カードとしての能力
ボルメテウス・剣誠・ドラゴン P(R) 火文明 (8)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/サムライ 8000
G・ゼロ−バトルゾーンに自分のサムライが5枚以上あり、自分の《ボルメテウス・剣誠・ドラゴン》が1体もなければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
このクリーチャーが攻撃する時、相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体破壊してもよい。
バトルゾーンにある間、このクリーチャーは名前に《ボルメテウス・武者・ドラゴン》を追加する。
概要
『スーパーデッキ・クロス』という構築済みデッキの一つである、DMC-45『BATTLE of YAMATO魂』(これについての説明は後述する)で登場したクリーチャーで、ボルメテウス・ホワイト・ドラゴンの派生カードであるボルメテウス・武者・ドラゴンのサムライ版。
コストが2増えて、8コストになった代わりに、G・ゼロでコスト踏み倒しが可能になった。条件はバトルゾーンにサムライが5枚以上且つ自分のバトルゾーンに、他のボルメテウス・剣誠・ドラゴンが1体もいない時である。
攻撃する際に、元となった武者の方は自分のシールドを1枚墓地へ置かないといけなかったが、こちらの場合は、無条件で相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体除去することが出来る。
また、バトルゾーンにある間は、名前に『ボルメテウス・武者・ドラゴン』を追加するため、コスト軽減&シールドの補充を行うムシャ・ルピアや、コスト軽減&コスト0でクロスしつつスピードアタッカー付与を行う竜装 ザンゲキ・マッハアーマーのサポートも受けられる。
G・ゼロの条件に(サムライを5枚以上+)別のこのカードが存在していないことを指定しているため、バルケリオス・ドラゴンのような大量展開は不可能になっている。しかし、前述の竜装 ザンゲキ・マッハアーマーを使えば、自身を含むドラゴンとサムライをスピードアタッカーにすることが可能。
また、サムライ5枚という条件なので、実はサムライのクロスギアも含まれている。侍流ジェネレートを使えば、簡単に並びやすいだろう。
何気に種族にサムライを持つタマシードも対象になる。そのため、種族にサムライを持つS・トリガーの除去カードであるボル武者の炎霊も対象になる。サムライデッキを作りたいが、S・トリガーを増やしたい人は、そのカードも候補になるかもしれないだろう。
近年では、サムライのコスト踏み倒しを持つサムライ・メクレイド5がある関係で、このクリーチャーとの相性が良い、DM23-EX1 「大感謝祭 ビクトリーBEST」に収録される予定の竜牙 リュウジン・ドスファングなども登場している。
リュウジン・ドスファングは、自身のサムライ・メクレイド5で別のリュウジン・ドスファングをコスト踏み倒しすることが出来るため、場合によっては、複数のリュウジン・ドスファングが並び、このカードのG・ゼロを狙いやすくすることが出来る。リュウジン・ドスファングをジェネレートすることが出来る侍流ジェネレートも、リュウジン・ドスファングと同じパックに収録されるボルメテウス・武者・ドラゴン「武偉」や、超次元ゾーンから次元のスカイ・ジェットを出すことが出来るため、手札にザンゲキ・マッハアーマーが無い場合でも、スカイ・ジェットを代用にして使うことが出来るアクア・ジゲンガエシなどが存在している。
サムライを5枚並べて、このカードをG・ゼロで召喚。そして、竜装 ザンゲキ・マッハアーマーにクロスして、そのまま一気に決着を付ける切札級のカードなので、サムライクロスギア(やボル武者の炎霊)を多めに入れたビートダウン型のサムライデッキに入れればデッキの主力として活躍してくれるだろう。
最速3ターン目に出す方法
ちなみに、DM23-EX1 「大感謝祭 ビクトリーBEST」に収録されるボルメテウス・武者・ドラゴン「武偉」、竜牙 リュウジン・ドスファングの登場によって、最速3ターン目にボルメテウス・剣誠・ドラゴンを出すことが可能になった。
- 3ターン目にボルメテウス・武者・ドラゴン「武偉」を召喚(マナチャージやコスト軽減を使えば簡単に達成できる)。
- ボルメテウス・武者・ドラゴン「武偉」の侍流ジェネレートでリュウジン・ドスファングを出す。
- リュウジン・ドスファングのサムライ・メクレイド5で、聖獣ピュアイカズチを出す。
- 聖獣ピュアイカズチの効果で、2枚目のリュウジン・ドスファングを出す。
- 2枚目のリュウジン・ドスファングのサムライ・メクレイド5で、モノノフ・ルピアを出す。
- モノノフ・ルピアの効果で、山札からボルメテウス・剣誠・ドラゴンをサーチ。
これによって、バトルゾーンに5枚のサムライ(ボルメテウス・武者・ドラゴン「武偉」、リュウジン・ドスファング2枚、ピュアイカズチ、モノノフ・ルピア)が並ぶので、最速3ターン目にボルメテウス・剣誠・ドラゴンを出すことが出来る。
BATTLE of YAMATO魂
このカードが初登場したのは、前述したように、DMC-45『BATTLE of YAMATO魂』である。……しかし、この構築デッキは、様々な欠点が多く存在し、最弱のスーパーデッキと評価されてしまった。このカードはかなり強かったが、逆にデッキの内容があまりにも残念な内容になっていた。
前述したように、このカードを活躍させるためには、種族にサムライがあるカードを大量に入れないといけない。しかし、前述のデッキで種族にサムライを入れているカードは、全40枚の内、21枚と少ない(しかも、その内の1枚、龍刃ヤマト・スピリットは進化クロスギアである。なお、これは当時の時の枚数で、後に裁定変更でボルシャック・大和・ドラゴンの種族にサムライが追加されて、合計23枚になったが、それでもかなり少ない)。
そのため、このままの状態で使おうとすると、簡単にこのカードのG・ゼロの条件を満たしにくい。
それ以前に、このカードは1枚しか入っていない。もちろん、竜装 ザンゲキ・マッハアーマーも収録されていない。
おまけに、種族にサムライを持っていないので、武装剣心シシオウ(サムライのクリーチャーパワーを上昇させる)の効果の恩恵を受けられないなど、シナジーの低さが目立つ青銅の鎧が何故か収録されている。この枠は他の種族にサムライを持つカードを入れるべきだったのだろうに……。
ここで紹介した事例以外にも、数多くの欠点が目立ってしまい、同じく発売されたDMC-46『Arcadias騎士団』(あちらは有力なカードの再録が多かった)と比べても、カードパワーの差に開きがあった。
おまけに、これに収録されている地獄スクラッパーのイラストでは、パワー5000以下しか除去出来ないのに、範囲外であるはずの天雷の聖霊ユリウスが破壊されているというミスもある(イラストをよく見ると、地獄万力の看板がかけられている。そのため、開発当初は《地獄万力》を収録する予定だったのかもしれない。ただ、このデッキは上記で説明したように、かなり使いにくいデッキであったため、もし前述の地獄スクラッパーの登場によって、使用率が下がっていた地獄万力の方を収録してしまったら、売れ残りが確実になっていた可能性があったかもしれない)。
この反省もあるのか、エントリーデッキ2010の一つであるDMC-59『武者見参』では、このカードは2枚収録され、さらに前述のザンゲキ・マッハアーマーも収録されている。但し、こちらでは種族にサムライを持つカードは19枚しかない。
現在ならタカラトミーモール限定販売であるが、DMPCD-02『デュエマプレイス・コラボデッキ 竜装の武者&魔弾の騎士』を購入した方が良いだろう。なんとこちらでは、40枚全てがサムライクリーチャーorサムライクロスギア(実はこの中に、種族にサムライを持っていなかったボルメテウス・武者・ドラゴンがあるが、そのカードもボルメテウス・武者・ドラゴンP'Sに変化して、サムライを持っているため、こちらもサムライクリーチャーとして扱われるようになった)であり、このカードはやはり2枚だけの収録だが、簡単にG・ゼロを狙いやすくなっている。おまけに、このデッキを買うと、ナイトのデッキも入手することが可能。
そのため、このカードの強さを確かめたいなら、DMPCD-02を購入した方が良いだろう。パックで集めたいなら、前述のDM23-EX1もオススメである。
余談
DM23-EX1で再録された際にレアリティが設定された。ちなみに、レアリティはまさかのR(レア)である。
デュエル・マスターズ プレイスでは、効果はそのままで、レアリティがSR(スーパーレア)になって、DMPP-10EX「魔帝剣征 -BATTLE OF GLORY-」に収録。前述のDMPCD-02『デュエマプレイス・コラボデッキ 竜装の武者&魔弾の騎士』でカードゲーム版にも登場したモノノフ・ルピアと共に、【剣誠・ドラゴン】デッキで活躍してきた。
ちなみに、「ボルメテウス」の名を持つカードでは、シールドを墓地に置かない初のカードである。