概要
『F-ZERO GX/AX』から登場。本作のストーリーモードにおける黒幕でもある。
創造主(ストーリー最終章で登場するスタッフゴースト)が作った『最高傑作』である操り人形。死ぬ度に体の部品を交換する行為を繰り返した結果、不死身になった上に時空を自在に移動可能となった。『GX』の4年前の大事故後にパイロットが複数失踪する事件の容疑者として時空警察から追われている。
主人公キャプテン・ファルコンが暮らす表の世界とは別次元の「裏世界」におけるF-ZEROグランプリ覇者で、レーサーとしてのテクニック以外に強力かつ不可解な能力を有する悪のカリスマ。前作『F-ZERO X』から登場しているブラックシャドーも実は彼の配下に過ぎないことが発覚した。
本編では、前回の大会(『F-ZERO X』)でキャプテン・ファルコンを血祭りに上げ優勝を手にするどころか逆にコテンパンに打ちのめされ、しかも優勝までされてしまうという大失態を演じたブラックシャドーを締め上げ、次に開催されるグランプリで優勝しなければ命はないと脅迫。ブラックシャドーもそのために、邪魔者であるファルコンを今度こそ亡き者にしようと様々な謀略を巡らせることになる。デスボーンがここまで優勝に固執するのは、優勝賞品であるチャンピオンベルトに秘められた絶大な神秘的パワーが目的である。表裏それぞれの世界のベルトを合わせることで、銀河系をも一瞬で消滅させる力を発揮するといわれ、自身が既に手にしている陰のベルトと、ブラックシャドーが持ち帰るであろう陽のベルトを合わせ、その絶大なパワーを元に宇宙を掌握することを目論んでいた。
しかし結局、ファルコンはブラックシャドーの罠をかいくぐり予定通りグランプリに参加し、ついには優勝。これに怒ったデスボーンは、ブラックシャドーに制裁を与える形でとうとうファルコンの前に姿を現した。ベルトを手にしたファルコンに対し、お互いの持つベルトの所有権をかけ勝負を挑み、自身のホームである裏世界のコースで1対1のレースを行った。ファルコンが勝利すると、敗北したことに動揺してハンドリングを誤りコース外の火の海の中に転落、そのまま消息を絶った。
このストーリーをクリアすると、メインのグランプリモードで操作キャラとして使用できるようになる。グランプリ優勝のヒーローインタビューでもストーリー同様の恐ろしい形相と言動で進行役のMr.ZEROを震え上がらせていた。ドン・ジーニー同様サインを頼んでも拒否される。
…しかしその一方で、下記の専用EDでは自身が主役の映画を見ながら大興奮し、周囲の客からドン引きされて距離を置かれるというシュールな姿が描かれた(どうやって食べるのかは不明だがポップコーンまで持参している)。また、ストーリーモードでは配下として描かれていたブラックシャドーのEDでは、ストーリーOPシーンのNG集が公開されており、自分のせいで怪我をしたブラックシャドーに対してヘコヘコと頭を下げ、ブラックシャドーの方も心配するデスボーンの手を乱雑に払い除けたりと、本編とは真逆の力関係と思しきやりとりがみられた。
因みに名前の「デスボーン(Deathborn)」は死を意味する「Death」と誕生を意味する「Born」にそれぞれ由来し、その名の通り過去3回死亡し復活した過去を持つ。
搭乗マシン
マシン名 | ダークシュナイダー(DARK SCHNEIDER) | 重量 | 2,080kg |
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性能評価 | ボディA/ブーストB/グリップD | マシンナンバー | 無し(00と表記されることも多いが、実際はマシンにナンバーが描かれていない) |
エンジン | DS021P×3 | 製作者 | 不明 |
重量級で旋回性能と加速性能が悪いが、表示上の性能に反してグリップが失われ辛く挙動も素直なため重量級マシンの中では扱いやすい。ボディも硬く接触に強いため初心者に向いている。表示上の性能よりも最高速やブーストはほとんど並みなので速度は伸びにくい。加速寄りに設定すると、最高速が僅かに低下する代わりに加速がかなり改善され、性能がマイルドになって操作性が向上する。
性能表示の偽りが多い『GX』の例に漏れず、このマシンはセッティング毎の最高速度に偽りがあり、最高速89%(目盛り4つの一歩手前)の方が最大最高速よりも実際の最高速度が速いのである。それだけでなく、最大最高速は加速性能とブースト及びダッシュプレート後の速度維持能力が大幅に落ち、コーナーリング時の減速も大きくなってしまう為、地雷セッティングと化している。
有志の検証(YouTubeより) → https://www.youtube.com/watch?v=UfHCnWzfknE
なお、最大加速セッティングは1000km/hを超える高水準でバランス型マシンの標準セッティングと、標準セッティングはバランス型最大最高速とそれぞれ同等の性能である。
余談だが、このマシンには盗難対策の為にパイロットのデスボーン以外の者が乗った場合ハンドルから毒針が発射されるという罠が仕掛けられている。
『F-ZERO ファルコン伝説(ゲーム、アニメ共)』『F-ZERO CLIMAX』にこのマシンは登場しない。
アニメ『ファルコン伝説』でのデスボーン
CV:若本規夫(加工音声)
F-ZEROレースを運営するF-ZERO委員会代表として登場。しかし、その実態はブラックシャドー率いる「ダークミリオン」との繋がりが噂される謎多き人物。ブラックシャドー、ドン・ジーニーと結託し委員会本部に拉致した主人公リュウ・スザクをリアクターマイトの力で記憶を消去させようとしたが、正体を偽り「バーサーカー」としてドン・ジーニーに従事していたキャプテン・ファルコンによってリュウを救出されてしまう。その後も高機動小隊の尾行を尽く退いていた。
ダークミリオンの本拠地では、リュウに対し「自身はダークミリオンに送られた銀河連邦のスパイ」「ドン・ジーニーを宇宙艇へ追い詰めたから協力してほしい」と話すがこれも嘘(宇宙艇には時限爆弾が仕掛けられていた)であり、その正体はドン・ジーニー共々、ブラックシャドーの変身した仮初の姿(ブラックシャドー曰く「影」)であったことが発覚した。即ち、F-ZERO委員会そのものがブラックシャドーに乗っ取られていたのである(ただし、ドン・ジーニーが明かした通り最初から乗っ取っていたわけではなく、作中後半の不審なレースが開催されだしたあたりから掌握されていたものと思われる)。
テーマソング
イントロで不穏な音程が流れ、Aメロからは一気に威圧感のある曲調になる。