曖昧さ回避
ブードゥー教のレグバ
名前の意味は「戸のそばにいる老人」で、重要な神格として「パパ・レグバ」「レグバ・アティ・ボン」とも呼ばれている。
この精霊自体は全能の力を持っているわけでも最長老なわけでもないが、儀式を行う際には必ず地面に召喚するための図「ヴェヴェ」を描いて呼び出さなければならない。
人々はこのレグバ(Legba)に神の世界と仲介してもらうことで、そこで初めて交渉したい神格に祈りを捧げるという手順をとるのである。
信仰上は太陽神でもあり昼を司る神々を従え、さらに十字路に由来する運命の支配者であるのだという。
余談
その起源はアフリカのヨルバ族の神(オリシャという)エシュであるとされ、同名であるフォン族の道路の神とも同一視される。
キリスト教の聖人では、イエス・キリスト、聖ペテロ、聖ミカエル、聖ラザロが同一視され、聖像が信仰に用いられている。
アメリカの伝説のブルースマンロバート・ジョンソンは、1930年代という時代において、あまりにも卓越したギターテクニックを持っていた。
そのため周囲の人々から「悪魔に魂を売らなければ、あそこまで弾けない」といわれていたが、その悪魔こそ、十字路の支配者であるレグバであったといわれる。
創作での扱い
- 女神転生シリーズ
『デジタル・デビル・ストーリー女神転生Ⅱ』に、単眼の頭だけの悪魔妖精レグバとして登場した。
- Netflix版悪魔くん
演者は高戸靖広氏
とある映画脚本家が最高傑作を書くために上述のジョンソンと同様の経緯を経て契約し、もろに件の逸話そのものを模した脚本を書き上げた。
南米の仮面と全身を覆い尽くすローブを纏ったように見える姿をしており、契約が有効なうちは十字路の加護(?)で一切の攻撃を受けなくなっている。