「山の神」とは
- 山に宿る神の総称。「山神」や「山ノ神」とも。本頁で記述。
- 口やかましい妻に対する呼称の一つ。また、自分の妻を謙遜していう場合にも用いられる。山の神は女神であり、恐ろしいものの代表的存在であったことから、中世以降使われるようになった。
- 箱根駅伝の5区(山上り区間)で複数年に渡り圧倒的な快走を見せた人物を指す語。→山の神(箱根駅伝)
- カジカ科の魚 → ヤマノカミ
- ミノカサゴの別名。
概要
そのため山中や山麓で祭りや、奉納等が行われた( → 山岳信仰)。
神話をはじめ、それらを元とした創作にも多く登場する存在である。
山に宿るとされる神
日本
- オオヤマツミ … 日本神話において山岳を司る神
- カナヤマヒコ(金山比古、金山彦) … 日本神話において鉱山を司る神
- カナヤマヒメ(金山媛、金山姫) … 日本神話において鉱山を司る神
- オオヤマクイ(山末之大主神) … 比叡山に鎮座する地主神
- キクリヒメ(白山比咩神) … 白山の祭神とされている神
- 佐保姫 … 佐保山の神霊。春を司るとされる。
- 竜田姫 … 竜田山の神霊。佐保姫と対をなし、秋を司るとされる。元は風神。
- 山姥 … 山神にルーツを発する妖怪。山が持つ恵みと災い、その二面性の体現者。
北海道(アイヌ民族)
- キムンカムイ … 山の恵みをつかさどる神であり、ヒグマの姿になって肉や毛皮をもたらしてくれる。さらに細分化されていて、例えば高い山に住むヒグマはヌプリコロカムイ(山を持つ神様)という高貴な神様とされたが、反対に山裾に住むヒグマは気性が荒く邪悪なヌプリケスンカムイ(山の下手の神様)と呼ばれた。
- ウェンカムイ … 人肉の味を覚え、魔物に堕ちてしまったキムンカムイを指す。神ではなくなったため、倒された後は肉も毛皮も受け取ってもらえず切り刻まれて野晒しにされる。
関連タグ
山の神が登場する作品
外部リンク
- 山の神(Wikipedia)