ボイタタ
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ぼいたた
グアラニー族などの伝承に伝わる蛇の精霊、若しくは怪火の一種。
「ムンバエ・タタ」とも呼ばれる、グアラニー族などの伝承に伝わる蛇の精霊の一種。
目と口から強烈な炎を放ち、高速で空を飛び回る黄色や青い炎を纏った、人間の数倍の大きさを誇る透明の蛇で、時には丸い形の炎にもなるといわれており、夏の雨季が終わる事によく出現し、冬の間は現れないとされる。
尚、サンタ・カタリナ州では、ボイタタは蛇ではなく、額の中央に光り輝く第3の目を持った巨大な黒毛の雄牛であるとされる。
大抵の場合ボイタタは寂しそうで冷たそうな雰囲気の青い光を放っているといわれているが、中には「ボイグァスー」と呼ばれる目撃した者の目が潰れてしまう程の強烈な光を放つ個体もいるとされる。
またむやみに動物を殺害したり、樹木を伐採すると出現するともされており、ボイタタを目撃した者の中には恐怖で精神崩壊を起こしたり、ショック死する者もいるという。
ボイタタは山火事の守り神であるともいわれており、もし山火事が発生した時は、ボイタタを呼び寄せれば家事を鎮火してくれるとされ、ボイタタが身に纏う炎は木々を燃やす事はないという。
その一方、ボイタタは非常に獰猛な性格をしており、動物の死肉や目玉を好物としている為に大変恐れられており、その為、もしボイタタに遭遇してしまった場合は目を閉じてじっとして身を潜めてやり過ごすか、鉄を投げつければよいとされ、鉄が火の玉に命中すると、火は消えてなくなるといわれている。
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