勝利と殿堂の栄光を君に!
15年続く決闘の歴史。その眼に焼き付けよ。
超克せし伝説龍が、今ここに顕現せり!
もう痛みも…、なにも感じない……。だが勝舞…、見ろ。父ちゃんの勝ちだぞ……。 — 切札勝利
—『デュエル・マスターズFE』4巻より
CV:高橋伸也(デュエル・マスターズ_プレイス)
カードとしての能力
ボルメテウス・サファイア・ドラゴン |
VR |
火文明 (10) |
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 11000+ |
スピードアタッカー |
パワーアタッカー+3000 |
T・ブレイカー |
このクリーチャーがシールドをブレイクする時、相手はそのシールドを手札に加えるかわりに、持ち主の墓地に置く。 |
※プレミアム殿堂→殿堂入り(2015年9月19日に格下げ)→制限解除(2020年12月18日に解除)
概要
かの悪名高き無双竜機ボルバルザークの後釜として現れた極悪クリーチャー。T・ブレイカーに加えシールド焼却能力、さらにはスピードアタッカー持ちと色々とぶっ飛んでいた存在ではあった。しかし召喚コストが10と高く簡単には召喚出来ない為、母なる大地や転生プログラムといったコスト踏み倒し呪文で場に出す戦法が発売前から模索されていた。
特に初期のサファイアデッキとして有名なのが、大勇者「ふたつ牙」を入れマナブーストを一気に行う通称「牙サファイア」と呼ばれるデッキであり、メタゲームにおけるサファイアの地位を確立したデッキでもあった。
ところが牙サファイアは後にサファイアによって喰われる事となる。牙サファイアを喰らいつくしたそのデッキこそが通称「茄子サファイア」と呼ばれるデッキであり、ダンディ・ナスオとインフェルノ・ゲートのコンボを使用したサファイアは、牙サファイアより早く転生サファイアよりも確実にサファイアを出せると言う事で一気にトップメタに躍り出た。
しかし、茄子サファイアすら境地に追い込むデッキが誕生する事となる。それは「除去サファイア」というデッキであり、コントロール型デッキのフィニッシャーにサファイアを入れたもので、茄子サファイアに対し有利に立ちまわれると言う事でトップメタ入りを果たす。ただし、この除去サファイアは四色で組まれるデッキで運用がとても難しいデッキだった為、茄子サファイアが完全に姿を消す事はなかった。(ここで言う除去サファイアは二代目であり、初期の除去ボルバルにサファイアを入れたタイプの除去サファイアとは別のデッキである)
このカードがトップメタに躍り出た理由としてスピードアタッカーとシールド焼却能力が噛み合い過ぎていた事、そして当時無制限だったコスト踏み倒し呪文によって10マナも払う事無く1ターンに複数のサファイアを出せた事が上げられる。
また、メタ的な話をするとこのカードが実装された転生篇は、デュエマの第1次暗黒期の幕開けでもあり、この章では今まで優遇されてきたドラゴン等を始めとする種族のほとんどが廃止されてしまった上に本章以降に実装されたカードの多くは単体でのカードパワーが非常に低かった為、「わざわざ弱いカードでデッキを組むよりこのカードを中心にデッキを組んだ方が強い」と言った様な風潮が出来てしまい結局、後にサファイアマスターズと呼ばれるこのカードを使用したデッキばかりが溢れてしまう環境になってしまったのである。
登場以来トップメタに居座り続けたサファイアであるが、2007年に殿堂入りを介する事無く一気にプレミアム殿堂に指定されてしまい、1年以内という短すぎる活躍を終えたのだった。
しかし、各種コスト踏み倒し呪文の規制、インフレによる「出せば勝負が決まる」レベルのフィニッシャーの登場等でサファイアの脅威は相対的に薄れたとみなされた為か、2015年9月19日付けでの殿堂入りへの格下げ、そして再録が発表された。デュエル・マスターズでの禁止カードの制限カードへの緩和は初である。
時は流れ2020年12月。遂に殿堂入りも解除され、デッキに4枚投入出来る時代が再び到来してしまった。しかしながら13年という長い時間は新たなるボルメテウスの系譜の誕生には充分すぎた。T・ブレイカーはこのクリーチャーの専売特許だが、本家本元のボルメテウス・ホワイト・ドラゴンはツインパクト化、GS化が行われた上に専用サポート呪文希望と勝利の伝説やボルメテウス・ホワイト・フレアの登場により大幅な強化を受け、即効性に関してもデーモン・コマンドの力を得た登場時効果で相手クリーチャーを破壊可能なボルメテウス・ブラック・ドラゴン、サイバーコマンドの力を得たスピードアタッカーかつブロックされないボルメテウス・蒼炎・ドラゴン、陽炎の守護者ブルー・メルキスとの融合によってEXライフによる耐性とパワード・ブレイカーによる打点強化を持つ白蒼混成 B・W・M達の登場や、焼却以外の方法でトリガーを封じるクリーチャーの増加によって、サファイアの立場は厳しいものとなっている。
デュエル・マスターズ_プレイスでは
第6弾「超獣の転生 -INVINCIBLE RAGNAROK-」でレアリティがスーパーレアになった以外TCG版と全く同じ能力で収録した。(しかもデッキに4枚入れられる。)
実装が発表された時はtwitterでトレンド入りしたぐらい話題になった。
ランクマッチではカチュアシュートや除去コントロールに採用されている。
とはいえ今の所「サファイア系統のデッキが一強」ではなく、普通に強いぐらいの状態である。
上記の殿堂解除もこういった背景が関係していると思われる。
環境では上記のカチュアシュート以外にも、4C天門などの幅広いデッキで第7弾環境までTier1で活躍してきた。
しかし第8弾環境では、インフレが進みシールドを焼却したところで相手の場のクリーチャーを除去できないと負けという環境にシフトしてしまい、新たに登場した竜極神ゲキ&メツにフィニッシュ力で負けるため、今のコントロールのトップ「5C天門」にはサファイアを入れない方が主流となってしまった。
逆に言えば割ったシールドからS・トリガーを大量に踏まない限りブロッカーをならべていれば基本勝てるということなので、7弾のトリガーを封じないと勝てない環境から少々本来のデュエマらしい環境に戻ったともいえるのかもしれない。
関連タグ
神青輝 P・サファイア(オラクリオンとしてリメイクされた派生クリーチャー)
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