「さてと…俺の自伝に新たなページを加えるとするか…名付けて、『デジタルゲート大虐殺!』」
概要
倉田明宏の陣営に属するバイオデジモンの1人である金髪に青と黄色のシャツがトレードマークの不良少年。
短気かつ好戦的で残忍な性格で、スナック菓子を常食している。
フルネームは翼 聖(つばさ こうき)だが、作中ではフルネームで呼ばれることはなく、専ら「コウキ」と呼ばれていた。
大門大と同じく勝負事を好んでいるが、「弱きを助け強きを挫く」番長としての美学を持つマサルとは対照的に、無抵抗なデジモンたちを殺傷し、市街地で無辜の人々を平然と盾にするなど、雇い主である倉田と同様に勝つためなら卑怯な手も辞さないチンピラである。
元来から高い身体能力と腕前の持ち主だが、倉田によるデジモンとの人工的な融合によってそのパワーはさらに向上し究極体のメルクリモンやサーベルレオモンといった数々の強敵たちと戦いを繰り広げてきた大と生身で互角に殴り合えるほどになっている。
そのため相方2人と同様に自分たちは人間を超えた存在であることを自負していたが、第29話での敗北を喫して以来大(とパートナーのアグモン)を執拗に付け狙うようになった。
使用デジモン
共通して飛行能力を持ち攻撃的で、カラーリングは青を基調としている。
バイオサンダーバーモン
サンダーバーモンがベースのバイオハイブリッド体で、アーマー体ながら完全体レベルの実力を持つ。
詳しくは当該項目参照。
バイオダークドラモン
ダークドラモンがベースのバイオハイブリッド体(究極体)。
詳しくは当該項目を参照。
作中での動向
- 第27話
デジタルゲート内でDATS実動メンバーと交戦。
そのまま圧倒するも薩摩廉太郎とクダモンが駆けつけチィリンモンに進化したことで形勢逆転、最後は相方2人とともに放ったエネルギーの応酬でそのまま行方をくらました。
- 第28話
ジュレイモンが管理する嘆きの森に現れ、そのままDATS実動メンバーと交戦。
ジュレイモンを容赦なく甚振った。
- 第29話
前回の一戦以降、大への復讐心に燃えるようになり(と言っても逆恨みなのだが)相方2名からたしなめられている。
流れ者の岬にてDATS実動メンバーを追い詰めるも、彼らが究極のデジソウルを会得し究極進化を果たしたことで形勢逆転し撃破された。
- 第30話
究極進化したDATS実動メンバーに対抗すべく、相方2名とともに倉田によってさらなる改造を施された。
- 第31話
大への復讐心からか相変わらず苛立っており、スナック菓子の袋をポイ捨てしてはイワンにたしなめられていた。
- 第32話
エルドラディモン攻略の前線基地に乗り込んできた大とアグモンらを迎え撃ち、究極体デジモンと融合したこともあって大を一方的に叩きのめしていた。
(その最中でヤタガラモンを「クソガラス」と罵っている)
不遜なファイター、死闘の果ての末路(第33話)
「決着を付けようぜ、大門大」
倉田の策によってみなとみらいの目の前の海にリアライズさせられてしまったエルドラディモンの防衛に向かおうとする大とアグモンの前に立ちはだかり、バイオダークドラモンへ進化し最後の勝負を挑む。
横浜市街地を駆け巡り空中戦を繰り広げる中、大とシャイングレイモンに背後を取られるも、建造物と市民を盾にして必殺技『グロリアスバースト』を封じ優勢に立つ。
「それともうひとつ教えてやるよ。おめーらは攻撃できないが、俺はいくらでもできるんだよ!」
さらには建造物もろとも市民に攻撃をすることによって大とシャイングレイモンを揺さぶり、嘲笑とともに追い詰めていくが……。
「大門大、お前は無力だ。指を加えてエルドラディモンが消える瞬間を見ていろ。その後俺がゆっくりトドメを刺して…」
大「悪いが黙って見ているつもりはねぇ!何度倒されようが、俺は何度でも立ち上がってやる…何度でもな。可能性がある限り、俺は絶対あきらめねぇぞ!必ずてめえをぶっ倒す!」
再起した大とシャイングレイモンが『ジオグレイソード』を得たことで形勢逆転。
必殺技の『ダークロアー』でシャイングレイモンを街もろとも消し飛ばそうとしたがジオグレイソードで海に受け流されてしまい、鍔迫り合いの末に体を貫かれ敗北。
そのまま融合しているデジモンと分離し、シャイングレイモンに回収されて街中に横たわるのであった。
- その後
戦いが終結してから5年が経過した最終回のエピローグにおいて、ヘルメットを被らずバイクを運転し警官としてパトロールしていた淑乃から追跡されている様子が描かれている。
余談
- 相方2名と違い、コウキが倉田のデジタルワールド侵攻に加担した詳細な理由は作中で語られることはなく、2つの世界の未来をかけたDATSとイグドラシルの決戦においても彼だけデジソウルを放った描写が無かった。
- 3クール目における大のライバルにしてアンチテーゼとして立ち塞がった彼だが、中の人は同時期に放送されていた某カードゲームアニメの主人公を、マサルのパートナーであるアグモンの中の人はそのライバルキャラを演じていた。