オラクル(デュエル・マスターズ)
おらくるきょうだん
エピソード2「ホワイト・ゼニス・パック」で初登場した種族。
アウトレイジとは対立する関係にある。
全体的に宗教色を強く持つ種族。背景ストーリー及びアニメ・漫画でも宗教団体としての面が強い。
神人類ヨミをトップとする集団で、主にゼロの力を崇拝している。
命名ルール
命名ルールは「○○の(階級名)~」階級を持たないオラクルは「○○(の)~」。
それぞれに由来があり
■光:衣類・繊維類
■水:煮込み料理や飲料、液体調味料
■闇:香辛料・甘味料・薬草
■火:妖怪
■自然:植物や地名
■無色:神話・宗教関連(特に仏教)
となっている。多色の場合はいずれか、もしくは両方の命名ルールが適用される。
教皇や大司教と言った教団幹部等の、背景ストーリー上で重要な役割を担うクリーチャーは、文明に拘わらず無色オラクルやオラクリオンに近いネーミングが用いられる傾向にある。
また、オラクルにはその役割によって階位が存在し、階位持ちのオラクルはそれが冠詞に含まれている。また、その階位によって能力にもある程度括りがある。
現在登場している階位とその役割は以下の通り
カノン
オラクリオンのプロトタイプで、信仰を集めるための偶像。いわゆる現人神。
オラクリオンの開発成功により、その後は廃止されている。
カードとしては、プレイヤーの手札に干渉する能力を持つ。ゼロ文明のカードのみ存在する。
インガ
ゴッドあるいはゴッド・ノヴァ OMGをサポートする。《交錯のインガ キルト》は例外的に「イザナイ」をサポートして間接的にゴッドをサポートする。
シンリ
不明。該当するのは《舞踏のシンリ マクイル》のみ。無色のブロッカーであった。
マントラ
DMR-10『デッド&(エンド)ビート』ではヨミが消滅し、教団が崩壊。
「ゼロ(と神)の力を信じる」派と「オラクルの教義そのものを信じる」派の二つに分裂した教団を、それでも維持したいという有志が自らに与えた新たな階位。
カードとしても、これまでありそうでなかった、オラクルを専門にサポートする能力を持つ。
《「無情」の極 シャングリラ》と《超絶奇跡 鬼羅丸》との、ゼニス同士の最終決戦からしばらく。ゼニスは消え去ったものの、ゼロの力はいまだ世界に残留していた。そして、その力を自分たちのために活用しようとするものが現れた。それが「オラクル教団」である。
オラクル教団はシャングリラを至高神と定義し、その最終決戦を神話として掲げた。そして「沈黙」と「停滞」を教義として定め、ゼロの力を用いて世界を復興させたのである。
オラクル教団が支配し、平穏と言う名の停滞と堕落に包まれた世界。そんな世界を不服とし、自由を求める集団が現れた。
それがアウトレイジである。
アウトレイジを恐れるオラクルは教祖であるヨミを筆頭に、かつての支配者「ゴッド」にゼロの力を与えて復活させゴッド・ノヴァへと進化させた。そして、その功績により《神人類ヨミ》と呼ばれるようになったヨミと共に、神の力を用いてアウトレイジとの戦争に突入する。
最終的にアウトレイジとの和解が成立し、互いを尊重して生きていく世界が実現した。
他の並行世界では、世界の平定に成功して無個性な世界を構築したり、至高神の内訳も異なる場合もあれば、《龍世界ドラゴ大王》にあっという間に蹂躙されて壊滅する等、様々な未来を迎えている。
また裏オラクルの教祖、魔壊業皇デストピアはこのDS世界に旅立っており、罪から悪魔龍を生み出す力には何らかの秘密が隠されているらしい。
並行世界のひとつである新章デュエル・マスターズの『十王篇』では、《貴様の罪のジャッジメント》が久々のオラクルとして登場。
こちらは月光王国の一員として活動しており、教団以外での活動が許されている模様。二つの特殊種族を併せ持っていることなどから推測するに、宣教師のような役職なのかもしれない。
歴史を冒涜するディスペクター戦後の『龍の歴史』と『鬼の歴史』による決戦時に、コットンが教典に記されていない鬼の歴史に驚愕している為、『王来篇』の時代でも信仰は続いている模様。
スマートフォン向けアプリ『デュエル・マスターズ プレイス』ではすべてのカードにフレーバーテキストが記載されたことで、オラクル教徒の心理描写や布教活動についても掘り下げられている。が、その実態はあまりにも露骨かつ圧が強いという有様で、まるで悪徳宗教やカルト宗教のようにも見える。
曲がりなりにも幸福や平和のために尽力していた背景ストーリーとは違い、アニメ『デュエル・マスターズ ビクトリーV3』では完全に悪役として描かれている。
超古代から蘇ったクリーチャーで、世界の支配を目論んでいる。かつて同じように世界を支配しようとしていたようだが、アウトレイジ達によって「オラクルの書」に封印され、自らを封印の楔としたアウトレイジ達と共に、現在まで眠りに就いていた。
第11話によると、恐怖に反応する模様。
アニメにおける組織としてのオラクル教団は第16話でのヨミの消滅を以って事実上壊滅。以降はオラクルの書の影響で実体化したクリーチャーに敵役を譲ることとなり、オラクル教団の残党は第22話でゾロスターがほんの数秒姿を見せた程度。しかし、第25話ではゾロスターが再び暗躍を開始。
第31話ではマントラ派のバラモンとオラクリオン派のデトロイト・テクノが登場。第35話では零もオラクルと化し、ストーリーに大きく絡んでくる。
第47話でイズモが倒されて零が蘇生。
最終話直前の第49話ではヨミが復活し、ゾロスターと共に今度こそ世界を支配しようと目論むが、勝太達の前にまたしても潰えた。