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手段の目的化

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しゅだんのもくてきか

結果へと向かう「過程」を重視しすぎるあまり、結果が二の次になる事を差す用語。

概要

本来物事にはなにがしかの結果というものが存在する。始まりがあれば終わりがあるようにである。

結果が存在する以上、その間を繋ぐ過程というのも当然生じる。これも当然のことである。

過程を疎かにしていては当然結果には辿り着かない。ゆえに、本来望んでいた結果_目的へと向かうためには、過程をこなすための手段が必要となる。

しかし、手段に気を取られすぎるあまり、その手段に目が行き過ぎて本来の目的を失念してしまう事も、残念ながら人間には非常によくある事である。

こうした現象のことを手段の目的化という。または自己目的化とも言われている。

特に支配欲が強い独裁者タイプの人間が手段を目的化させやすい傾向にある。特にフィクションの場合、世界征服を目指すだけで世界をどうしたいかまでは語られないことが多い。

目的の手段化

まれに目的が手段化するケースもある。

こちらは主に身内などの死を美談に利用するケースに見られる。

最初こそは本当に哀悼の意を表した真面目な「目的」だったが、時の流れはどんどんその悲しみを薄れされるもの。そうなると次第にその人物に何か不祥事が発覚した時、それを誤魔化すための明確な「手段」と化してしまうのである。

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