概要
英語表記は『Zratan』。または『サラタン(Saratan)』とも。
13世紀のペルシア人の医師で天文学者、地理学者のザカリーヤー・アル=カズウィーニーが著書『創造物の驚異』にて記載しており、同書籍によると “船乗りが島と思い上陸するが、その島は実は巨大な亀または蟹で、焚き火をするとその熱でザラタンが目を覚ました” との記載がある。
ザラタンについては9世紀のイラクの文学者アル・ジャーヒズが、350種類以上の動物について記した百科事典『動物の書』にて記述しており、ザラタンを取り上げた書物はこれが初めてとされているが、ジャーヒズ自身はザラタンについては「作り話」と一蹴している。
創作
『女神転生シリーズ』の第2作目である『デジタル・デビル・ストーリー女神転生Ⅱ』並びリメイク版の『旧約・女神転生』で登場する。
シナリオ上では魔界の怪獣・モーラに乗って移動する最中に突然ザラタンが現れるや否や、主人公一行をモーラ共々丸呑みすると、ダンジョンの1種として扱われている。
尚、ザラタンの内部には〈ザラタンの主〉と呼ばれる存在が居座っている。
関連項目
大蟹怪獣ガンザ:恐らくザラタンがモチーフ。浮島が蟹の怪獣で、上でたき火されている。