概要
メキシコ湾の近くにある、ベラクルス州クエンカ・デ・パパロアバン地方の、古村や農園に伝わっているという小人のような妖怪若しくは妖精の一種。
人間によく似た姿をした素っ裸の小人で、この妖怪に出会ってしまった者は、必ず催眠術にかけられて意識を奪われ、とても遠くのどこかへ連れ去られてしまう。
その際、ひどく殴られたうえに服を奪われて真っ裸で放置されてしまう。
さらにチャネケの催眠術はなかなか解けないといわれ、被害者は何時正気に戻るかも分からずに、まるで夢を見ているかのようにボーッとしたままで徘徊するのだという。
そして、たとえ正気に戻ったとしても、どのようにして今いる場所に連れてこられたのか分からないので、なかなか家に帰り着けないと恐れられたのである。
地元では危険な存在であることを逆手にとって「悪い子のもとにはチャネケが来る」と、しつけにも使われているといわれる。