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赤えい

あかえい

江戸時代の奇談集『絵本百物語』に記載される巨大怪魚。なお、同族と思われるオキナという名の怪魚についてもここで解説する。
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もしかして魚のアカエイ?

概要

江戸時代の奇談集『絵本百物語』に記載される巨大怪魚。原典では“赤ゑいの魚(あかえいのうお)”として記載されているほか、“あかえい”と表記される場合もある。


記述によれば体長が3里(約12km)を上回る巨大な魚で、背中に溜まった砂を払い落とそうと時折海上に現れるが、一見すると島の様に見えてしまう為、もし人が島と誤認して近付こうものなら、たちまち船を沈められてしまうとされ、次のような話が伝わっているという。


安房国(現在の千葉県南端)の島崎から出港した船が大嵐で遭難し海上を漂っていた所、近くに島を見つけた。


やれ助かったと安どした船乗りたちは早速島に舟を寄せて上陸したが、何処を探しても人がおらず、それどころか周囲を見渡せば岩場には見慣れない草木が覆い茂り、その梢には藻がかかっており、あちこちの岩の隙間には魚が棲んでいる。


2、3里(約10km前後)歩けども人家らしきものは一向に見つけることは出来ず、ならばせめて喉の渇きを癒そうと水たまりの水を飲もうとしたが、全て海水であった為、とても飲めるような代物ではなかった。


仕方なく助けを求めるのは諦めて皆船へと戻り島から離れると、その直後に今までそこにあった島は沈んでしまった。


後で知った事ではあるが、実は島だと思っていたのは、海上へと浮上していた赤えいであったという。


また、国書刊行会『竹原春泉 絵本百物語 -桃山人夜話-』に記載されている説話では“赤えいの京”という名前で紹介されており、それによると何隻かの漁船が大きな島を見つけ上陸したが、翌日にはその半分ほどの船が海へと流されてしまった。

漁師たちは慌てて残された船で脱出したが、そこは南海の見知らぬ国であったという。


後で分かった事だが漁師たちが島だと思って上陸したのは巨大な赤えいの背中で、知らない間に遠くの海に漂流していたのだった。


そのほか、林子平著の解説書『三国通覧図説』に蝦夷国(北海道)近海に生息する背中の広さが670丈(約200m)もある“鱝魚(アカヱイ)”という名の魚が紹介されている。


オキナ

『竹原春泉 絵本百物語 -桃山人夜話-』および橘南谿著の紀行文『東遊記後編』などでその記述がみられる巨大魚。

“ヲキナ”表記で紹介している文献もある。


記述によれば蝦夷の東海に生息しており、春に南の海へと渡った後に秋に戻って来るとされ、これが現れる際は雷鳴のような轟音が響くとともに大波が起こるとされる。


また、を餌としており、まるで全長が30~50mもある巨大鯨をを飲み込むか様に丸のみにして食べ、その体長は全身を目撃した者はいないが、2里~3里にも及び、稀に海上に浮かぶ姿を目撃した者の証言によれば、まるで大きな島々が連なっている様に見えるが、それすらも背中の至尾鰭がわずかに突き出ているに過ぎないらしく、この事からもいかに巨大な魚なのかを窺い知る事ができる。


ゲゲゲの鬼太郎

CV:西原久美子

初出は5期鬼太郎第51話「ネコ娘の東京妖怪見物」。

伝承と同じく島と勘違いしてしまう程に巨大な単眼エイの姿をした妖怪。

本作で登場したのは子供の個体だが、それでも目の部分だけでも鬼太郎たちよりも倍以上という圧倒的な巨体を持つ。


海底で永い間、静かに眠っていた間に自分の周りの海を人間たちが突貫工事で埋め立てた挙句に、背中の上にショッピングモールまでも建設したことにより完全に身動きできなくなってしまい、その苦しみから時折暴れて地震を引き起こしていた。


劇中では偶然、鬼界ヶ島から東京見物にやって来ていたミウ達とねこ娘がショッピングモールを訪れている最中に、その地下でインチキ霊媒師を行っていたねずみ男の屁に驚いて暴れてしまい、建物を崩壊させてしまう。


逃げ遅れた子供を助けようとしたミウを攫い、その後を追って来た鬼太郎たちと一時交戦するが、ミウによって上述した建物の下敷きになっていた事が明らかになり、それを知った鬼太郎は赤えいを助け出すべく妖怪横丁の仲間を多数招集。

一同で釣瓶火を灯した松明を持ってショッピングモールを囲み、彼らの転送能力によって無事に海上へと解放され、大海原へと帰っていった。


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妖怪 怪魚 アスピドケロン レプンエカシ

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