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注意

※この記事は『デジモンセイバーズ』の重大なネタバレを含みます




おやおや、DATSのみなさん随分と苦戦してるようですね…助けてあげましょう。この私に感謝してください…イッツ・ショータイム!



CV:菊池正美


人物像

国家機密庁に属する白衣と眼鏡が目印の怪しげな人物で、かつてのデジタルワールド探検隊の一員にして大門大の父である大門英博士の助手を務めたデジモン研究者の一人。

第21話にてデジタルゲートを開き人間界(リアルワールド)に攻め込んできたデジモンの軍勢をデジタルワールドに追い払い、第22話にてDATS日本支部メンバーの前に姿を現した(名前とシルエットだけならそれ以前の話にも登場している)。

デジモンの存在を恐れる国家機密庁長官の羽柴からは信頼を置かれていると同時に、功を急かしがちな彼を上手く往なしつつ的確な助言を献上している。

自らを『デジモンオタク』と称してDATSのデジモンたちにアプローチをしかけるが、動物アレルギーを患っているのか近くにデジモンがいると立て続けにくしゃみを出している。













「フフフフ…『ともだち』ですって?冗談も休み休み言ってください。

 デジモンは人間に害を及ぼす『デンジャラスな生物』なのです」


はっきり申し上げましょう。私の目的は、デジモンの完全抹殺!



その本性は非常に臆病で神経質かつ極めて排他的な思想の持ち主にして、作中の7年前におけるデジモン大殺戮事件を起こした張本人であり、いわば本作における『全ての元凶』ともいえる存在であった。



来歴

大門英の助手時代(作中における10年前)

超生物学者であった英の助手をしていた頃、共にデジタルワールド探検隊に参加。

しかし倉田の不用意な行動(ランクスモンと鉢合わせて恐慌し銃を発砲してしまった)がきっかけで探検隊は何日もデジモンたちに追われ続けることとなってしまう。

最終的には逃げ込んだ先の無限氷壁でサーベルレオモンに見つかってしまったことで、強制的にデジタルゲートを開く『時空振動爆弾』を爆発させた。かくしてデジタルワールド探検隊は、自ら仲間たちを逃がすため、1人サーベルレオモンの前に立ち塞がった英を残して人間界に帰還したのであった。


後にこれを「地獄のような日々」だったと語るが、これは倉田が英の「銃を捨てろ!」という警告に従わず、ランクスモンに発砲したことが原因である。無論、未知の生命体であるデジモンに恐怖を感じてとっさに発砲してしまったという面もあるため、この件に関しては完全な自業自得とは言い難いかもしれないが、これ以降倉田は自身の非を棚に上げてデジモンを「人間に害をなす抹殺すべき存在」と一方的に決めつける。

その純粋なデジモンたちへの憎悪や恐怖以外にも、「デジモンは皆殺しにすべき」と英に意見した際、「君は臆病者だ」と諭され、その思想を否定されたことを逆恨みしたこともあってか、後に幼年期デジモンたちも含めた無辜のデジモンたちを多数虐殺する狂気じみた行動に走ることになる。



人間界帰還後(作中における7年前)

探検隊のメンバーだった湯島浩薩摩廉太郎によって設立された『DATS』がデジモン保護に勤しむ中、自身もまた対デジモンの研究を進めていた。捕らえたデジモンを使って数多くの実験を繰り返す中、対デジモン用兵器となる人工デジモンギズモン』と制御用デジヴァイスの開発に成功し、兵士たちを引き連れて再びデジタルワールドへと侵攻。野口郁人(イクト)の育て親であったユキダルモンを含む多くのデジモン達を抹殺するも、駆けつけたメルクリモンの前にギズモン部隊は全滅。

メルクリモンに追われる中、時空振動爆弾を起動してデジタルゲートを開き、逃亡。この時に配下の兵士たちを見殺しにしているが、これは奇しくも自らサーベルレオモンの囮になって倉田や薩摩たちを逃した英とはまさに正反対の行動である。


このような倉田の凶行がきっかけで、いったんは英との「拳での語り合い」を通じて人間との共存を目指していたメルクリモンも一転して人間を信用しなくなり、バンチョーレオモンや「ロイヤルナイツ」の1体であるクレニアムモンとの出会いを通じ、「デジタルワールドの神」であるイグドラシルとの謁見を実現させていた英も、イグドラシルによって投獄されてしまう。


現代における動向

メルクリモンから敗走した後も対デジモン研究を続けており、ギズモンや時空振動爆弾、さらには人間とデジモンを融合したデジモン人間=バイオデジモンを完成させ、着々と自らのデジモン抹殺計画を進めていた。


ギズモンの試運転でサーベルレオモンを仕留めた後、羽柴に「和平交渉に向かうべき」と進言し、DATSに護衛を要請。

こうして部下たちとデジタルワールドに赴き、無限氷壁内部にたどり着くとDATS実動メンバーの前で本性を露わにした。

完成させたギズモンを用いてメルクリモンの討取に成功しそのままDATS実動メンバーと交戦。

人間界への帰還後は羽柴に取り入るとデジモン脅威論を煽ってDATSを解体。

そして軍勢を率いて聖なる都=エルドラディモンの陥落を目指しデジタルワールドへ侵攻を開始した。

DATS実動メンバーおよびエルドラディモン陣営との戦いでバイオデジモン3人衆が次々に撃破されていく中、時空振動爆弾でエルドラディモンをリアルワールドに転送。この時、エルドラディモンの巨体は横浜市街地(みなとみらい近辺)真ん前の海に落下する形となったため、それに伴って発生した大津波が横浜市街地に押し寄せ、甚大な被害をもたらした。

しかし事情を知らない人々はそのような倉田の策謀も知らず、未知の生命体であるデジモンたちに恐怖を覚え、人類にとってはそれを排除せんとする倉田がまるで正義の科学者にように映っていた。

そしてコウキバイオダークドラモン)に大とシャイングレイモンを足止めさせつつ、ギズモン大隊を巨大な槍型ユニット『ジャベリンズコア』に集合させて完成させた決戦兵器『ギズモジャベリン』でついにエルドラディモンは陥落。

生命エネルギーの確保と世論を味方につけることに成功した倉田は、計画の最終段階へ向け次の行動に移るのであった。


計画の最終段階へ向けて


私が、妹のリリーナちゃんを助ける……代わりに君は、その頭脳で私を助ける……公明正大な『取り引き』をしたいんです

ハァ…トーマ君、結局DATSのやり方では、被害を広げることにしかならなかったんですよ。君たちがその小さな正義感からやったことは、苦しみと悲しみしかもたらさなかった……違いますか?


トーマの父であるフランツ・ノルシュタインに掛け合い、娘のリリーナが先天性の難病を患っていることに目をつけた倉田は、彼女を診療しつつ完全な治療を施す条件(なおその『治療』とはリリーナをデジモンと融合させバイオデジモンへと仕立てあげるというものであり、爆弾付きチョーカーを着けていたのでいわば人質同然である)としてトーマに手を組むよう呼びかける。

トーマは当初は反発するも、大に対する劣等感と羨望や周囲に対する鬱屈とした感情が芽生え始めていたのもあってか言葉巧みに誘導されてしまい、倉田との協定を決めてしまう。

こうして倉田の手先となったトーマとガオモンは実働メンバーに襲いかかり、大とアグモンは怒りと憎しみに任せてルインモードを発動してしまうのであった…












計画の最終段階


必要なエネルギーは集まりました。これでベルフェモンを復活させることができる…!


私も、最初はそう考えていました。

ですが、ベルフェモンの力をも手に入れた私にとって、そんなものはあまりにもちっぽけな目標です…!

この力を以ってすれば、私はこの人間界を牛耳ることができる…!そう…私はデジタルワールドと人間界、ふたつの世界を束ねる王となるのです!


真の目的、それはギズモン部隊に集めさせたデジモンの生命エネルギーを使ってベルフェモンを育て上げ、2つの世界を束ねる『王』になることであった。


こうしてベルフェモンを復活・覚醒させ制御した倉田は、その圧倒的な戦闘力を以って横浜市に攻撃を開始。

駆けつけたDATSの面々をも圧倒したが、制御装置を開発したトーマがこれを破壊したことでベルフェモンが活動停止。


こうなれば、私自らがベルフェモンの『心』となりましょう


業を煮やした倉田は自らが一体化することによってベルフェモンをスリープモードからレイジモードへと覚醒させ活動を再開、増大した戦闘力で自分に一杯食わせたトーマとミラージュガオガモン含めてDATSを圧倒。


ハハハハハ、害虫の分際で私に向かってくるからこうなるのですよ

デジモンが仲間ですって?ハハハッ、害虫を仲間などとは…なんと馬鹿馬鹿しいことを!

ご存知の通り私がこれまで殺したデジモン…あなたのお仲間は、このベルフェモンを目覚めさせるエネルギー…すなわち私の野望を叶える糧となったのです

存在することになんの価値もない連中に私が『役目』を与えてあげたのです。感謝されこそすれ憎まれる理由などありませんねぇ


こうしてDATS相手に優位に立ち回る倉田だったが、上記の言葉に激怒した郁人がパートナーのファルコモンレイヴモンに究極進化させたことで形勢逆転。


そしてシャイングレイモンバーストモードと大に敗れた後、時空振動爆弾を発動させて逃走を図るも、その前に散々やりたい放題したためにズタズタになった次元の壁が崩壊したことで情けなく喚きながら異次元空間に呑み込まれるという末路を辿った(生死は不明)。

かくして「デジモンは人間に害をなす邪悪な生物」と一方的に決めつけ、無辜なるデジモンたちを多数虐殺した巨悪は、デジモンとの間に強い絆を結んだ人間たちの手によって屠られたが、次元の壁の崩壊により、人間界とデジタルワールドは相互に衝突して消滅する危機にさらされる。

そして、英の命を賭けた説得もあって、それまで辛うじて人間界への侵攻を思いとどまっていたイグドラシルもついに堪忍袋の緒が切れ、配下であるロイヤルナイツたちに人間界殲滅、人間の皆殺しを命令するのであった……


余談




  • 何かとヘイトを買っているキャラだったが、シリーズ構成の山口亮太曰く「倉田が最初に手を下すことになっただけで、いずれは別の誰かが同じことをしていた(要約)」としている。実際に倉田の部下は特に抵抗なくデジモンの抹殺を行っており、彼に同調するものは少なくはなかった。異種族間の共存の難しさを仄めかした存在といえるだろう。

  • 全ての始まりとなったデジタルワールド探検隊が結成されたのは、そもそも人間界における連続失踪事件と言う偶然が切っ掛けであり、遅かれ早かれ人とデジモンが出会うのは避けられなかった。そして本編の時系列では、人間に明確な敵意や悪意を持つわけではないデジモン達によってさえ町の破壊経済損失が起こっており、DATSの活躍がなければ人命に関わる事態になり得た。仮に大虐殺が無かった世界線で会話のできる者同士が話し合いを行えたとしても、少なくとも人間側は驚異になり得る存在と簡単にはわかり合えず、倉田に限らず過激な行動をする者が出た可能性を否定できないのである……。

  • 無印や02においても、人間界に侵攻して来た一部のデジモンが一般人を捕食しようとしたり、人質にする等デジモンの危険性が描かれており、平和的共存が決して容易ではないことが示されている。

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レイシスト ヘイトクライム マッドサイエンティスト


山木満雄:倉田と同じく、デジモンを「人に害をなす存在」と見なして駆除しようとしていた。ただし彼は人間界で問題起こすデジモンだけを駆除しようとしていただけで、デジタルワールドのデジモンにまで牙を向いた倉田とは異なる。


ホログラム・ゴーストデジモンゴーストゲームにおける一般人から見たデジモンの総称。ある意味倉田の主張が(一部だが)正しいと証明している………というかわりと洒落にならない事をデジモン側がしでかしている


デジモンアドベンチャーtri.:政府からデジモンが危険視され、とあるデジモンの出現に自衛隊が出撃している。

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