾーンに色が足りていない状況でも好きな3コストクリーチャーを呼び出す手段になり、色事故が起きても火のマナさえあればある程度無茶が効く。
この効果を2回選んだ場合は踏み倒しが2回行われるため、
踏み倒したクリーチャーをスピードアタッカー付与で即座に行動に移せる利点は大きく、侵略や革命チェンジの足掛かりにも利用できる。
2回攻撃付与も言わずもがな強力で、1回目でスピードアタッカーを踏み倒せば、2回攻撃できるスピードアタッカーを作り出せる。効果は対象クリーチャーが進化しても継続するので、《轟く侵略レッドゾーン》や《S級原始サンマックス》を筆頭に、侵略からの連続攻撃は非常に強力。盤面0の状態から《龍装者バルチュリス》の踏み倒し条件を満たせる点も大きい。
ただし、アンタップされるのは「最初の攻撃の終わり」なので、この効果を同じクリーチャーに重ね掛けしても3回攻撃は出来ないので注意。また、何らかの手段で攻撃終了のタイミングで唱えても、既に攻撃が終了しているのでアンタップ効果は不発になる。
革命チェンジをしたクリーチャーは「最初の攻撃」をしていることになるため、《芸魔隠狐カラクリバーシ》等の革命チェンジと呪文踏み倒しを併せ持っているクリーチャーの能力でこの呪文を唱えた場合、攻撃終了後にアンタップされる。
初登場時の環境が「パワーカード揃い」と悪名高い超天篇だったため、事前評価ではGRクリーチャー関連カードに話題を奪われがちだったが、対戦環境では登場直後から【レッドゾーン】や【サンマックス】で使用されていた。
2021年、王来篇で《禁断英雄モモキングダムX》が登場し、【禁断スター退化】が考案されると、《モモキングダムX》と《怒りの影ブラック・フェザー》等のスーサイド要員を同時に場に出す手段に使われた。
時は流れて2023年秋、【青赤マジック】が環境に進出すると、3ターンキルや溜めるプランに関与する札として一気に知名度を高めた。3コストマジックにスピードアタッカーを付与して即座に革命チェンジに繋げることは勿論、革命チェンジで出てきた《芸魔隠狐カラクリバーシ》や《芸魔王将カクメイジン》の呪文踏み倒しでこの呪文を唱えれば、手札や墓地の《ファイア》が尽きない限り、盤面を増やしながら何度でも攻撃できるという極悪コンボで環境トップの座を欲しいままにした。
その後、コンボや速攻デッキでの実績や、【赤青マジック】が環境を支配していたことを踏まえてか、2024年8月に殿堂入りした。
パーフェクト呪文の殿堂入りは《生命と大地と轟破の決断》に続き2例目。直近でDM23-SD3『スタートWINデッキ 革命・アメイジン・マジック』に一枚挿しで収録された他、パックでも銀トレジャーと金トレジャーの両方で再録されてから期間をそこまで空けずの殿堂入りだったため、「残当」と言う意見が大多数を占める一方で、金トレジャー版を4枚揃えたデュエリストたちの悲鳴も散見された。
活躍
デュエル・マスターズ!!
第48話の切札ジョーvsボルツ戦でボルツが使用。《U・S・A・ELEKI》を踏み倒し、スピードアタッカーを付与した。
デュエル・マスターズWIN 決闘学園編
第24話・第25話の最上川イッサvs斬札ウィン戦(2戦目)にてイッサが使用。
《芸魔王将カクメイジン》のアタックトリガーで唱えた。