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概要

箱根駅伝において最難関で重要な区間とされる山登りの5区において複数年にわたって素晴らしい記録を打ち立てた選手に与えられる称号。山の神になることを目指して5区を志願する選手は少なくない。


歴代山の神

初代 今井正人

順天堂大学→トヨタ自動車九州 (2024年に引退)

学年区間順位記録備考
81回2年1位1時間9分12秒区間新・11人抜き・金栗四三杯
82回3年1位1時間18分30秒区間新・金栗四三杯・※1
83回4年1位1時間18分5秒区間新・金栗四三杯

※1 82回大会から距離が延長されたため、実質区間賞=区間新

4年時の往路優勝のゴールテープを切った瞬間の「今、山の神、ここに降臨! その名は今井正人!」という言葉から山の神と呼ばれるようになった。

なお、初出走となった1年次の80回大会は花の2区を区間10位で走っている。

2代目 柏原竜二

東洋大学→富士通 (2017年に引退)

学年区間順位記録備考
85回1年1位1時間17分18秒区間新・8人抜き・金栗四三杯
86回2年1位1時間17分08秒区間新・6人抜き・金栗四三杯
87回3年1位1時間17分53秒
88回4年1位1時間16分39秒区間新・金栗四三杯

4年連続区間賞の走りで4年連続の往路優勝に貢献した。

3代目 神野大地

青山学院大学→コニカミノルタ→セルソース

学年区間順位記録備考
91回3年1位1時間16分15秒区間新・金栗四三杯・※2
92回4年2位1時間19分17秒

※2 91回大会から函嶺洞門を迂回するようになり、それ以前の記録は参考記録となった。

3年、4年で5区を走り、青山学院の総合2連覇に貢献した。

今井正人氏同様初出走した2年次の90回大会では2区を走り区間6位と好走した。

山の神の派生

若の神 若林宏樹

青山学院大学

学年区間順位記録備考
98回1年3位1時間10分46秒
100回3年2位1時間09分32秒区間新

98回大会中の原晋監督の「和歌山生まれのい力!わか・・・ 若林‼若の神になれるぞ‼」という声かけから「若の神」と呼ばれるようになった。100回大会では雨の中、自身の98回の記録を1分以上上回る区間新記録で往路優勝のゴールテープを切ったが、その3分17秒後に後述の山本唯翔が若林の記録をさらに上回る区間新記録を出し、区間記録保持者だったのは僅か3分少々であった。

山の妖精 山本唯翔

城西大学→スバル

学年区間順位記録備考
97回1年6位1時間13分03秒
99回3年1位1時間10分04秒区間新
100回4年1位1時間09分14秒区間新・金栗四三杯

99回大会での櫛部静二監督からの「山の神にならなくていいから、山の妖精になろう」という声かけから「山の妖精」の愛称が定着した。2年連続の区間新記録で99回は5年ぶりのシード権獲得、100回は大学過去最高順位に貢献した。

山の名探偵 工藤慎作

早稲田大学

学年区間順位記録
100回1年6位1時間12分12秒

1年生ながら5区に抜擢され、区間6位と好走した。「山の名探偵」と呼ばれるようになった理由は、某漫画主人公の探偵と苗字が完全一致、名も読みは前半が一致していることだと思われる。眼鏡をかけている姿が、某漫画の主人公の探偵(子どもの姿)を連想すると早大の花田監督が命名。本人も「山の妖精に対抗して、オリジナルでいいと思う。あと3年間“山の名探偵”でいければ」と気に入っているようだ。


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箱根駅伝 今井正人 柏原竜二 神野大地

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