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概要編集

ヨーロッパの伝承でいう大洋に生息すると言われるモンスター。名前はギリシャ語『蛇亀』

普段は沖を漂っており、苔の生えた硬い背中が島のようになっているという。語源こそ亀だが、その姿はであったり、クジラや巨大魚など一定しない。大抵の創作作品では亀の姿で表される。

船乗り達が島と誤認して上陸、焚き火をしだした所、驚いたアスピドケロンが潜水し始めて船乗り達は溺死してしまったという話が伝わっている。


類似話編集

見慣れぬ島の正体が海の魔物であるという話は、世界中に伝わっており、日本ではエイの妖怪赤えい、アラビア語圏ではカニの魔物ザラタン、北欧では頭足類の魔物クラーケンがそうした魔物の代表格と言える。


ノルウェーで13世紀に書かれた『王の鏡』には、ハーヴグーヴァ(hafgufa)という巨大な海の怪物が記述されており、芳香のある吐瀉物を撒き餌にして魚を集め、そこに開いている大きな口で全て食べてしまうが、ラテン語版の『動物寓話集』ではアスピドケロンも同じ習性を持つとされる。(クジラが口を開いて立ち泳ぎし、仲間が追い立てて集めた魚を食べるという習性「トラップ・フィーディング」が2011年に報告されており、古代の人々はそれをモデルに記録に残したと考えられている)


その他同じくノルウェーで巨大な海の怪物として知られるリングバックや、アイルランドのアスペド、ヤスコニウスは別名であるともいわれ同一視される。



関連タグ編集

幻獣  シーサーペント

アーケロン:名前もそっくりな亀。しかし、全く関係はない。

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