概要
ダーナ神族の母神でありダグザ、ディアン・ケヒト、リル、ゴヴニュ、ヌアザの母でもあるが、神話上では僅かに語られるのみである。
「侵略の書」ではオグマの子デルバイスの娘であり、そのデルバイスとの間にブリアン、イウハル、イウハルバという3柱の神とアルグン、バランド、ベー・フィル、ベー・シータという4柱の女神を生んだとされる。後のフォーモリアとの戦いでデ・ドムナンなる存在に討たれ死亡するという話もある。
インド神話に登場する女アスラ「ダヌ」も彼女の子らが彼女の名を冠した名称(「ダーナヴァ」)で呼ばれるという共通点もあり、何らかの繋がりがあるのではないか、という人もいる。
ただし、それぞれのメンバーの名前の共通点は皆無であり、偶然の一致である可能性が高い。
女神転生シリーズのダヌー
CV:伊藤美紀
『真・女神転生ⅣFINAL』において重要な存在として登場するアイルランド神話(ケルト神話)の神。妖精の女王となったノゾミを依代としており一心同体の存在となっている。
YHVHに支配されているとはいえど多様な生命と神々が住まう≪現宇宙≫に愛着を持つ存在であり、息子のダグザがナナシを≪神殺し≫とし、クリシュナと異なる思惑で動いていること、を危惧・警戒しており、作中では随所においてダグザと対立する姿勢を見せている。
「皆殺しルート」では仲間と袂を分かち、ダグザと共に≪現宇宙≫を破壊して≪新宇宙≫の創世を決断したナナシを止めるために戦いを挑むが、ノゾミが死亡したことで体外に引きずり出されたところをダグザによってとどめを刺され、消滅する。
「絆ルート」ではダグザに反旗を翻すも生命力の供給を断たれて瀕死に陥ったナナシを救うために“新たなダグザ”を産み直し、ナナシと再契約させることで戦うための力を取り戻させる役目を担い、ダグザ戦後は産み直した息子に“黄泉返りの呪力”を使わせることで宇宙の卵内部に集められた魂を解放、≪新宇宙≫への道を閉ざすことに成功する。
そして、YHVHを倒したことで新たな自由を獲得した世界においてダグザと共に妖精族の再興に努めることとなる。
ノゾミがダヌーの力を得る過程は『真・女神転生Ⅳ』のチャレンジクエストで描かれていたが、当時はブラックマリアと化しており、ダヌーに戻れないために力をノゾミに与えるという話だった。
いつ、どのようにしてダヌーへと戻ったかは明らかにされていない。
座の破壊(既存作のNEUTRAL)ルートかつソピアーから“生命の種子”を獲得している場合にのみラストダンジョンの女神マリアから受注できるサブクエスト「気高き天の女王」において登場。
当クエストは新たな創世と共に消え去る存在であるマリアが己の中にある地母神の力を主人公へ与える為に倒されることを選ぶというもので、“人がより人らしく生きる世を望んだ者”である主人公に相応しい力として“自身が人と共に在った頃の自然神”としてダヌーの姿に変身し、これを撃破することでダヌーの写せ身の入手と合体が解禁される。