概要
インド神話に登場する聖仙・リシの一人で、創造神ブラフマーの右手の指から生まれた子プラジャーパティであるため破壊神であるシヴァを嫌っていた。(アーディティヤ神群の一柱というバリエーションの伝承もある →サティーの記事へ)
ダクシャにはたくさんの娘がおり、それぞれが他のリシや神々に嫁ぐという栄誉を得ていた。
カシュヤパに嫁ぎナーガ族の母となったカドゥルーとガルーダの母ヴィナターや、月神ソーマのたくさんの妻と特にお気に入りのローヒニーが有名であるが、その中でサティーがあろうことかシヴァを慕っており妃となった。
しかしダクシャはシヴァを認めず、重要な祭祀においても招待しなかったため、サティーはその侮辱に我慢できずに焼身自殺してしまった。
シヴァは妃の最後に怒り狂い、自らの髪をちぎって地面に投げつけると、化身の大巨人ヴィーラバドラが生まれ、祭祀の会場を破壊しつくしてダクシャの首もはねてしまった。
ダクシャは急いで和解をしようとしたが、結局頭は見つからずに仕方なく羊の頭をすげかえたのだという。